あたらしいこどもの本
あたらしく入った本(平成28年3月UP)
花が咲きみだれる、春爛漫(はるらんまん)ももうすぐでしょうか。
2015年図書館に入った本から、児童室担当がおすすめの本をまとめました。
本の森の中から、お気に入りの一冊に出会えますように。
えほん
『りゆうがあります』 PHP研究所
『もうぬげない』 ブロンズ新社 ヨシタケシンスケ/作(Pヨ)
2015年は次々とヨシタケシンスケの絵本が出ましたね!思わず何度も
読み返したくなる面白さ。『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』
『りゆうがあります』も要チェックですよ。
『すーべりだい』『おならをならしたい』
鈴木のりたけ/作(Pス) 小学館
大人はいやがる「おなら」の話。絵本になると、どうしてこんなに
面白くなってしまうのでしょう!子どもたちが好きなはずですね。
どこまでも広がる鈴木のりたけの世界も目が離せません。
『そらいろ男爵(だんしゃく)』
ジル・ボム/作 ティエリー・デデュー/絵(Pテ) 主婦の友社
戦争に行くことになった、飛行機乗りのそらいろ男爵。爆弾のかわりに落としたものは、ぶあつい本。
その本はやがて、物語の本になり、知識の本になり、詩集になり、
そしてさいごに落としたものは…。ことばの、本の、文字の持つ大切なものを感じてください。
『せんそうしない』
たにかわしゅんたろう/文 えがしらみちこ/え(Pエ) 講談社
こどもとこどもは せんそうしない。けんかはするけど せんそうしない。
「せんそうしない」と、はっきり、まっすぐに谷川俊太郎さんが語ります。
『ドングリ・ドングラ』
コマヤスカン/作(Pコ) くもん出版
「ドングリー、ドングラー」ドングリたちが、うみのむこうの火の山をよみがえらせるため、
長いたびにでます。どうぶつにたべられそうになったり、つかれてたおれたり。さあ、さいごは…?
ドングリの絵もたのしんでね。
『なみ』
スージー・リー/作(Pリ) 講談社
少し前に出た本ですが、すすめられずにはいられない!<おしゃべりえほんの会>で発掘された素敵な絵本です。
よせてはかえすなみ。女の子とうみどりがおいかけたり、おいかけられたり。色は白黒と水色だけ。
字のない絵本ですが、おどろくほど表現豊か。まるで波音がきこえてくるようです。
『あーといってよあー』
小野寺悦子/ぶん 堀川理万子/え(Pホとも) 福音館書店
あなたの声はどんな声?口をたたくと、どんな声?むねをたたくと、どんな声?
同じ「あー」でも、いろんな声になるね。大人も子どもも、いっしょに「あー」と言ってみようよ。
『リンドバーグ』
トーベン・クールマン/作(Pク) ブロンズ社
空を飛ぶ夢をもつのは人間だけではありません!
なかまに会うために、空を飛んでいくことを思いついたネズミのリンドバーグ。
失敗や、おそろしい敵にもめげずに、彼が目指した場所は…!
読んでいるうちに、本当に空を飛んだ気分になれますよ。
『あなに』
長谷川集平/作(Pハ) 解放出版社
日曜日のあさ、二人はキャッチボールをはじめた。転校生の「しろう」と「ひろし」
ボールが工事中のあなに落ちてしまった。入れない、けどそこにある。
月曜日、あなはうめられていた。谷川俊太郎作『あな』へのオマージュ作品。
そして現実への深い想いがこめられいます。
『はっきょい どーん』
やまもとななこ/作(Pヤ) 講談社
ゆうしょうがかかったすもうのおおいちばん。ちいさな明の海がよこづなにたちむかう。
はっきょい どーん!がんばれ、明の海!はくりょくのある絵に力がはいります。
さいごは、たちあがって、はくしゅがしたくなるほどです。
あかちゃんえほん
『やさいさん』
tupera tupera/さく(Pツ 赤ちゃんえほん) 学研
はたけで、やさいを、すっぽーん!つぎに抜くやさいさんは、だれかな?
