図書館スタッフおすすめ本

疲れ、たまってませんか

『誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』 梶本 修身/著 アスコム (市立・成人 498.3//19)


なんだか最近、疲れがとれない気がする。

毎晩ゆっくりお風呂に浸かって、夜更かしは極力しない、週1~2程度は適度な運動もして、休みの日はいつもよりちょっと長めに寝て身体の疲れをリセット!・・・してるはずなのに・・・。
どうにも疲労感がなくならない!


そんな時に目についたのがこの本『誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』でした。

表紙をめくると、まさに私の気持ちを見透かしたような言葉たちが書かれている。

読んでみると、疲労の原因から日々気をつけたいこと、寝る前の1分間ストレッチに、疲労回復レシピまで幅広く、そして分かりやすく書かれていました。

既に自分なりの疲労回復方法がある人もたくさんいると思いますが、まだ方法を模索中の方はちょっと参考にしてみてはいかがでしょうか。

同和教育の授業実践記録を読み解く

『差別・被差別を超える人権教育』 原田 彰/著 明石書店 (市立・人権同和 371.5//20)

 
 「21世紀に部落問題を持ち越さない」

 
 学校関係者はそう思いながら、長年にわたり、自らの実践を積み上げてきたと思います。
 これは、部落出身かそうでないかという社会的立場を絶対化せずに、両側から部落問題に取り組むことを大切にしたある中学校の授業記録です。
 これらの学習を通して、「自分自身のために取り組む部落問題学習」という思いに至った中学生の姿は素晴らしいものです。


 「自分の内に潜む差別意識に気づこうとしているか」「他人事ですまそうとしていないか」
 部落問題にかかわらず、自分自身を問い直すきっかけとなる1冊です。

みんなで地球の未来を考える

『未来を変える目標SDGsアイデアブック』 Think the Earth/編著 Think the Earth/出版 (市立・成人 333.8//20)

 
 皆さんは“SDGs”という言葉を聞いたことがありますか?近頃はメディアで耳にすることも多くなったのではないでしょうか。
 
 今回ご紹介する本は、その“SDGs”について述べられている本です。17個の目標についての解説が、分かりやすい数値と簡潔な文章をもとに書かれており、一つ一つの目標がそれぞれ見開き1ページで分かるようになっています。また解説の後には、世界や日本で実際に行われている事例が載っています。
 私はそこで母子健康手帳が日本発祥のものであったこと、サステナブル・ラベルには色々なものがあることなどを知りました。また、この本には始めと終わりに漫画があったり、途中にもイラストが添えてあるのですが、それらがとてもユニークで魅力的です。
 
 “SDGs”をまだよく知らない方にとっては知るきっかけに、知っている人には新しい発見のある1冊となるのではないでしょうか。
 四日市市立図書館には2020年の3月に入った本ですが、他にも“SDGs”に関する本はたくさんあります。ぜひ皆さんが地球の未来について考えるきっかけになればいいなと思います。


 

コンパニオンプランツって?

コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』 竹内 孝功/著 家の光協会 (成人・書庫 626.9//12)


 コンパニオンプランツって?返却本を棚に戻しているときに見つけた初めて聞く名前。
 
 どんな植物なんだろう??さっそく手にとって借りてみると、コンパニオンプランツとは「違う野菜を一緒に植えることで病害虫が発生しにくくなったり、お互いの生長を促す相性の良い組み合わせのこと」とのことでした。

 例えば、トマトとバジルを一緒に植えると、バジルの香りがトマトの害虫を遠ざけ、トマトが夏の厳しい日差しをさえぎって、バジルの葉が柔らかくなるそう。他にも「ナスとパセリ」や「ゴーヤと長ネギ」「イチゴとニンニク」など、それぞれ一緒に植えると良い理由があって、なるほど、おもしろいなぁと思いました。


 コロナ禍で、外出もままならないこの頃ですが、おうちでゆっくりと来年の春に植える野菜たちの計画を立てるのもいいかもしれません。

読書の秋は、まずお腹を満たしてから!

『ちょこっと、つまみ』 阿川 佐和子[ほか]/著 河出書房新社 (市立・成人 914.6//20)
『夜更けのおつまみ』 東山 彰良[ほか]/著 ポプラ文庫 (市立・成人 B/914.6//20)
『おつまミステリー』 浅暮 三文/著 柏書房 (市立・成人  596.0//19)


 新型コロナウィルス感染症の影響で、夜の街を自由に飲み歩くことも難しい昨今です。こんなご時世だからこそ、一人で家飲みしながら静かに読書はいかがでしょうか?
 美味しいお酒は「おつまみ」あればこそ…!そこでお勧めの3冊を紹介します。
 
