2023年7月の記事一覧
不器用だけど、作ってみたい。
『はじめての手作り小物』 かっぱ/著 ワニブックス ( 市立・成人 594//21)
「手芸をしてみたい!」と思い立ったものの、今までほとんど経験がないし、受けたはずの家庭科の授業の記憶もはるか遠くに…。
「手芸をしてみたい!」と思い立ったものの、今までほとんど経験がないし、受けたはずの家庭科の授業の記憶もはるか遠くに…。
図書館に手芸の本はたくさんあるけれど、道具もいろいろ揃えないといけないし、凝ったものをいきなり作るのはハードルが高くて…と、興味はあれど腰が重く、なかなか実行に移すことができませんでした。
そんなときに図書館で見つけたのが、この『はじめての手作り小物』という本。色とりどりの作品が散りばめられた表紙の写真の可愛らしさと、タイトルとともに書かれている「ぶきっちょさんでもできる」という言葉に、「初心者の私でも作れるかも?」と意欲がわきました。
メインで使用する材料は紙と糸、布、レジン、ろうそく。材料ごとに6種類ずつ、小物の作り方が写真つきで紹介されています。私は特にレジンで作る作品に興味があったため、そのページをメインで読みました。表紙の写真にも掲載されている、レジンで作る棒つきキャンディーは見た目も本物そっくりで、思わず食べたくなってしまいそうな出来栄え。作り方も簡単で、さっそく作ってみたくなりました。
使用する道具類も、家にあるものや、百均でも売られている安価なものがほとんどで、そろえるハードルが低いのもうれしいポイント。各作品のページに、難易度や作業にかかる時間の目安も掲載されているので、自分のスキルに合わせて選ぶこともできます。お子さんでも作れそうな作品も載っているので、親子でわいわい手芸を楽しむのもよし。夏休みの工作にも使えるかも?
野菜はけなげに育つのです
『けなげな野菜図鑑』 稲垣 栄洋/監修 ヒダカ ナオト/絵 アマナNATURE&SCIENC/編 エクスナレッジ (市立・成人 626//22)
我が家の庭に、ようやくトマトが実りました。
昨年はうまく育たなかった為、今年こそはと、土を変え、肥料を与え、大切に育てた甲斐がありました。
けなげに育つ野菜はかわいいもの。
そんな私が紹介したい本は『けなげな野菜図鑑』です。
「トマトは実は赤すぎて観賞用だった」というような、聞いた事がある様なお話から、「ゴボウは日本以外ではただの雑草」「緑色のキュウリは世をしのぶ仮の姿」という仰天するような内容もあります。
その他にも、野菜の栄養素や冷蔵庫で保存するかしないか等のタメになるお話も。
野菜が嫌いな人も、きっとこの本を読めば好きになるかもしれませんね。
全国の地元パン食べてみませんか。
『日本全国地元パン』 甲斐みのり/著 (市立・成人 596.6//23)
地元パンとは、その土地土地で長年製造・販売され、親しまれているパンのことです。名称・味・パッケージデザイン等に独特の味わいのあるものが多く、時には地域の土地柄や歴史すら垣間見せてくれるものもあるそうです。この本では北は北海道から南は沖縄まで、著者が情熱をもって蒐集してきた地元パンとその販売店が紹介されています。
地元パンとは、その土地土地で長年製造・販売され、親しまれているパンのことです。名称・味・パッケージデザイン等に独特の味わいのあるものが多く、時には地域の土地柄や歴史すら垣間見せてくれるものもあるそうです。この本では北は北海道から南は沖縄まで、著者が情熱をもって蒐集してきた地元パンとその販売店が紹介されています。
昔ながらのパン店らしく、ユーモラスでどこかほっとする名称やデザインのパンが目白押しです。レトロなものが好きな方には見ているだけで楽しいかもしれません。そして何よりとても美味しそう。今すぐこのパンたちにかぶりつきたくなって、時間でなくてもお腹が空いてきます。
可愛いもの好き、レトロ好き、パン好きの方には必見の一冊です。
ちなみに、四日市のパン店も2軒ほど出ていますよ。
エッセーってなあに? ~「読書に関するエッセーコンクール」募集開始~
『日本エッセイ小史』 酒井 順子/著 (市立・成人 914//23)
今年も、「読書に関するエッセーコンクール」の応募が始まりました!
今年も、「読書に関するエッセーコンクール」の応募が始まりました!
そこで今回は、エッセーとは何かを紹介していきます。
学校で、エッセー=随筆と習った方も多いのではないでしょうか。
随筆といえば、清少納言『枕草子』ですし、エッセーと言われると、中学校の国語の授業で習った、向田邦子『字のないはがき』を思い出す方もいるかもしれません。
いくらエッセーと随筆が同じものだといわれても、『枕草子』と『字のないはがき』では、なんだかピンときませんね。
さらにややこしいのが、コラム。
ファッション誌に連載していたコラムが、書籍化したらエッセーの棚に並んでいたり、なんてことも。
エッセー、コラム、随筆……。
このあたりのややこしい分類を、歴史の流れで分かりやすくまとめた本がこちら!
酒井順子『日本エッセイ小史』です。
講談社エッセイ賞の選考委員も務める著者が、受賞作や話題になったエッセーをもとにエッセーの歴史を紐解きます。
あの時代にみんながこぞって読んだ懐かしのエッセーや今話題の芸人エッセー、長寿エッセーまで、新たなエッセーと出会えること間違いありません。
いかがですか? だんだん、エッセーに興味が沸いてきませんでしたか?
2023年のテーマは「図書館が出会わせてくれたもの」です。
これを読んでエッセーを書いてみたいと思った方、「読書に関するエッセーコンクール」へのご応募をお待ちしています!
詳しくは下記ホームページをご覧ください。