言葉のリズムや、ページが縦に開くのが楽しい絵本です。
『おちゃわんかぞく』
林木林/文 いぬんこ/絵(Pイ 赤ちゃんえほん) 白泉社
おちゃわんかぞくがやってきた。おはしかぞくや、おわんかぞくも
いっしょにきょうもじゅんびばっちり。では、いただきまーす!
『ゴリラのおとうちゃん』
三浦太郎/作(Pミ 赤ちゃんえほん) こぐま社
イケメンゴリラのシャバーニに続け!…というわけではありませんが、
ダイナミックな遊びはおとうさんならでは!ぜひ家で試してみてください。
『おっぱいばいばい』
みついゆきこ/さく くぜじゅんき/え(Pク おかあさんとうさんへコーナー) グランまま社
「あなたがうまれてはじめておっぱいをのんでいたすがたを、
ママはわすれません」はじめて赤ちゃんをだいた日を思い出す一冊です。
『まって』
アントワネット・ポーティス/作(Pホ おかあさんとうさんへコーナー) あすなろ書房
「遅れそう!」「早く早く!」そんなときにかぎって、 子どもは「まって」「まって!」「まって!!」
ついつい無視しちゃうけど、おねがい、ちょっとだけ立ち止まって。
そしたらほら、すてきなものが見えますよ!
『おかあさんのいのり』
武鹿悦子/さく 江頭路子/絵(Pエ おかあさんとうさんへコーナー) 小峰書店
その手が武器など握らないように。「へいわ」というたからものが、世界中の子どもたちを守ってくれますように。
すべての親が、子どもに寄せる願いを、やわらかい絵と、やさしい言葉で語りかけています。
よみもの
『ちゃいろいつつみ紙のはなし』
アリソン・アトリー/作(933アト)福音館書店
大事な箱をつつんだちゃいろい紙は、あっちへいったり、こっちへきたり。
ずっと遠くのおうちまで運ばれていきます。そのあとも大事にしまわれて、家の中をながめていました。
そしてまた、同じ箱をつつんだあとは…。低学年から。
『よるのとしょかんだいぼうけん』
村中李衣/作(Fム)BL出版
ぼくはぬいぐるみのくまきち。とおるくんに、としょかんのおとまり会につれてこられた。
つぎつぎとぬいぐるみたちがやってきたけど、とおるくんがいないととってもしんぱい。
そのよる、本の中からあばれぐまがでてきて…。
本の中のじゅうにんと、ぬいぐるみたちの、たのしいだいぼうけん。低学年から。
『がれきの中の小鳥』
カーリ・ビッセルス/作 野坂悦子 /訳 (949)ぶんけい
第二次世界大戦中のオランダ。ナチスドイツからのがれてユダヤ人の少女エルスケは
森の中の「大きな家」にやってきた。かぞくとひきはなされ、名前までうばわれて。
本当の自分をかくしていきなければいけなくなっても、
ささやかな喜びと希望をもとめつづけ、生きぬこうとする少女の物語。中学年から。
『岬のマヨイガ』
柏葉幸子/作 (Fカ)講談社
両親を亡くした少女、夫から逃げてきた主婦、孤独な老女の三人が
東日本大震災をきっかけに狐崎(きつねざき)という場所で出会い、
カッパや地蔵、狛犬(こまいぬ)などの土地の力に守られながらふしぎな共同生活をはじめて…。
本当に大事なもの、安心できる場所を見つけた時、人は少しだけ強くなれるのかもしれません。高学年から。
『べんり屋、寺岡の夏。』
中山聖子 /作 (Fナ)文研出版
小さなべんり屋、寺岡をめぐる人々の物語。家業のべんり屋を継ごうと、がんばる美舟の一年を季節ごとに描きます。
『~寺岡の秋。』『~寺岡の冬。』『べんり屋、寺岡の春。』もぜひ手にとってみてください。高学年から。
『世界名作ショートストーリー』1巻~5巻以下続刊
(908)理論社
『赤毛のアン』のモンゴメリ、『車輪の下』のヘッセ、
人間の強さや弱さを鋭く描いたモーパッサン、世界の短編小説の名手サキ。
児童書にはめずらしく、世界の作家の短編ばかりを集めたシリーズ4冊。
長編とは違った楽しさを感じてください。高学年から。
ちしきのほん
『10歳の質問箱』
(159)小学館
努力はムダではない?」「友だちはいなくちゃだめ?」いろいろな悩みに答えてくれるのは、
子どもの本・おとなの本の作家や編集者など、おとなたち55人。子どももおとなも、読んでほしい本です。
絵本作家・鈴木のりたけさんのさし絵が、ぷっと笑えます。
『にっぽんのおやつ』『にっぽんのおにぎり』
白央篤司/著(383)理論社
47都道府県のそれぞれの地方で愛されているおにぎりやおやつを各地の人々の
声をたよりに写真とともに紹介します。さっそくおでかけして食べにいきたい!
