2016年6月の記事一覧

コケにできない苔の魅力

『苔三昧 モコモコ・うるうる・寺めぐり』  大石 善隆/著  岩波書店 (市立・成人 629.7/ /15)

 

   じめじめとしたこの季節、庭の手入れが進まないでいると、モコモコと現われた小さなコケ!放っておくとどんどん蔓延(はびこ)るので、なんとかしなければと思いながらも、なんだか気になるその姿。そんな時、図書館で引き寄せられるように出会ったのがこの本です。面白いコケの生態とその美しさにすっかり魅せられてしまいました。

 

  「コケの魅力に気づくには、しゃがんでじっくり観察すればよい…」と書かれている通り、思わず我が家の庭に生えた苔もじっくり観察すると・・・意外にもかわいい姿をしているではありませんか!なんだかすっかりはまってしまいました。

 

 日本は約2千種ものコケが自生するコケ大国だとか。コケ初心者にもわかりやすくコケ図鑑や全国の美しい苔庭情報もたくさん紹介されています。次はゆったりと苔庭を味わいに出かけたいと楽しみで仕方ありません。

  

 自分でオシャレにコケを楽しみたい方には・・・

 『苔ボトル 育てる楽しむ癒しのコケ図鑑』 佐々木浩之/写真 戸津健治/文  電波実験社 (市立・成人 627.8/ /15)もオススメです。 苔玉や盆栽以外にこんな楽しみ方もあったのですね!手軽さに私も早速チャレンジしたところ、かわいくて美しいコケの姿に一日に何度も見てしまう毎日です。

 

  梅雨時には、いっそうみずみずしい美しさを放つコケ。皆さんもこれらの本と共に、コケに癒されてみてはいかがでしょうか?


 

日本茶に興味がある人も、ない人も!

 『いちばんおいしい日本茶のいれかた』 柳本あかね/著 朝日新聞出版 (市立・書庫 596.7/ /10)

 そろそろ蒸し暑くなってきました。冷たい飲み物がおいしく感じられる季節です。この頃になるとおいしい冷茶が飲みたいと思って、ここ2年ほどトライしていますが、何となくおいしく作れません。どうしたら良いのだろうと思案していたところ、この本を見つけました。

 お湯の沸かし方に始まり、注ぎ方まで、懇切ていねい…なのにシンプルでわかりやすく説明されています。工程ごとに写真が付いているので助かります。わたしが知りたかった冷茶の入れ方も紹介されていました。試してみたところ、今までよりおいしくなったような気もします!?  この夏は、お茶のかき氷と煎茶ラテに挑戦してみるつもりです。

 そのほかにも、かわいい器のことや、お茶と一緒に頂ける和菓子の手作りレシピなども紹介されていて、写真も楽しめます。また何よりも、お茶どころ静岡出身である著者の、お茶に対する思いが伝わってくる1冊です。これを読み終わるころには、きっとあなたも自分で入れた日本茶が飲みたくなるかも。