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図書館スタッフおすすめ本

 

2018/07/01

オルゴールから聴こえてくるのは…

| by 図書館


 『ありえないほどうるさいオルゴール店』 瀧羽麻子/著 幻冬舎 (市立・成人913.6/タキ/18)

 蓋や引き出しを開けると、心地よくてやさしいメロディーが流れ出すオルゴール。音楽に合わせて人形が動いたり、しかけを楽しめるものもあって、ついつい見入ってしまいますよね。私は、子供の頃にオルゴールに魅せられて、チャンスがあればオルゴールを買ってもらい、集めて楽しんでいた時期があったのを思い出しました。

 この物語は、北の町にある静かなオルゴール店と、そこにまるで引き寄せられるように訪れたお客さんとの物語です。店内にはたくさんのオルゴールがありますが、耳利きの職人である店主が、お客さんの好きなメロディーをオーダーメイドで作ってもくれるのです。耳利き…とは、一体どういう意味なんでしょう?どうやら店主は、心の音楽を聴き取ることができるようです。

 訪れるお客さんもちょっと訳ありな方々です。耳が聞こえないと医者から告げられた少年と手術に迷う母親や、仲間と一緒に追いかけていた音楽の夢をあきらめた少女。どうしても分かり合えることのなかった父の法事のために、故郷に帰ってきた男性など。そんなお客さんたちが手にしたオルゴールからは、まるで魔法のように人生に寄り添い、背中をそっと押してくれるような、あっと驚くメロディーが流れ出てきます。
 

 読者も、まるでオルゴールから音楽が聴こえてくるかのように、やさしい気持ちになれるそんな物語です。オルゴールが好きな方、音楽が好きな方、ちょっとお疲れ気味の方、よかったら読んでみませんか?


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