『ありがとう実験動物たち』
太田京子/著(480)岩崎書店
ドキリとするタイトルですね。
わたしたちが病気になったとき、お医者さんにいきます。薬をもらったり、いろいろな治療をうけます。
その薬は本当にこうかがあるのか、ヒトでためすことはできないので、動物で実験します。
そして、その動物たちは・・・。かわいそうだけではない、わたしたちの生きていくためのもんだいです。
『稲と日本人』
甲斐信枝/さく(616)福音館書店
日本人の食事にはかかせないお米。あたりまえのようにあるお米だけれど、
本当はずっとずーっとつないできた、かけがえのない仲間なんですね。
じっくり読むと、噛めば噛むほど味わい深いお米のように、じわーっと、
稲と日本人のつながりが伝わってきます。
『「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット』
前沢明枝/著(930)福音館書店
ガーネットさんはどんな人?「エルマーのぼうけん」はどうやって生まれたのでしょう。
直接インタビューして聞いてみました!どんなおはなしが聞けるでしょうか。お楽しみに!
あたらしく入った本(平成28年1月UP)
さむい冬がやってきました。あたたかいへやの中でゆっくり本をよんでみませんか?
えほん
『くじらさんのー たーめなら えんやこーら』
内田麟太郎/文 山村浩二/絵(Pヤ)すずき出版
ひろいひろいうみのむこうに、くろいかたまり。
うわー!ぎょうさんのぺんぎんと、くじら!そしてあざらし。
くじらさんのーたーめならー」とうみにとびこびました。ふわり。
ひょうざんがうきあがった!つぎつぎといろいろなどうぶつがやってきて…。
『ぱれーど』
山村浩二/作(Pヤ)講談社
とんとんとん ぼくが たいこを たたいたら さあ、しゅっぱつ。
ぱれーどだ!みんないっしょにずんちゃか ずんちゃ
おとをだして あるこう おどろう!
『かぜひいた・・・』
小池アミイゴ/作・絵(Pコ)教育画劇
なんだろう?はながむずむず・・くしゃみがはーくしょん。
はなみず、ずるずるー。せき、ごほんごほん。なんだかぶるぶるさむくなってきたぞー。
ねつがでた。それはかぜです!!はやくなおすためにはどうしたらいいのかな。
かぜをひいてしまったおとこのこのおはなし。
『なみ』
スージー・リー/作(Pリ)講談社
少し前に出た本です。今のきせつにこの本?という感じですが、
すすめられずにはいられない。よせてはかえすなみ。女の子と
うみどりがおいかけたり、おいかけられたり。色は白黒と水色だけ。
字のない絵本ですが、おどろくほど表現豊かで、波音がきこえてくるようです。
あたたかい部屋で夏の海を思いうかべてね。
『さかさまさかさ』
ピーター・ニューエル/作(Pニ)亜紀書房
そのまま見たらゾウの顔、さかさから見たらダチョウがいた!
よくよく見ると見えてくる、おかしな絵とおはなしたち。120年前につくられた
アメリカの絵本ですが、とっても新鮮です。
『セッセとヨッコラ ひみつのプレゼントさくせん』
高畠那生/作(Pタ)フレーベル館
こっそりともだちの好きなものをプレゼントしようときいてみたら、
変なものばかりえらんで、いやになっちゃう!しかも、プレゼントをあげることが、
ばれちゃった!はらがたって、いじわるをしたけど…。あらら、いじわるしても、
いいことないね。実はシリーズ2作目です。
『ふまんがあります』
ヨシタケシンスケ/作(Pヨ)PHP研究所
『りゆうがあります』に続く、真剣だけどへんてこりんな、子どもと大人の言い合い合戦。
表紙からして、ふまんいっぱいの女の子。「おとなはズルい」と言われても、
それに答えるおとうさんは、なかなか!でも……最後のページを見た大人は
「こどもってズルい!」って、思わず叫んでしまうかも。
『もうぬげない』(ブロンズ新社)もおもしろい!
