2020年10月の記事一覧
ハリセンボンって、針何本?
『目で見る数字』 岡部敬史/文、山出高士/写真 東京書籍 (市立・成人 410.4//20)
皆さんは、ハリセンボンの針の数がいくつかご存知でしょうか?
実は、名前のとおりに1000本の針がある…というわけではなく、通常は350~400本くらい、多くても500本程度なのだそうです。
そんな「数字」にまつわる雑学が満載の本書、『目でみる数字』は、街で目にする様々な物に関連した数字を取り上げています。日本の名所にまつわる数字から、知っていれば日常生活にも応用することができる数字まで、盛りだくさんな内容です。
表紙のハリセンボンをはじめとして、写真も多数掲載されています。雑学の本として読むだけではなく、写真集のようにパラパラと眺めてみるのも楽しい1冊です。
人間生きているだけで勇者
『絆創膏日記』 東田直樹/著 KADOKAWA (市立・成人 914.6/ヒカ/20)
私は、自閉症の人に出会って、どう接したら良いか戸惑ったことがあります。少しでも自閉症を理解したくて手に取ったのが、著者が13歳の時に書いた本、『自閉症の僕が飛び跳ねる理由[正]』(エスコアール出版部 (市立・書庫 378/07))でした。この本は、今まで理解されにくいとされていた自閉症の内面を知るきっかけとなり、今では30ヶ国以上で翻訳されベストセラーにもなっています。
その後も、多くのエッセイや小説、詩などを出版されています。会話ができない著者は、パソコンを使って執筆活動をされ、文字盤ペインティングと言う方法で会話をされます。私は彼の自然について書いてあるものが好きです。彼の文章を読んでいると、人と自然の距離がうんと近く感じられてきます。
今回紹介するのは、26歳になった著者の日記形式で書かれたエッセイ『絆創膏日記』です。
本書は、自然に対する畏敬の念や親しみ、家族への思い、身の回りの出来事や人に対する考えが、独特の感性で綴られています。自分の身体を思うようにコントロールできない著者は、自らを壊れたロボットと表現しています。悩んだり落ち込んだりの日々は誰にでもあります。
著者の自然や人を思う言葉一つ一つが、日常の中で知らない間にできた心の傷にはる絆創膏となり、「人間生きているだけで勇者」と力強く語りかけてくれます。
これってご当地ものだったの??スーパーで見かける“日常食”
『東海ご当地スーパー 珠玉の日常食』 菅原佳己著/責編 ぴあ株式会社中部支社 (市立・地域 L596/19)
毎日のごはん。スーパーに買い出しに行くと並んでいる商品。
地元の企業が作っているいわゆる「ローカル飯」「ご当地もの」「地元食」なんてものが多く存在します。
地元では当たり前のように並んでいても、県外のスーパーでは見当たらなかったりして「えっ!これって全国販売じゃないの?」なんて思うこともしばしばあったり。また、逆に旅行先等で地元では見かけない商品にわくわくしたり、と。
この本には、愛知・岐阜・三重の3県分のローカルなスーパーで扱うローカルな企業のローカルな食品を紹介されています。
写真と味や特徴などがわかりやすく載っているので見て楽しむだけではなく、毎日のごはんや、少し遠出した時のお土産の参考にも使えます。
毎日の買い出しが少し楽しくなるかもしれませんね。
全国の内容をご覧になりたい方はこちらもおすすめです。
・『日本全国ご当地スーパー隠れた名品、見~つけた!』 菅原佳己/著 講談社 (市立・書庫 596/14)
・『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』 菅原佳己/著 講談社 (楠・成人 596)