「エッセーの魅力」 読書に関するエッセー募集中!
『うたうおばけ』 くどう れいん/著 書肆侃侃房(市立・成人 914.6/クト/20)
今までエッセーを読んだことがなかったのですが、先輩に勧めてもらい読み始めました。エッセーの魅力に気づくきっかけとなった本を紹介します。
くどうれいんさんの『うたうおばけ』という本です。
くどうれいんさんのうそみたいな実話が綴られています。「パソコンのひと」、「まつげ屋のギャル」など39編のエッセーが収められており、ひとつひとつが短いのでさくさく読める作品です。
特に「冬の夜のタクシー」が好きです。雪と雨が交互に降る中、恋人にふられてしまいます。心の中もぐちゃぐちゃで傷心している中、一人の女性タクシードライバーが現れます。この人と出会うための別れだったのかもしれない。そう思わせるほどの素敵な人との出会いで、タクシー代を払おうとした際の言葉が忘れられません。くどうれいんさんも「かっこよすぎるじゃないですか」と答えており、言葉のもつパワーに感動しました。
他のエッセーも本当に実話ですか?と疑いたくなるほど、まるで映画のワンシーンのようで、短くても心に残るエッセーは、短い文章の中に深い感情や共感を呼び起こす力をもっているのかもしれません。
まだエッセーを読んだことがない方、久しくエッセーを読んでいない方、この夏読んでみませんか。
図書館では、今年も読書に関するエッセーを募集しています。
2025年のテーマは「今、いちばん読んでほしい本!」です。
誰かにおすすめしたい本の中でも、2025年の今、気分はこれ!という本や、2025年こんな情勢だからこそ読んでほしいと思う本について、エッセー(随筆)にしてください。
またはあなたの読書法や、読書論についてのエッセーも可です。
ご応募お待ちしております!
(市立図書館ホームページの別ページが開きます)