『そらとぶ でんしゃ』
アンマサコ/作(Pア)講談社
牛乳パックでつくったでんしゃ。おきゃくさんはクレヨンたち。
せんろをはしって どこまでも!空だって はしっていくよ
よぞらをはしるページが、とてもきれいです。
『おにのサラリーマン』
富安陽子/文 大島妙子/絵(Pオ)福音館書店
赤鬼オニガワラ・ケン。まいにち、地獄カンパニーへスーツでぴしっときめてしゅっきん。
えんまさまにあいさつをして、きょうも、血の池地獄でもうじゃをみはっていますが…。
おおっ!じごくってこんなところ?
あかちゃんえほん
『どうぶつドドド』
矢野アケミ/作 (赤ちゃん絵本) すずき出版
ねずみを ちょこり。うさぎを ぴょこん。さあ、どんどんどうぶつをおいていくよ!
ぽこん。もそっ、ぽふっ、ぬるん、しゃきり、ぱこっ、どてん、のっしん、ばっふん、どっしん。
さいごはドドド・・っと、どうなったかな?
よみもの
『ぜったいくだものっこ』
たかどのほうこ/作(Fタ)フレーベル館
青田くだもの店のつかわれていないへやにある、がくどうほいく「くだものっこ」。
先生は青田さんちのネコのタマ。「くだものっこ」ではいもほりさんぽにいったり、
がっしょうだんをつくったり。たのしいことがいっぱい!低学年から。
『岸辺のヤービ』
梨木香歩/作(Fナ)福音館書店
晴れた夏、わたしは湖の岸辺でふわふわの毛につつまれたちいさなふしぎな
いきものにであった。名前はヤービ。ヤービ一族と まわりに住む生き物たちの、楽しく
ふしぎな話の始まりです。あえて、かつての名作たちのような装丁とさし絵になって
いるのが、またワクワク。「マッドウォーター・シリーズ」として、続いていきそう!高学年から。
『がれきの中の小鳥』
カーリ・ビッセルス/作 野坂悦子/訳(949)ぶんけい
第二次世界大戦中のオランダ。ナチスドイツからのがれてユダヤ人の少女
エルスケは森の中の「大きな家」にやってきた。かぞくとひきはなされ、名前まで
うばわれて。本当の自分をかくしていきなければいけなくなっても、ささやかな喜びと
希望をもとめつづけ、生きぬこうとする少女の物語。中学年から
ちしきのほん
『プラモデルの教科書』
河野嘉之/著(507)新紀元社
気になるけど、難しそうだし手が出せない…と迷っているあなたへ!
プラモデルの選び方、必要な道具、色の塗り方…プラモデルのいろはが
全てわかります!興味のなかった人でも、見ているうちに気になってくるかもね。
プラモデルの世界に飛び込んでみる?
『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』
くさばよしみ/編(289ム)汐文社
2012年リオデジャネイロでの国際会議で話題となった、
元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカさん。彼の生活は、元大統領とは思えないほど
シンプル。そして考え方も。「人生は受け取るままでなく、何より、持っているものを
与えるものだから」力強いメッセージに共感します。まずは、絵本『世界でいちばん
貧しい大統領のスピーチ』(Pナ)を読むのもオススメです。
『ここで土になる』
大西暢夫/著(291)アリス館
樹齢500年をこえそうな田口の大イチョウ。その大イチョウがある村は
ダムに沈むことになり、村の人はみんな引っ越していきました。…しかし、ダムが
作られることはなく、住んでいるのは尾方さんご夫婦だけ。村の暮らしも、村の形も、
いろんなものが変わってしまいました。でも二人の暮らしは変わりません。
ここで生きると決めたのです。大イチョウを眺めながら。
『紙ひこうきクラフトスクール レベル1 はじめて編』
クリストファー・L・ハーボ/著(754)ほるぷ出版
紙ひこうきのおり方、とばし方のコツがイラストでよくわかるよ。まずはレベル1のこの本。
これから、レベル4まで本がでるから、じゅんばんにチャレンジしよう!