 まずは、古今東西のお酒好きによるつまみに纏わるエッセイ・アンソロジー2冊から…!
 『ちょこっと、つまみ』は、昭和から平成にかけて一世を風靡した作家36人のエッセイを収録しています。その顔ぶれは、阿川佐和子/池波正太郎/伊丹十三/内田百閒/宇能鴻一郎/江國香織/遠藤周作/角田光代/鴨居羊子/川本三郎/久住昌之/小泉武夫/佐藤垢石/椎名誠/獅子文六/澁澤龍彦/島田雅彦/東海林さだお/杉浦日向子/高橋みどり/辰巳浜子/田辺聖子/種村季弘/檀一雄/中谷宇吉郎/姫野カオルコ/平松洋子/福田蘭童/古谷三敏/牧野伊三夫/丸谷才一/柳家小満ん/山田風太郎/吉田健一/吉村昭/吉行淳之介といった面々です。飲めない・飲まない人も、文学史に名を残した作家たちとの思い出に浸ってみてはいかがでしょうか?
 『夜更けのおつまみ』は、今まさに注目のクリエイター31人のエッセイが、簡単レシピとともに綴られています。執筆者は、芦原すなお/甘糟りり子/綾崎隼/安東みきえ/市川紗椰/岡元麻理恵/オカヤイヅミ/久住昌之/倉数茂/坂木司/蝉川夏哉/田中啓文/寺地はるな/名久井直子/西川美和/葉真中顕/東山彰良/日向夏/蛭田亜紗子/広小路尚祈/ブレイディみかこ/前川ほまれ/三浦しをん/水生大海/美村里江/望月麻衣/森まゆみ/柳本あかね/友麻碧/吉川トリコ/和田竜です。飲兵衛ならば間違いなく、ちょいと一杯したくなります!
 もう1冊は、身近なおつまみについての誕生秘話やウンチクを記したエッセイです。
 『おつまミステリー』は、ジャイアントコーン、カシューナッツ、チーズ鱈、酢漬けイカ、酢昆布、カリカリ梅、エビせんべい、チーズかまぼこ、らっきょう、レーズンバター、サラミ、海苔の佃煮、品川巻きなどの知られざるエピソードが満載。本をつまみに…つい誰かに話したくなるかも?

 あなたも「おつまみ」に舌鼓を撃ちながら、読書の秋を心行くまで堪能してください。

イメージはどこからやってくるのか?

『黙示録 イメージの源泉』 岡田温司/著 岩波書店 (市立・成人 193.8/14)


 「海や地の底から大怪獣が現れる」「宇宙からの侵略者により人類は滅びようとしている。」   
 皆さんも一度はこのようなお話をご覧になったことがあるのではないでしょうか?


 この本は黙示録という聞きなれない言葉をテーマに、私たちが見慣れた物語やイメージの源泉を明らかにし、それらがどのように利用され形を変え生き残ってきたのを教えてくれます。
 シンプルに黙示録と呼ばれることも多い『ヨハネの黙示録』は聖書の最終章にあたる一篇であり、世界の終末と救済を主題としています。聖書の中でも、幻想的でドラマティックな出来事、個性的なキャラクターが多数登場する黙示録は特に多くの芸術家や文学者たちの想像力を刺激してきました。事実、地下から現れる怪物、悪魔やそれと戦う天使といったイメージは映画やアニメやマンガのモチーフとして好まれるなど、現代の文化にも影響を与えています。

 ところで、黙示録に登場する悪魔や怪物たちは元々何を表現しているのでしょうか。これらのキャラクターは反キリスト、つまりキリスト教に反する者や敵対者のシンボルなのです。
 歴史上、自分たちに都合の悪い人間に対し反キリストのレッテルをはる行為はしばしば見られますし、反キリストをユダヤ人やイスラム教徒の姿で表現する絵も多数描かれてきました。これらの作品には優れた傑作も数多くあります。それを認めつつも、著者はそこに異分子を排除しようとする思想が潜んでおり、恐ろしい世界の終末の際そこで救われる者、滅びる者の両者を描き出すことでそのような思想をいっそう助長する面があることを指摘しています。


 この本の最後では、映画を中心に黙示録をモチーフにした、あるいは影響を受けた現代の芸術作品にも言及されています。
 今もなお日常的なイメージのインスピレーションの源になる黙示録。
 この本が私たちの身近なイメージの由来や意味を考えるきっかけになればと思います。

ハリセンボンって、針何本?

