2016年5月の記事一覧
恥ずかしくない大人であり続けるために
『未来のお仕事入門』 東園子/著 学研教育出版 (市立・児童 366/ /15)
私たちは、人生の大半の時間を“お仕事”しています。勤務時間以外でも、遊びを早く切り上げる、体調を整える、衣服を揃えるなど、日常の様々な時間が仕事へとつながっているからです。
でも、仕事があまりにも日常と一体化しているため、時には慣れやダレも出てきます。そんな時、この本を開いてみてください。厳しいセリフが、未来のお仕事を夢見がちに考える小学生たちに、容赦なく飛んできます。
「どんなときでも同じ品質のものをつくること。それはいちばん大事なことで、いちばん大変なことなんだよ。」
「…どうして、途中であきらめなかったんですか?」「どんな状況でも、やれることは絶対にあるからね。目標に向かって進めば、必ず壁にぶつかるさ。でも、必ずできることはある。それを全力で考えるんだ。」
「それは商品ではない。作品だ。期間や予算をかけて、納得いくまでつくりこんだものが作品でね。いろいろな制限の中でみんなに楽しんでもらえるようにつくったものが商品だ。一人でできることには限りがある。ぼくらは可能性を無限にするために、チームでやっているんだよ。」
これらの言葉は、仕事が日常になりすぎた私たち大人にこそ、投げかけられた問いであるように思えてなりません。
恥ずかしくない大人であり続けるために、『未来のお仕事入門』を手に取ってみてください。改めて気付かされることが、たくさんあります。かわいい絵柄の漫画なので、読みやすいですよ。
もうすぐ四日市萬古祭り
『ひとり鍋派も、ファミリーもGinpo三島に全部おまかせ なんでも土鍋で!』
川上文代/著 小学館 (市立・成人 596/ /14、地域 L573/ /14)
突然ですが、我が家には土鍋が4つあります。一つは家族みんなで囲むお鍋やおでんに使う大きな土鍋。残りの三つは一人用の小さな土鍋です。
一番よく作るのは味噌煮込みうどん!お昼ご飯の定番です。他にも、家族それぞれ好みの味付けでひとり鍋をしたり、風邪を引いた時に一人分のお粥を作ったり。
最近では1合だけご飯を炊いたりもしています。どの料理も一人分をささっと作れるのでとても便利!少々場所はとりますが、食器棚の一番下で常に待機しています。
とても身近な萬古焼きの土鍋ですが、冬のお鍋だけに使っているのなら、もったいない!せっかくなら、普段の料理にもっと活躍させてみませんか?
この本は、国産土鍋トップシェアを誇る有名な土鍋“Ginpo三島シリーズ”を使ったレシピ集です。土鍋は煮る、炊く、だけでなく、焼く、蒸す、電子レンジでチンもOKだそう。オールマイティな調理道具なんですね。
和食だけではなく、洋食ならパエリアやグラタン、オムレツ。パン、焼きそば、茶碗蒸しの作り方なんていうものも紹介されています。
また最近では、おしゃれな萬古焼きのお鍋やプレート、マグカップなどの洋食器も見かけるようになりました。雑誌や本など様々なところで紹介されています。四日市の地場産業、萬古焼きをもっともっと盛り上げていきたいものです。
5月14(土)、15日(日)は第55回四日市萬古祭りです。お気に入りの土鍋を探しに出かけましょう!
他にも萬古焼き関連の本はいろいろありますが、最近、気になったものを紹介します。
『知られざる萬古焼の世界 』 内田 鋼一/著 誠文堂新光社 (市立・地域 L573/ /15)
昨年オープンした「BANKOアーカイブデザインミュージアム」の図録です。これが萬古焼き?とびっくりするようなモダンな色や形の器が紹介されています。
『四日市かぶせ茶レシピ』 四日市市/発行 (市立・地域資料室で閲覧可能。貸出不可)
本ではありませんが、最近配布されているレシピ集です。萬古焼きの急須を使ったかぶせ茶の入れ方が紹介されています。また、かぶせ茶しゃぶしゃぶや魚の蒸し焼き、かぶせ茶茶殻の佃煮など、土鍋でも作れるレシピが載っています。