2024年5月の記事一覧

墓マイラーって知っていますか?

『世界のすごい墓』 地球の歩き方BOOKS W31 旅の図鑑シリーズ) 地球の歩き方編集室/編集 Gakken(市立・成人 629.8//23)

 偉人、著名人の墓巡礼をする人のことを墓マイラーというそうです。
日本では墓巡礼の文化は古く、掃苔家(そうたいか)という言葉があり、俳人の松尾芭蕉も古い歌人の墓を訪れていたそうです。
本書は、墓マイラーの名づけ親であるカジポン・マルコ・残月さんの巡礼を続ける理由や心得から始まります。
ページをめくっていくと、世界各国の美しい写真と雑学が楽しめます。さらに観光地、遺跡等には墓や霊廟が多いことに気づきます。それは、巨大な建造物だったり、森の中にひっそりとたたずんでいたり、時には不気味だったり、カラフルで陽気ささえ感じるものもあります。また、埋葬方法や形等からそこに住む人々の死生観や文化を知ることもでき、興味深いです。
 世界各国194の墓、霊廟が楽しめます。日本も13か所紹介されています。
 私は墓マイラーではありませんが、横浜へ旅行に行った時、三国志で有名な関帝廟を参拝した事を思い出しました。廟に入ると、小説の人物が不思議に身近に感じられ興奮してしまいました。巡礼を旅の目的の一つに加えるだけでも、より思い出深いものになるかもしれません。

 あなたも墓マイラーになって、文豪、偉人、著名人を身近に感じる旅に出てみませんか。

絵本を贈ろう

『夢眠書店の絵本棚』 夢眠ねむ/著 ソウ・スウィート・パブリッシング(市立・成人 019.5//23)

子どもの誕生日プレゼント、知人の出産祝いなど、誰かに絵本を贈ったことはありますか?
その時にどんな絵本を選びましたか?思い出に残っている本、好きな本、パッと目についた本……
など、さまざまあるかと思います。
もし、これから贈り物をする時に「どんな絵本が良いのかしら?」と迷っているなら、『夢眠書店の絵本棚』をパラパラとめくってみることをおすすめします。

夢眠ねむさんは、三重県出身の元アイドルで、現在は東京都で絵本を中心とした本屋さん「夢眠書店」を経営しています。
この本では、夢眠書店で購入できるのはもちろん、近くの本屋さんでも入手しやすい絵本ばかりが載っています。
例えば、今大人気の『パンどろぼう』(柴田ケイコ/著 KADOKAWA 児童P/シ/にんき者)や赤ちゃん向けの『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ/作・絵 偕成社 児童P/マ/20)。
でも、人気の本やロングセラーの本は「もう持っているかも」と悩むこともあるかも知れません。そんな時は、ぬいぐるみとセットにしてみたり、しかけがあるものを選んでみたり、“おまけ”があればもっと喜んでくれると思います。
この本では絵本一つ一つに説明が書いてあるので、読んだことがなくても想像しやすいのではないでしょうか。
実際に読んでみたくなったら、図書館でも本屋さんでも手に取ってみてください。

これは個人的な考えですが、絵本は読ませるものではなくて楽しむもの。大人だって嫌いなものは読みたくないですよね。
それと同じように、「楽しんでほしいな」という想いが大切なのだと思います。
絵本のプレゼント選びに困ったら、夢眠書店の絵本棚をのぞいてみるのも良いかも知れませんね。

中国語で推し活

『SNSで学ぶ推し活はかどる中国語』 はちこ/著 朝日出版社(市立・成人 824//23)

友人のすすめで華流ドラマを見始めたところ、あっというまにのめり込んでしまいました。
さらに好きな俳優さんもでき、これを機会に推し活を始めてみることにしました。

推し活をするとはいえ相手は中国人。まずはSNSからと辞書を片手に解読を試みるものの、これがなかなかに難しい。
「推し」や「フォロー」など、新しく生まれた言葉は辞書には載っていないし、そもそも語学力が足りません。
もちろんインターネットを使えばすぐに翻訳できますが、もっと体系的に学べる本が欲しい・・・図書館にありました!

この本はネット上で実際に使われている言葉を基本単語、ジャンル別用語などに分類して紹介。
その言葉がどのように生まれたのかといった説明や、例文も載っているので文法の勉強にもなります。
また、韓国語・日本語由来の言葉や和製英語ならぬChinglish(中製英語)なんていうものもあり、見ているだけでも面白い。
さらに、中国の推し活事情や中国ドラマなどのコラムもあり、語学学習の本としてだけではなく、現在の中国を知る読み物としても楽しめます。

もちろん韓流もありますよ!

『推したい私の韓国語』 イダヒ/著 ワニブックス (市立・成人 829.1//22)
『推し活韓国語』 柳 志英/著 南 嘉英/著 幡野 泉/監修 劇団雌猫/監修 Gakken(市立・成人 829.1//23)