2019年5月の記事一覧
沖縄人として日本人を生きる
『沖縄人として日本人を生きる』 金城 馨 解放出版社 (市立・人権 302.1//19)
大阪市大正区は住民の2割が沖縄出身と言われています。その地で「関西沖縄文庫」を主催する筆者は日本と沖縄、関西と沖縄のつながりを紹介しています。
1879年の「琉球処分」後、さとうきびのモノカルチュア経済が浸透しました。1920年代の糖価暴落の後、沖縄からは大勢の人々が出稼ぎに出るようになりました。そして、彼らを「琉球人、朝鮮人お断り」の張り紙が迎えました。その後、帰りたくとも帰れない1世、永住を決める2,3世が脈々とこの地に住み読けています。1975年から同区ではエイサー祭り(沖縄の盆の行事)が若者を中心に行われています。このように、人々は時間をかけて「支えあって生きていくためのコミュニテイ、自己防衛の空間」を作り上げています。「「多文化共生」から「異和共生」へ」「マジョリティからの横暴は許さない」という筆者の姿勢は、現在の沖縄の基地問題についても一貫しています。
最近、近くの木津川を渡る渡し船が、自転車で出勤するアジア系の若者であふれている二ユース映像を目にした際、全国各地で見られる「外国人」との共生の場面が目に浮かびました。(市立尼崎高校吹奏楽部はもう30年以上も前から沖縄県代表校の友情応援を行っていることはよく知られています。同校顧問は伊良部島出身)沖縄にルーツをもちながら、関西で暮らす人々の生活を通じ、他者との共生とは何かを考えさせてくれる一冊です。
1879年の「琉球処分」後、さとうきびのモノカルチュア経済が浸透しました。1920年代の糖価暴落の後、沖縄からは大勢の人々が出稼ぎに出るようになりました。そして、彼らを「琉球人、朝鮮人お断り」の張り紙が迎えました。その後、帰りたくとも帰れない1世、永住を決める2,3世が脈々とこの地に住み読けています。1975年から同区ではエイサー祭り(沖縄の盆の行事)が若者を中心に行われています。このように、人々は時間をかけて「支えあって生きていくためのコミュニテイ、自己防衛の空間」を作り上げています。「「多文化共生」から「異和共生」へ」「マジョリティからの横暴は許さない」という筆者の姿勢は、現在の沖縄の基地問題についても一貫しています。
最近、近くの木津川を渡る渡し船が、自転車で出勤するアジア系の若者であふれている二ユース映像を目にした際、全国各地で見られる「外国人」との共生の場面が目に浮かびました。(市立尼崎高校吹奏楽部はもう30年以上も前から沖縄県代表校の友情応援を行っていることはよく知られています。同校顧問は伊良部島出身)沖縄にルーツをもちながら、関西で暮らす人々の生活を通じ、他者との共生とは何かを考えさせてくれる一冊です。
たまにはおてがみでも
『おてがみデイズ』 竹村 真奈/編 ビー・エヌ・エヌ新社 (市立・書庫 589.7//09)
図書館で本を棚に戻そうとした時、ふとその中に見覚えのあるイラストが目にとまりました。何だかとても懐かしい気分になり、本をめくってみました。その本には、手紙にまつわるお話が昭和レトロなグッズの写真とともにつづられていました。目にとまったイラストも、私が小学生のころ大事に引き出しにしまい、それっきりになっていた雑誌の付録のレターセットでした。気分は、いっきに小学生の頃にタイムスリップ。何の悩みもなく、のほほんと過ごしていた日々に逆戻りして、心はホンワカ気分に。
付録だけでなく、ちょっと大人気分の一筆箋やはがきの写真も楽しめます。私のおすすめは、「ちょっとうれしい手づくり手紙」の中の「授業中にまわしたコソコソレターの折り方」。末尾にわかりやすくまとめられた手紙の書き方も、知っておくと役立ちそうです。