『目で見る数字』 岡部敬史/文、山出高士/写真 東京書籍 (市立・成人 410.4//20)


 皆さんは、ハリセンボンの針の数がいくつかご存知でしょうか?
 実は、名前のとおりに1000本の針がある…というわけではなく、通常は350~400本くらい、多くても500本程度なのだそうです。

 そんな「数字」にまつわる雑学が満載の本書、『目でみる数字』は、街で目にする様々な物に関連した数字を取り上げています。日本の名所にまつわる数字から、知っていれば日常生活にも応用することができる数字まで、盛りだくさんな内容です。
 表紙のハリセンボンをはじめとして、写真も多数掲載されています。雑学の本として読むだけではなく、写真集のようにパラパラと眺めてみるのも楽しい1冊です。

人間生きているだけで勇者

『絆創膏日記』 東田直樹/著 KADOKAWA (市立・成人 914.6/ヒカ/20)

 
 私は、自閉症の人に出会って、どう接したら良いか戸惑ったことがあります。少しでも自閉症を理解したくて手に取ったのが、著者が13歳の時に書いた本、閉症の僕が飛び跳ねる理由[正]』(エスコアール出版部 (市立・書庫 378/07))でした。この本は、今まで理解されにくいとされていた自閉症の内面を知るきっかけとなり、今では30ヶ国以上で翻訳されベストセラーにもなっています。

 その後も、多くのエッセイや小説、詩などを出版されています。会話ができない著者は、パソコンを使って執筆活動をされ、文字盤ペインティングと言う方法で会話をされます。私は彼の自然について書いてあるものが好きです。彼の文章を読んでいると、人と自然の距離がうんと近く感じられてきます。

 
 今回紹介するのは、26歳になった著者の日記形式で書かれたエッセイ『絆創膏日記』です。
 本書は、自然に対する畏敬の念や親しみ、家族への思い、身の回りの出来事や人に対する考えが、独特の感性で綴られています。自分の身体を思うようにコントロールできない著者は、自らを壊れたロボットと表現しています。悩んだり落ち込んだりの日々は誰にでもあります。
 著者の自然や人を思う言葉一つ一つが、日常の中で知らない間にできた心の傷にはる絆創膏となり、「人間生きているだけで勇者」と力強く語りかけてくれます。

これってご当地ものだったの??スーパーで見かける“日常食”

『東海ご当地スーパー 珠玉の日常食』 菅原佳己著/責編 ぴあ株式会社中部支社 (市立・地域 L596/19)

 
 毎日のごはん。スーパーに買い出しに行くと並んでいる商品。
 地元の企業が作っているいわゆる「ローカル飯」「ご当地もの」「地元食」なんてものが多く存在します。
 地元では当たり前のように並んでいても、県外のスーパーでは見当たらなかったりして「えっ!これって全国販売じゃないの?」なんて思うこともしばしばあったり。また、逆に旅行先等で地元では見かけない商品にわくわくしたり、と。


 この本には、愛知・岐阜・三重の3県分のローカルなスーパーで扱うローカルな企業のローカルな食品を紹介されています。
 写真と味や特徴などがわかりやすく載っているので見て楽しむだけではなく、毎日のごはんや、少し遠出した時のお土産の参考にも使えます。

 毎日の買い出しが少し楽しくなるかもしれませんね。


全国の内容をご覧になりたい方はこちらもおすすめです。

『日本全国ご当地スーパー隠れた名品、見~つけた!』 菅原佳己/著 講談社 (市立・書庫 596/14)
『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』 菅原佳己/著 講談社 (楠・成人 596)


 

さようなら、「漱石あるある」!

『永日小品』『夢十夜 他二篇』 夏目漱石/著 岩波文庫 (市立・成人 B/913.6/ナツ/13)などに収録)

……中学生か高校生のころ、『坊っちゃん』が初めての漱石でした。
ふうん、文学っておもしろいかも。と、タイトルだけで『吾輩は猫である』に挑戦。
結果、挫折。体力が続かず。もっと言えば、分厚さだけで半分あきらめてました。
あれから幾年月。今では漱石のことも忘れ、静かに暮らしています……。


 あるある、と思ったあなた、『永日小品』読んでみてください!

『永日小品』は、もともと新聞に掲載されていた漱石による短篇のエッセイを集めたものです。
身のまわりの出来事や会話、思い出などが、飾らない文体で書き留められています。
おすすめの理由は次の三つ。

1.とにかく、一篇一篇が短い。
 収録作品のほとんどが、二、三ページめくったら終わります。
 
2.なのに、内容はぎゅっと濃縮。
 中でも最後の「クレイグ先生」は、悲喜こもごものザ・人間ドラマです。

3.そして、漱石が情けない。
 友達にボートの賞金で買ってもらったシェイクスピアの本が、ちっとも分からなかったり。
 夜中ねずみに鰹節をかじられて、閉まっといてよ、と奥さんにぶつくさ言われたり。
 寒い日に朝から代わる代わる来る客が、みんな金の無心でげんなりしたり……。
 
 どうですか。読めそうだし、ちょっとおもしろそうじゃないですか。
一日の終わりをじわっと暖める、二百年前のおじさんからの日常報告。ぜひ一度手に取ってみてください。
漱石がすすんでしょぼくれてくれるので、実は疲れている時こそしみる本でもあります。お試しを。