四日市市立図書館
 
Language:EnglishPortuguês
 

文字サイズ:

  • 大
  • 中
  • 小
 
サイトマップ
 
トップページ > こどもの本のしょうかい 

こどもの本のしょうかい

 

2021/09/16

【休校中のみんなへ】読書=想像力

| by 図書館

 
 いま、学校の友達と遊べない、楽しみにしていた行事がなくなった、
なぜ自分たちだけこんな目にあうのか、など、さびしさ、不安、不満に
思っている人も多いことと思います。
ここは気分を切りかえて、休校中の間にいろんな本と出会ってみませんか?


 私は、小さいころ、家族がいそがしかったので、読みきかせをしてもらった
おぼえがあまりありません。でも、本を読むのが好きだったので、『ぐるんぱのようちえん』や
『三びきのやぎのがらがらどん』などの絵本を、一人でよく読んでいました。
小学校に入ってからも、多くの時間を図書室の中ですごしました。


 ある時から、特に、戦争や平和について書いてある本に興味がわくようになりました。
きっかけの一つが、小学校3年生の教科書にのっていた『ちいちゃんのかげおくり』です。
「戦争」「死」に初めてふれた作品で、心にとても残っています。


 それからは、『はだしのゲン』や『白い町ヒロシマ』など、戦争中の日本の子どもたちの
様子が書かれている作品のほか、『テレジンの小さな画家たち』などの、第二次世界大戦中の
他の国の子どもたちを書いた作品なども読むようになりました。


 大人になって読んだ本の中では、日本・中国・韓国の絵本作家たちが、国を超え、
交流を重ねながら、平和と戦争について、命について、さまざまな視点からえがいた
「日・中・韓 平和絵本」シリーズが心に残っています。
 おたがいの悪いことばかりを見て争うのではなく、みんなが手を取り合って仲良くして
いくためにはどうしたらいいのか。絵本を通して考えてみてほしいと思います。


9/3の新聞記事に、池上彰さんのこんな言葉が載っていました。「一番大切なのは、想像力」。

本を読むことは、想像力を育てます。本を通して、国や世代に関係なく、おおぜいの人たちが、
悲しみやつらさ、さびしさを乗りこえて生きてきたことを、知り、感じてもらえたらうれしいです。
そして、図書館が再開したとき、すてきな笑顔のみなさんと出会えることを楽しみにしています。(か)
 
『ぐるんぱのようちえん』 西内ミナミ/文 堀内誠一/絵(Pホとも) 福音館書店
『三びきのやぎのがらがらどん』 マーシャ・ブラウン/文・絵(Pフ)福音館書店
『ちいちゃんのかげおくり』 あまんきみこ/文 上野紀子/絵(Pウ)あかね書房
『はだしのゲン』 中沢啓治/作(726まんが)汐文社 全10巻
『白い町ヒロシマ』 木村靖子/作(Fキ) 金の星社
『テレジンの小さな画家たち』 野村路子/著(916) 偕成社
『日・中・韓平和絵本』シリーズ 童心社 全10巻


13:45
もくじへもどる