図書館スタッフおすすめ本
ネット社会の闇を照らす本
『その情報はどこから? ネット時代の情報選別力』 猪谷 千香/著 筑摩書房(市立・成人 070//19)
かの親鸞聖人は、「よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに…」(『歎異抄』より抜粋)と説かれたと伝わります。人の世に虚実渦巻くのは、どうやらさほど事新しくはないようです。さはさりながら現代ネット社会の闇深さに不安は募るばかり。
本書は、情報の海に沈まず、フェイクの山に惑わず、安心して生きる方法をわかりやすくまとめた一冊として、お勧めできる本です。アップデートに必要な関連本は続々と出版され、中には難解なものもあります。しかし、その言わんとするところは、情報リテラシー(中でも批判的思考力)を磨くことに尽きると言えそうです。図らずも聖人が師と仰いだ釈尊は「自燈明(他者ではなく、自らを拠り所とせよ)」の教えを遺しています。闇を照らす力は小手先の知識やスキルではなく、その人の生き方に宿るものかもしれません。
(関連本)
・『フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか』 山田 圭一/著 岩波書店(市立・成人 361.4//24)
うわさ話、マスメディア・ネットのニュース、専門家の発言、陰謀論等を取り上げて論じた本
・『それってあなたの感想ですよね 論破の功罪』 物江 潤/著 新潮社(市立・成人 361.4//24)
相手にエビデンスを求め、「論破」することを是とする最近の若者たちの風潮について迫る本
・『スマホは心を操る』 木村 忠正/著 朝日新聞出版(市立・成人 007.3//26)
スマホがないと落ち着かない理由やSNSのもつ特性などを詳細なデータをもとに解き明かす本
・『ネットとAI時代の情報リテラシー 調べ、考え、発信する力』 梅澤 貴典/監修 日外アソシエーツ(市立・成人 028.0//26)
中高生の情報リテラシー向上に役立つ本が幅広くテーマ別に精選され、多数紹介されている本