カテゴリ:図書館スタッフのおすすめ本
夏祭りも、それ以外も!浴衣でお出かけしませんか?
『はじめてのゆかたBOOK 可愛く着こなすヒントがいっぱい』ブティック社(市立・成人 593.8//16)
『おとなの浴衣、はじめます 春から秋までたくさん着たい!』山崎 陽子/著 技術評論社(市立・成人 593.8//23)
もうすぐ梅雨も明け、夏本番。夏の予定は決まりましたか?今年は四日市花火大会の再開が楽しみですね。
そんな夏の予定に、浴衣を着てみませんか?
着物は特別なときに着るというイメージの方が多く、浴衣もせっかく買っても年に一度しか着ない方も多いのではないでしょうか。
しかし、浴衣は洋服でいうとTシャツやジーパンのようなもの。難しく考えず普段着にしていいんです!
一般的には7~8月向けとされていますが、近年は暑さが長いこともあり、着方次第で長い期間楽しめます。
そこで紹介したいのがこちらの2冊。
浴衣の選び方から着付け、ヘアアレンジに男性用の着付けまで、浴衣の基本を一冊で網羅した『はじめてのゆかたBOOK』。
浴衣を着てみるならまずはこちら。着付けの本はほかにもありますが、細かい疑問にも手が届くため特におすすめです。
もう1冊は、5月から9月まで、長く浴衣を楽しむための工夫がつまった『おとなの浴衣、はじめます』。
普段使いにチャレンジしたい方はこちらがおすすめ。帯結びの動画が見られる二次元コード付きです。
私も5月開催のライブに、浴衣を着物風に着付けて参加しました。
色柄や素材によっては浴衣っぽく見えにくいものもあり、真夏以外でも着やすいです。洋服のワンピースのような感覚、お店によっては着物初心者への応援としてもっとリーズナブルに買える場合もありますよ。
夏らしい、日本らしい装いをぜひ楽しんでみてください♪
引退競走馬のセカンドキャリア
『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』 片野 ゆか/著 集英社(市立・成人 645.2//23)
本書には「競馬業界では毎年約七千頭のサラブレッドが生産され、一方で約六千頭が引退するが、その多くは行方不明になっている」という文面がある。
競走馬として頑張って走ったにもかかわらず、その大半は行方不明。現実は甘くない。
しかし、このままではいけないと、昨今では引退競走馬への支援が呼びかけられるようになった。
数年前に「引退競走馬であるナイスネイチャという馬が、三十三歳の誕生日を記念したバースデードネーションにて約三千六百万の支援金を集めた」というニュースが話題になったのをご存じだろうか。
ナイスネイチャは既に他界してしまったが、どれだけの引退競走馬を救い、どれだけ私たちに引退競走馬の行く末を考えさせたのか、功績が計り知れない。
もちろんこの件についても、本書で紹介されている。
他にも数々の引退競走馬が取り上げられているが、「TCC Therapy Park(TCC Japanの活動拠点)」という引退競走馬を支援する施設に在籍している「ラッキーハンター」を紹介したい。
ラッキーハンターは元競走馬だ。
小さな頃から人懐っこく、とても大らかでかわいらしい馬であるが、なかなか競馬で活躍出来ずにいた。
引退後は、どうなってしまうのか。
当時の馬主であった林氏は、様々な施設に問い合わせるもうまくいかず、「TCC Japan」代表の山本氏に相談。
ラッキーハンターの受け入れを断られるのではと林氏は不安に駆られるも、彼は「むしろラッキーハンターのような未勝利の無名の馬を救ってこそ、このプロジェクトの意味がある」と答えた。
その後ラッキーハンターは「TCC Japan」の専属馬となり、今ではセラピーホースとして児童発達支援事業で活躍している。
しかも筆者である片野氏は、引退競走馬の共同オーナー制度(注:一人ではなく、何人か共同で一頭の馬を所有する制度)を利用し、ラッキーハンターの馬主にもなっている。
行方不明になっていたかもしれない競走馬が、引退後もたくさんの愛情を受けセカンドキャリアを歩んでいる。
そんな馬が増えてほしいと私は願う。
天気のなんでだろう?
『気候危機がサクッとわかる本』 ウェザーマップ/著 森 朗・森田 正光/監修 東京書籍 (市立・成人 451.8//22)
これからの時期は梅雨に入り、夏に向かっていきます。
今年の日本で1番最初に梅雨入りをしたのは、九州。これは観測史上初めてだそう。
近年、異常気象が多く天気に対して疑問を感じることもあるはず。
この本は、天気の様々な疑問に対して、図やイラストなどを使って分かりやすく説明しています。
これからの時期の悩みである台風や猛暑などの説明もあり、気軽に読める内容になっています。
ぜひご一読ください。
これからのために歴史を学ぶ
『総点検・日本海軍と昭和史』 半藤 一利・保阪 正康/著 毎日新聞社(市立・成人 397.2//14)
最近、世界各地で起きる戦争や武力衝突のニュースを見ることが多くなりました。
では自分の国はどうなのか、なぜ今から80年ほど前多くの人命が失われる太平洋戦争が起きたのかを知るきっかけになればと思い、読み始めたのがこの本です。
本作は、昭和史の大家2人が日露戦争直後から戦艦大和の特攻までの流れについて語り、最後に昭和期の主だった海軍軍人たちを、評価していく対談形式をとっています。
当事者である軍人たちの証言も多数取り上げられており、人物たちの長所や欠点、いつどのタイミングでどんな決断をしたかがわかりやすくなっています。
そのため、太平洋戦争が始まるまでのプロセスだけでなく、際限のない軍備の拡張、組織内の対立や権力争い、現実を見ず過激な主張を行う強硬派の登場、異なる意見を持つ人たち(この場合は国際協調を重視する海軍の一派)の排除といった現代にも通じる問題が存在したことを、学ぶことができます。
昭和期の陸軍に元々良い印象をもっておらず、太平洋戦争の回避や終戦のため活躍した人々に海軍出身者が多かったこともあり、「陸軍と比べて海軍の方が良かったのでは?」などとボンヤリ思っていた私としても、反省を促される体験になりました。
また、特に印象に残ったのが、作者2人が様々な証言を取り上げる中、戦争に至った自分の責任を認めていなかったり、作戦の失敗など都合の悪い部分を避けていることに触れるなど、歴史の当事者として十分な責任を果たしていない人たちがいることを、何度も指摘していることでした。
人間は成功体験より失敗から学ぶべきことの方が多い。
過去、現在の戦争について学び、起きるかもしれない戦争をどうすれば避けられるのかを、考えるきっかけになる一冊です。
本作は海軍の失敗について取り扱っていますが、昭和陸軍の失敗を扱った本として、以下の書籍も併せてお勧めしたいです。
『ノモンハンの夏』 半藤 一利/著 文芸春秋(市立・書庫 210.7//)
ぶつぶつ言うどうぶつたち
『どうぶつぶつ』 たちばな れんじ/写真 リリー・フランキー/ことば パルコエンタテイメント事業部 (市立・成人 748//12)
どうぶつの写真にセリフをつけくわえた本。
パンダのセリフに、おや?君もなかなかだよと思ったり、ダチョウのセリフに修羅場を想像したりと、聞くと場面を想像してしまう癖の強い言葉を、動物に言わせるシュールな面白さがある。
珍しいのは、どうぶつの写真が全部真正面なところ。
横から見るのと違って、スリムな顔立ちやイカツイ顔立ちをしていたんだと発見もあり、癒されながら含み笑いできる一冊です。