四日市市立図書館
 
Language:EnglishPortuguês
 

文字サイズ:

  • 大
  • 中
  • 小
 
サイトマップ
 
トップページ > 図書館スタッフおすすめ本 

図書館スタッフおすすめ本

 

2023/01/01

よい図書館とは?誰がつくるのか?

| by 図書館
『行政マンとして図書館員が忘れていること』 内野 安彦/編著  樹村房 (市立・成人 013.1//22)

 本書は、図書館で働く人々に向けたメッセージを2部構成で発信しています。

 1部は、茨城県鹿嶋市と長野県塩尻市の図書館長を勤めた著者が、市民に愛される図書館づくりに必要な図書館員の役割について、評価対象を市民・役所の同僚・地域の3つに分けて記しています。
 2部は、業務委託・指定管理者・直営といった立場の違った4人の図書館長経験者が、個々の経験を元に、図書館員のあるべき姿について描出した論考を収録しています。
 図書館の予算が減らされるのはなぜか、どうして図書館は行政内で評価されないのか、行政マンとの良好なパートナーシップを築くにはどうすればいいのか…。
 より良い図書館サービスを届けるには、市民は図書館に何を望んでいるのか、市民や地域に適切なアドバイスができるか、地域住民から信頼されるにはどうすればいいのか…。
 全く図書館を知らない役所の上層部に、図書館の存在感や有用性を示せなければ、当然人も予算も削られます。正規職員・会計年度任用職員に関わらず図書館員が変わらなければ図書館に期待を寄せる市民を守れません。「図書館員は役所と地域を知らない」と言われないように、図書館員の意識改革が必要なことを痛感させれた1冊です。

 著者の下記の図書についても併せて読んでいただきたいです。
『図書館人への言葉のとびら』 内野 安彦/著 郵研社 (市立・成人 010.4//22)
『図書館はまちのたからもの ひとが育てる図書館』 内野 安彦/著 日外アソシエーツ (市立・成人 010.4//16)
『図書館長論の試み 実践からの序説』 内野 安彦/著 樹村房 (市立・書庫 013//14)


06:00