カテゴリ:図書館スタッフのおすすめ本
私でも簡単にできる災害対策
『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』 辻 直美/著 扶桑社 (市立・成人 369.3//22)※よっかいち電子図書館にも所蔵あり
先日、神戸で開催された阪神淡路大震災の教訓を若い世代の目線で伝えるフォーラムに行ってきた。さまざまな切り口で考えられたプログラムからたくさんの気づきがもらえ、我が家の備蓄・ローリングストック、部屋の震災対策について見直す好機会となった。
災害用トイレ、カセットコンロ、米、水、レトルト食品等備蓄しているつもりだが、量は適正なのか? 転倒防止対策はしているけど後は何をしておくといいのか? といくつか疑問に思い、手に取ったのがこの本、『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』。
著者の阪神淡路大震災や大阪府北部地震の実体験をもとに、死なない、ケガしないための部屋づくり、ものを増やさずに災害に備える、などの章立てで、私が知りたかったことがたくさん紹介されていた。手軽な材料での地震に強い部屋づくりや、著者の備蓄品リストや防災リュックの中身などが載っていて、今後の買い足しの参考にできる、おすすめの1冊だ。
この本は、市立図書館とよっかいち電子図書館にあります。
よっかいち電子図書館の利用はこちらから。
憧れの図書館
『北欧の美しい図書館』 小泉 隆/著 エクスナレッジ (市立・成人 010.2//24)
新図書館整備の話が出ているタイミングで図書館勤務になったので、市立図書館内にある美しい写真で構成された図書館の本や図書館ができるまでのことが書いてある本を読んだり、国内30か所以上の図書館を訪れたりして、四日市だったらああしたい、こうしたいと日々夢を膨らませている。
この『北欧の美しい図書館』では、デンマーク・スウェーデン・フィンランド・ノルウェーの各地の図書館の中から、上層階に大きな吹き抜けがあり町が一望できる図書館、静かに落ち着いて過ごしたい大人のためのスペースだけでなく、子どものためのスペースも確保されている図書館など、空間の使い方が素敵な選りすぐりの図書館が紹介されている。たくさん掲載されているのに同じ形のものはなく、個性的な図書館の写真と説明がいっぱいなので、見ているだけでワクワクする。
皆さんも、四日市にどんな新図書館がほしいか、イメージを膨らませてみませんか?
ペーパードライバーを抜け出したい!
『脱ペーパードライバー』 森下 えみこ/著・イラスト 沢村 秋岳/監修 ナツメ社 (市立・成人 537.8//22)
私はペーパードライバーです。「抜け出さないといけないな」と感じつつも、一歩を踏み出せない毎日。
それが積み重なって、結局運転から遠ざかっています。
そんな時に目に留まったのが、この本です。
序章から6章まで分かれていて、最後に上達チェックポイントもあります。
ストーリー仕立てで進んでいくので、スルスルと読み進めることができます。
「実際の教習内容を、体験マンガでわかりやすくまとめました。」とある通り、教習を受けているかのように読めるので、読みやすかったです。
驚いたのは、「序章/もう一度ハンドルを握りたい!」を開いてすぐの、「『乗りたいクルマ』と『運転しやすいクルマ』は違う!!」というページです。
私もペーパードライバーながら「乗りたいクルマ、憧れのクルマ」はあるのですが、「運転のしやすさ」までは考えていませんでした。
確かに、運転しやすいクルマのほうが安心できますね。
他にも、ポイント・テクニック等、様々なことが載っていて、運転の不安が解消されました。
ペーパードライバーからの脱却に、一歩近づけた気がします。
ペーパードライバーの方、運転を復習したい方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
てこの原理を使える大人はカッコイイ
『道具のブツリ』 田中 幸・結城 千代子/文 大塚 文香/絵 雷鳥社 (市立・展示 420.4//23)
大きさ20×10×2㎝。コデックス装。表紙にはかわいいハサミの絵。そしてタイトルは『道具のブツリ』。
物理と言われ思い浮かぶのは、てこの原理、りんご、慣性の法則、フレミングの法則をかたちづくる左手・・・という具合の私ですが、この本を知ったとき、とてもわくわくしました。
ハサミ、ざる、スプーン、ゼムクリップ、箸などのしくみを、物理の視点から解説してくれるというのです。ねっ、わくわくしますでしょう?
実際最後まで楽しい読み物として読み進めることができました。
本書まえがきの中に「物事の理(ことわり)であるブツリ」という表現が出てきます。そのように考えると物理がグンと日常のものに感じられます。
なお、3月23日(日曜日)まで、2階展示コーナーでは、「やわらかいサイエンス」と題して、身の回りにある科学の本を紹介しています。ご紹介した『道具のブツリ』もその1冊です。
他にもたくさんの本を紹介していますので、ぜひお立ち寄りください。
多面体で存在する楽しさと幸せ
『愛と美の法則』 美輪 明宏/著 パルコエンタテインメント事業局 (成人・書庫 767.8//09)
心が豊かになれる内容である。それに読みやすい字の大きさだ。新聞を読むには0.6の視力がいるそうだが、私にはありがたい字の大きさだし、美輪さんの著書はどれも豊富な絵、写真、色彩、優しくてあたたかなレイアウトで、なによりその感性から紡ぎだされる言葉に、とても豊かで優しい気持ちになれる。現在はAIが驚愕のスピードで進化して、人間よりはるかにうまく文章を書いたり、絵を描いたり、受け答えはスムーズで、果ては作詞・作曲もする時代になって、近未来は人間をコントロールするように計画されているとかいないとか。。。
未来がそのようになるのが確実であっても、美輪さんのような「感性」が人間にとって一番大切なものだと信じているのは私だけではないはずで。。。
叶うものなら、時の彼方からそういう未来人を見ていたい。