図書館用語・背ラベルについて

図書館用語

図書館資料の背ラベルについて

たくさんの資料の中から、目的の資料を探しやすくするために、図書館資料の背表紙にはラベルが貼られています。この背ラベルには請求記号が表示されており、図書館資料はこの請求記号にしたがって並べられています。

請求記号

1段目 分類記号
2段目 図書記号
3段目 巻冊番号
からなります。

図書館ラベルのイメージ

分類記号

資料を書かれている内容によってグループ分けしたもので、日本十進分類法によって決まります。
同じような内容の資料を集めたり、類似した内容や関係のある資料を近くの場所に置くことができるようになります。

図書記号

同じ分類記号の資料がたくさんある場合、資料がみつけにくくなってしまうため、資料をさらに区別するためにつける記号です。図書記号のつけ方は図書館によって異なります。おおよそ次の5つのタイプに分かれます。

  1. 著者記号
  2. 著者名の読み
  3. 書名の読み
  4. 受入順
  5. 出版年

巻冊番号

1冊だけでなくシリーズで何冊も出版されている場合は、何巻目かがわかるように巻冊数を書いたり、同じ図書が複数冊ある場合は、複本の番号を書いたりする図書館もあります。

四日市市立図書館の請求記号のつけ方は以下のとおりです。

1段目 分類記号 日本十進分類法による
2段目 図書記号 空欄、または著者名の読み(片仮名で名字の頭二文字)※注意1
3段目 巻冊番号 受入年、また全集やシリーズはその巻数、一部は場所表


例:『螢の河』(伊藤桂一/著)

913.6
イト
14

1段目 913.6(近代の小説)
2段目 イト(伊藤桂一の頭二文字)
3段目 14(2014年の受入)

[注意1]
2段目に著者名の読みが入るのは、289(伝記)、726.1(まんが)、910.26(作家研究)、912.6(戯曲)、912.7(シナリオ)、913.6(近代の小説)、914.6(近代のエッセイ)、915.6(近代の日記、紀行)、916(ルポルタージュ)、918.68(個人全集)、933(英米の小説)です。

雑誌はラベルをつけていません。
児童書、地域資料については、これに含まれません。

参考資料

『図書館学基礎資料 第11版』 樹村房
『最新図書館用語大辞典』   柏書房
『図書館のしごと』      読書工房