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図書館スタッフおすすめ本

 

2023/02/01

「文房具沼」へようこそ!

| by 図書館
『文房具』 暮らしの図鑑編集部/編 翔泳社 (市立・成人 589.7//21)

 「文房具」という言葉に、あなたはどんな印象や思い出を持っていますか?

 「鉛筆とか消しゴムとかボールペンとか、種類は多そう」
 「学生時代は、香りつきのボールペンを全色揃えてた!」
 「普段、連絡はスマホばっかりで、手紙なんて何年も書いてないなぁ」
 「便箋に万年筆で手紙を書くのはちょっと憧れるけど、なんか大袈裟かも」
……などなど、人によって千差万別かと思います。

 実は、文房具の世界は日々進化しています。そして文房具に興味をもち、収集している人がいます。文房具を収集することに熱中している状態を指して、「文房具沼(または「文具沼」)にハマる」と呼ぶのですが、近年は大人を中心に、沼にハマる人が増えているんです。
 今回は、この『文房具』という本の中から、ガラスペンとインクをご紹介します。

 ガラスペンとは、名前の通り全体がガラス製で、先端にインクをつけて使う筆記具です。量産が難しく、手作業で作られているものがほとんど。軸に色ガラスが使われているもの、模様がついているものなど、繊細なつくりを眺めているだけでもわくわくしてきます。
 ガラスペンにつけるインクは、インクの色も瓶のデザインも、メーカーによってさまざま。全国の文具店では、その地方の名所や特産品をイメージして作られた、オリジナルの「ご当地インク」が販売されていたりもします。文房具の中でも、インクを収集している人は多く、「インク沼」という言葉がSNSなどを中心に使われるほど、ハマる人が続出しています。

 私自身、この本を読んだときにも、ガラスペンとインクの紹介に強く心を惹かれました。もともと収集することが好きで、シールやマスキングテープを集めていたため、さまざまな色のインクが並んでいる写真を見て、心が躍りました。
 とはいえ……たくさん収集するなら、どうしてもお金がかかってしまいますよね。ちょっと興味はあるけれど、最初からインクを大人買いしたり、1本で何千円もするガラスペンをいきなり買ったりするのは……と、尻込みしている方に朗報です。
 書店やインターネットでは、ガラスペンとインクがセットになったものや、数種類のインクがセットになったものがムック本として比較的安価で販売されており、インク沼に飛び込む最初の一歩を後押ししてくれます。

 図書館にはこの他にも、文房具やガラスペン、インク等を紹介している本があります。「文房具が好きだ!」という方、「文房具って、そんなに種類があるの?」という方、「収集するのが好き!」な方にもおすすめです。文房具沼の入口を、ぜひ覗いてみてください。


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