2026年9月の記事一覧
俳優 高橋英樹の記録写真集
『逢愛傘 Ai Ai Gasa 高橋 英樹』高橋 美恵子/著 エル・エージェンシー(市立・成人 778.2//25)
『逢愛傘』…なんて微笑ましいタイトルで、そしてなんと格調高い装丁だろうと思い、胸が高鳴りました。
この本は、俳優 高橋英樹さんの傘寿と金婚式を記念して、妻の美恵子さんが編集長となり、スタッフとまとめたものです。
表紙をめくると、高橋さんの細やかであたたかい言葉が添えられています。
63年間にわたる映画や舞台、テレビドラマでの貴重な写真や記事で構成されており、撮影合間の飾らない表情等も見ることができます。
私は、時代劇もサスペンス劇場もバラエティー番組での豪快なあたたかい笑顔も大好きでしたので、とても懐かしく、幸福感につつまれました。
なお、この本は700冊限定で作成された非売品とのこと。ぜひ、ご利用ください。
文豪の作品に出会えるシリーズ
『百年文庫 全100巻』 ポプラ社(1-54巻:市立・成人 908.3//10 55-100巻:市立・成人 908.3//11)
文豪の作品を読んでみたい。でも、どの本を読んだらいいか分からない。そんな方におすすめなのが『百年文庫』です。
全100巻のシリーズで、1冊ごとに3人の文豪の作品が収められています。短編集なので読みやすく、手軽にバラエティ豊かな作品に触れることができます。
1巻から順に読む必要はありません。まずは、好きな文豪の作品が含まれた巻を読むのもよいでしょう。また各巻のタイトルは、漢字一文字で収録作品のテーマを表しているため、好きなタイトルを選んで読むのもよいでしょう。
以下に、これからの季節におすすめの「秋」にちなんだ4巻、6巻を紹介します。
・『百年文庫4 秋』ポプラ社(市立・成人 908.3//10)
「流行感冒」志賀 直哉/著
「置土産」正岡 容/著
「秋日和」里見 弴/著
・『百年文庫6 心』ポプラ社(市立・成人 908.3//10)
「正直な泥棒」ドストエフスキー/著・小沼 文彦/訳
「秋」芥川 龍之介/著
「田舎」プレヴォー/著・森 鴎外/訳
荒廃と再生-意図せぬユートピア-
『人間がいなくなった後の自然』 カル・フリン/著・木高 恵子/訳 草思社 (市立・成人 290.9//23)
「人間がいなくなった世界」というと、皆さんはどういったことを想像しますか?
建築物や道路などに覆われた場所は、やがてあちこちから植物が生え、経年による人工物の崩壊を手助けし、やがて本来の自然の姿に戻っていく。
それが私のイメージでした。
廃棄物による汚染、紛争など様々な理由で見捨てられた場所や地域。
一見すると人にも他の生物にも非常に過酷としか思えません。
本書では、そのような場所で、失われていた植生や生態系が再生、あるいはそれまでと異なる形で再形成される事例が紹介されています。
さらには、周囲の過酷な環境、安易に人間が立ち入ることができなくなったことで希少な生物の生存圏が守られる事例、新たな生態系同様、新しくやってきた人々が独自のコミュニティを形成し生活する事例も紹介されます。
人間が介入し、開発し、汚染し、やがて見捨てられた土地に新たな生態系が生まれる。
人間のエゴとともに、環境に適応し与えられた状況を利用する生命のしたたかさを感じました。
自然という大きな枠組みの中で人間がどのような役割を果たしているのか?
熊と人間をめぐる昨今の出来事も含め、自然と人間の関わりについて改めて考えるきっかけになりました。