一日1ページ読んでみる。
『365日。』 渡辺 有子/著 主婦と生活社 (市立・成人 596/ /14)
料理家・渡辺有子さんのこの本は、1日1日から12月31日までの365日が、写真とエッセイでつづられています。その日感じたことを短い文章でそっと語り、写真に写し出されるのは、その日作った料理だったり、ふと見上げた空の様子だったり、素敵な友人たちだったり。
本からは、旬の食べ物や、季節の花、毎日を大切に暮らしている様子がうかがえて、とてもうらやましくなります。
ひどく落ち込んで辛かった時、この本を枕元に置き、日めくりカレンダーのように毎朝開いていたことがあります。どんなに辛くても一日一日を大切に頑張ろうと勇気づけられ、毎日ページをめくるのが楽しみになっていきました。
本は、図書館の「料理」の棚にありますが、レシピはほんの少しです。写真をながめるのもよし。詩のような文章を味わうのもよし。
一度に読むのもいいですが、私のように一日1ページと決めて本を開くのもおもしろいですよ。図書館で借りた本では、365日毎日開くことはできませんが、貸出期間内だけでもぜひ試してみてください。
この他にも、毎日お菓子を紹介する『一日一菓』 木村宗慎/著 新潮社(市立・成人 791.7/ /14)や、
身近な草木を紹介する『花ごよみ365日』 雨宮ゆか/著 誠文堂(市立・成人 793/ /15)など、
一日1ページの本は色々あります。