図書館スタッフおすすめ本
知りたい!スズメの世界
『にっぽんスズメ歳時記』 中野さとる/写真 カンゼン (市立・成人 488.9//24)
私がスズメの可愛さに気づいたのは大学生の時でした。
海外で見たスズメはスリムでシュッとしていて強そう。帰国後に見た日本のスズメはフクフクで丸っこくてとっても可愛い!
以来、スズメを見かけるたびに目で追ってしまいます。今秋、我が家の庭にやってきたスズメたちはムラサキシキブの実に夢中。何羽も横に並んで、順番に啄んでは全て食べ尽くしていきました。
この本では、スズメの写真がたくさん掲載されているだけでなく、スズメの生態、世界各地のスズメ、人間との共存方法まで、スズメについての知りたい!が詰まっています。
あまりに身近な鳥で、普段気にしたことのない人が多いスズメ。
ぜひこの本を読んで、スズメを観察してみてください。
あなたは、何を蒸しますか?
『すべてを蒸したいせいろレシピ』 りよこ/著 Gakken (市立・成人 596//24)
最近健康を考えて、野菜多めの食事を心がけています。
そこで目にしたのが、このレシピ本です。表紙の“せいろ”に盛り付けられた、彩り豊かな料理が目を引きます。残念ながら、私の家には“せいろ”がありません。蒸し料理は、ほとんど電子レンジを使っています。
本書は“せいろ”の利点、使い方、選び方から始まります。なるほど、蒸気で蒸すことによって、ヘルシーでより美味しくなるのですね。その上、お手入れ簡単で見ているだけで癒されるという、良いことばかり。
私の“せいろ“のイメージと言えば、ふたを開けると、湯気と共にしゅうまいや小籠包が出てくる、中華料理のイメージです。しかも、家庭では取り扱いのハードルも高そうと思っていました。
しかし、本書でそんなイメージがくつがえります。
著者は野菜だけではなく、ご飯、おもち、パン、肉じゃが、ビビンパ、おやつも、何でも蒸しちゃいます。すごい!調理器具一つでこんなにレパートリーが広がるなんて。その上、器いらずでそのまま食卓に出せます。楽しそう!簡単そう!おいしそう!
私は、蒸気と木の香りに癒されながら時短料理を作ることを想像して、“せいろ”を手に入れる事を考え始めています。
お茶の時間
『お茶でかんたん飲む薬膳 食材1つ足すだけ』 植木 もも子/著 家の光協会 (市立・成人 498.5//24)
何の予定もない休日には、ゆっくりとお茶の時間を過ごすようにしています。
その日の気分に合わせて、コーヒーにしたり、紅茶にしたり、中国茶にしたり・・・。
この本は、薬膳の考え方を元に、緑茶やほうじ茶、紅茶、コーヒーなどの定番の飲み物から、杜仲茶やハトムギ茶、ルイボスティー、ジャスミン茶、そば茶といった様々な種類のお茶まで、その産地や特徴、効能、性質、飲むのに適した季節、合う体質などを詳しく解説しています。
また、それぞれの飲み物にプラスすることで、さらに効果的な食材とその淹れ方を紹介しています。
例えば、杜仲茶は“体を温める”お茶。杜仲は中国四川省原産で、その葉を使ったものが杜仲茶です。
骨を丈夫にし、血圧を下げる効果があり、性質は温性で、秋冬の寒い時期に、特に冷え性の人におすすめ。
プラスして効果的な食材は、クコの実とナツメ。それぞれ杜仲茶に入れ蒸らしたあと、食材ごといただきます。
この他にも、緑茶+菊花で疲れ目に、コーヒー+ココアで疲労回復に、ゆず茶+はちみつで風邪予防に等々、試してみたいお茶とその組み合わせがたくさん。これからは、ますますお茶の時間が充実しそうです。
冬が近づいてきました。寒くて家から出たくない日には、お茶の時間を楽しみませんか?
ネコ、ネコ、にゃんこ!!
ギリシャのミコノス島に住むネコ、コーヒー豆の実に埋もれるネコ、お腹のぽっちゃりしたネコ・・・。