2022年7月の記事一覧

ホラーではありません!? 愛の写真集です

『愛されすぎたぬいぐるみたち』 マーク・ニクソン/写真・文 オークラ出版 (市立・成人 759//18)

 本書は、世界中から集められた60体以上のぬいぐるみの写真集です。
 
 ぬいぐるみと言っても、ただのぬいぐるみではありません。とにかく愛されすぎたぬいぐるみなのです。ページをめくって頂ければどんなに愛されたかが一目で分かります。
 何といっても、子どもの愛は容赦ありません。引っ張ったり、噛んだり、放り投げたり、連れまわしたり。でも、一日の終わりには、必ず抱きしめて眠りについたことでしょう。
 涙も汗も鼻水も、誰にも言えない秘密も、辛抱強く受け止め、こんなにもばっちく、いえいえ、味のあるぬいぐるみに育っています。どんな姿になっても、子供たちの大切な親友であり続けたのです。

 赤ん坊が母親から離れる時の足掛かりとして使われるぬいぐるみのことを「移行対象」と言うそうです。移行対象を持っていた子どもはその後の人生にも影響するのだとか。
 どのぬいぐるみにも名前やエピソード等が書かれています。そして、写真とともにかけがえのない親友であった証と濃密な物語がよみがえります。
 写真家マーク・エクソンが初めて書いたという詩は、「愛されすぎたぬいぐるみたち」への心からのメッセージのようです。
 一見するとホラーに見えそうな写真も読み進めると愛おしく思えてきます。

宇宙旅行へGO

『宇宙の地図』 観山 正見・小久保 英一郎/著 朝日新聞出版 (市立・書庫 440.8//12)

 宇宙の地図と聞いて思い描くのはどのようなものでしょう。一枚紙で太陽が中心にあって、その周りに太陽系の天体、さらに太陽系外の天体・・・大体そんな感じではないでしょうか。
 
 この本は宇宙の地図です。ですが宇宙の見せ方にちょっと工夫があります。
 まず東京の国立天文台から始まり、ページをめくるごとに10倍ずつ上空へと昇ってゆく・・・つまり地球から離れてゆく。そしてその各地点から地球方向を鳥瞰しつつ、地球から似たような距離にある天体を美しい写真とともに紹介する。そういう形をとっています。
 不思議なもので、地球を中心にして少しずつ遠くの天体を見てゆくと、一枚地図で全体を俯瞰するよりも「この星はここにあったのか」という新鮮な感動があります。自分とその天体との位置関係をある意味実感を持って認識できるせいでしょう。地球人にとって非常にわかりやすい宇宙の案内図と言えます。

 最近は近県への旅行すらままならないことが多かったと思います。この本を手に、いっそ地球の外、宇宙への旅行に出かけてしまってはいかがでしょう。