2015年12月の記事一覧
暖かい食べ物でほっこり
先日、家族が風邪をひきました。鼻水がひどくガラガラ声で、咳も頻繁に出るようになってきました。かろうじて熱はないものの、この前も同じ症状に始まって熱を出し、寝込むはめになったところです。まずい!今回はそうなる前に何とかせねば・・・病院で診察も受け、薬も出してもらいました。あとは本人のがんばりに期待するだけですが、何か私にできることはないだろうか。
そんな時、ふと一冊の本のタイトルが私の目にとまりました。「食べる クスリ・・・」。これで何とかなるかもしれない。急いで読んでみました。目次を見てみると“咳が止まらない時”、“のどがイガイガしてきたら”など、今の私にうってつけの内容です。さっそく、ほうじ茶のおかゆをためしてみました。 おかげさまで、かぜの症状も少しずつ良くなっていきました。おかゆの効果は定かではありませんが、毎日の食事が大切なんだということをあらためて思い出させてくれる一冊となりました。
また、この本は分量もわかりやすく書かれており、おかゆの基本から説明してくれているので初心者にも向いています。何となく体調が良くないなあと感じている人は、ぜひおためし下さい。
子供時代
「子供時代」 リュドミラ・ウリツカヤ/著 ウラジーミル・リュバロフ/絵 沼野 恭子/訳 新潮社
(市立・成人 983/ /15)
「子供時代」というタイトルにしては少し不気味な表紙に惹かれて手に取りました。
この本は、いまロシアでもっとも著名な現代作家の一人、リュドミラ・ウリツカヤによって書かれたものです。 第二次世界大戦が終わって間もないソビエト連邦を舞台に、子供たちの日常を描いた6つの短編集となっています。訳者のあとがきによると、この時代は「戦争の惨禍が痛々しく残る、生活するのも容易でない時期」であり、「スターリンがいよいよ独裁をゆるぎないものとした最終段階でもあった」そうです。
けれどもそうした困難な時代を背景とする一方で、どの話も最後にはあたたかな展開が待っており、中でも最後の一遍の結末はあざやかなものでした。また随所にある挿絵も、この作品の魅力の一つです。もともとこの物語のために描かれたものではないそうですが、絵と文章がそれぞれの作品を引き立てるものとなっています。
まずは表紙をご覧になり、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
絵でみる江戸の町とくらし図鑑
「絵でみる江戸の町とくらし図鑑」 (市立・成人 210.5/ /11) 廣済堂あかつき株式会社出版事業部
この本は江戸の町の様子や武家の装束・庶民の着物、江戸三火消など当時の生活がイラストとともに解説されています。なかでも「庶民の生業」の章では、約80頁にわたり様々な商売が紹介されており、こんな仕事もあったんだと新しい発見がいっぱいでした。
ほのぼのとした温かみのあるイラストで細部まで丁寧に描かれているので、特に江戸の町の様子は絵を眺めるだけでも楽しめますよ。時代小説・時代劇が好きな人はぜひどうぞ。
姉妹編『絵でみる江戸の女子図鑑』 廣済堂出版 (市立・成人 384.6/ /15)もあります。