『マイクロアグレッションを吹っ飛ばせ』 渡辺 雅之/著 高文研 (市立・人権同和361.8/21)
私は少し前まで、見た目が外国人の人に対して「日本語お上手ですね。」ということについて、自然な気持ちを素直に発言していて、別にどこにも問題を感じていなかった。しかしこの本を読んで、そう言われた人が、「自分にとって当たり前なんやけどな。だって日本生まれ日本育ちやもん。外国人と日本人に分けられるのってなんかいややな。」という感情を持ったらどうだろうか。
本書によると、「マイクロアグレッション」とは日頃から心の中に潜んでいるものであり、口にした本人に”誰かを差別したり、傷つけたりする意図“がある・なしとは関係なく、受け手の心に敵対・中傷・否定などのダメージを与える言動、とのことである。マイクロアグレッションを何度か受けていると、大変なストレスになり、差別や偏見で苦しむようになることは容易に想像がつく。
私は試されているような感覚で本書を読んだ。自分の中のマイクロアグレッションを一つひとつ退治していくために。