あたらしく入った本(平成27年11月UP)
葉っぱが少しずつ赤く色づいてきましたね。
あしもとには、どんぐりなどの木の実がみつけられるかも。
気になる葉や木の実があったら調べにきてくださいね。
えほん
『どうぶつうんどうかい』
さとうあきら/写真 さえぐさひろこ/文(Pサ) アリス館
きょうはどうぶつたちのうんどうかい。どんなことするのかな?サルくんはとくいなジャンプ。
しろくまくんはザッブーン。おうえだんもおおきなこえでいっしょうけんめい。
かけっこ、ぼうはこび、すもうもあるよ。みんながんばれー!
すてきなどうぶつたちにあえる写真絵本です。(か)
『はっきょい どーん』
やまもとななこ/作(Pヤ) 講談社
ゆうしょうがかかったすもうのおおいちばん。ちいさな明の海がよこづなにたちむかう。
はっきょい どーん!がんばれ、明の海!はくりょくのある絵に力がはいります。
さいごは、たちあがってはくしゅがしたくなります。(の)
『そらいろ男爵(だんしゃく)』
ジル・ボム/文 ティエリー・デデュー/絵(Pテ) 主婦の友社
戦争にさんかしなければいけなくなった、飛行機乗りのそらいろ男爵。爆弾のかわりに落としたものは、ぶあつい本。その本はやがて、物語の本になり、知識の本になり、詩集になり、そしてさいごに落としたものは・・・。
ことばの、本の、文字の持つ大切なものを感じてください。(ち)
『せいめいのれきし』
バージニア・リー・バートン/作(Pハ) 岩波書店
「ちいさいおうち」のバートンが1962年にアメリカで発表した絵本で、地球の誕生から現代までを、絵でやさしく教えてくれます。日本でも1964年に出版されましたが、50年たち、古代や恐竜について、どんどん新しい発見がなされ、科学的に正しくなくなってきた部分が増えてきたため、最新の知識に合わせたものが、改訂版として出版されました。まだ読んだことのない人は、ぜひ一読を!(ち)
『せんそうしない』
たにかわしゅんたろう/文 えがしらみちこ/え(Pエ) 講談社
こどもとこどもは せんそうしない。けんかはするけど せんそうしない。
「せんそうしない」と、はっきり、まっすぐに谷川俊太郎さんが語ります。みんなで考えたい一冊。(ち)
『みんな』
きくちちき/作(Pキ) WAVE出版
たのしいものも、こわいものも、きれいなものも、きたないものも、
ぜーんぶいっしょになっちゃう子どもの世界。
勢いのあるイラストに、大人はドキドキしてしまうかも…!?(い)
『ぼくらが5歳の子ども兵士だったとき -内戦のコンゴで-』
ジャシカ・ディー・ハンフリーズ、ミシェル・チクワニネ/作 クローディア・ダビラ/絵(Pタ) 汐文社
1993年、コンゴという国で起きた話。昔のことのように思えるけど、つい最近の話。
その時子どもだった人が、大人になって話した本当の話。なんのまえぶれもなく
兵士にさせられて、むりやり人殺しをさせられた。知りたくない?でも知ってほしい。
コミックのような絵で読みやすく、でも、ぐっと胸に刺さります。(い)
『ことらちゃんの冒険』
石井桃子/お話 深沢紅子/絵(Pフ) 河出書房新社
トラになりたい「ことら」ちゃん。動物園に行ったり、犬にとびのってみたり。弟と妹ができても
やんちゃな「ことら」ちゃん。40年以上前の絵本の復刻版ですが、今も読んでも愛らしいです。
短いおはなしが全部で8話。おやすみ前の読み聞かせにもいかが?(い)
『シルヴィーどうぶつえんへいく』
ジョン・バーニンガム/作 (Pハ) BL出版
あるひ、しんしつのかべのドアにきがついたシルヴィー。ドアをあけると、そこにはどうぶつえん。
まいにち、ちがったどうぶつをつれてきていっしょにねむるシルヴィー。ところがあるあさドアをしめわすれてでかけてしまって…。
かえってきたら、へやにはたいへんなことに。どうぶつがだいすきなひと、うらやましくなります。(の)
あかちゃんえほん
『そおっとそおっとね』
たんじあきこ/作(Pタ赤ちゃんえほん) ほるぷ出版
そおっとそおっといちごのおかしをもっていくよ。おっとっと!
