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図書館スタッフおすすめ本

 

2017/09/01

将棋の子とは?

| by 図書館

 『将棋の子』 大崎 善生/著 講談社 (市立・書庫 796/ /01)

 
最近、藤井聡太四段らの活躍もあり、将棋ブームがきているようですね。ルールがわからない私でも読める将棋本がないか探したところ、見つけましたこの一冊、『将棋の子』 。

 将棋のルールの本ではありません。この本は、プロを目指した元奨励会員のノンフィクションです。将棋雑誌の編集部に務めていた著者のもとに、ある元奨励会員の連絡先変更のメモが届いたところから、この物語は始まります。住所の変更先は、札幌のとある将棋センター。彼がその後どうしているのか、気になった作者は、札幌へ向かいます。

 小学生だった頃、著者は、たまたま通りかかった将棋会館と書かれた看板と“見学自由”の言葉につられて、将棋会館に入ります。将棋が楽しくて、大人たちの中に混じって将棋をさしていると、老人と有段者しか入れない和室に、わき目もふらず上り込む小学生の姿を見つけます。それが、著者と成田の出会いでした。

 その後、努力だけではどうにもならない事を悟った著者は、プロになるのではなく、将棋連盟に就職。そんな中、小さいころに強烈なインパクトを残した成田に久々に再開します。プロを目指した成田でしたが、天才と呼ばれた彼でさえ、プロになれないという現実。そして、その後の壮絶な悲しい人生。プロになれない奨励会員は、その後どうしているのか。成田だけでなく、他の元奨励会員についても記載されています。

 読んでいると悲しくなってしまいますが、最後にはあっと驚かされる話となっています。日本将棋連盟に所属し、将棋雑誌の編集長も務めるなど、将棋の世界を身近に見てきた著者だからこその作品となっています。

 こちらの本は書庫に所蔵されている本ですので、読んでみたいと思われた方はカウンターまでお尋ねください。


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