ふぅ。あぶないあぶない。ちゃんとテーブルまでぶじにはこべるかな。
おてつだいがたのしくなってきちゃう絵本です。(か)
『おっぱいばいばい』
みついゆきこ/さく くぜじゅんき/え (Pク)おとうさんおかあさんへコーナー グランまま社
「あなたがうまれてはじめておっぱいをのんでいたすがたを ママはわすれません」
はじめて赤ちゃんをだいた日を思い出す一冊です。(ち)
『まって』
アントワネット・ポーティス/作 (Pホ)おとうさんおかあさんへコーナー あすなろ書房
「遅れそう!」「早く早く!」そんなときにかぎって、子どもは「まって」「まって!」「まって!!」
ついつい無視しちゃうけど、おねがい、ちょとだけ立ち止まって。そしたらほら、すてきなものが見えますよ!(ち)
『おかあさんのいのり』
武鹿悦子/さく 江頭路子/絵 (Pエ)おとうさんおかあさんへコーナー 小峰書店
その手が武器など握らないように。「へいわ」というたからものが、世界中の子どもたちを守ってくれますように。
すべての親が、子どもに寄せる願いを、やわらかい絵と、やさしい言葉で語りかけてます。(ち)
よみもの
『波の底にも』
末吉暁子/作(Fス) 偕成社
水底の国のタマオの前に、上つ国からおちてきた帝と名のる少年。
大君に命じられ、少年のなくした宝剣をさがしにタマオたちは旅にでる。
平家物語をもとにした日本のファンタジー。高学年から(の)
『天(あめ)と地(つち)の方程式 第一巻・第二巻』
富安陽子/作(Fト) 講談社
新しくできた「栗栖の丘学園」は、生徒もまだ70人程度。しかしアレイをはじめその中の数人は、
それぞれが特殊能力を持つ、選ばれたものだった。そして今、黄泉ツ神を黄泉へと送り返す戦いが始まった。
古事記をモチーフにしたファンタジー開幕!10代の人にぜひ読んでほしい!面白いぞ!高学年から(ち)
『ちゃいろいつつみ紙のはなし』
アリソン・アトリー/作(933アト) 福音館書店
大事な箱をつつんだちゃいろい紙は、あっちへいったり、こっちへきたり。
ずっと遠くのおうちまで運ばれていきます。そのあとも大事にしまわれて、家の中を
ながめていました。そしてまた、同じ箱をつつんだあとは…。低学年から(い)
ちしきのほん
『子どもたちへ、今こそ伝える戦争 子どもの本の作家たち19人の真実』
長新太・和歌山静子・那須正幹 他/文(210 人権) 講談社
戦後70年の今年。戦争のことをしっている人が少なくなってきました。
二度とあのひげきをくりかえさないために、子どもの本の作家たち19人がかきおろしの文と
絵で子どもたちにかたるたいけん記。しりょうとして年表、地図付き。
イラストや文中の言葉について、かいせつものっています。(か)
『稲と日本人』
甲斐信枝/さく(616) 福音館書店
日本人の食事にはかかせないお米。その稲と、長い長い歴史。あたりまえのようにあるお米だけれど、
本当はずっとずーっとつないできた、かけがえのない仲間なんですね。じっくり読むと、噛めば噛むほど
味わい深いお米のように、じわーっと、稲と日本人のつながりが伝わってきます。(い)
『その道のプロに聞く 生きものの持ちかた』
松橋利光/著(480) 大和書房
こんちゅう、ペット、はちゅうるいから、サソリ、タランチュラまで!!それぞれの正しい持ちかたを
写真で教えてくれます。え、そんなとこ持ってよかったの!?と、意外に知らないものですよ(ち)
あたらしく入った本(平成27年9月UP)
あつさもやわらぎ、秋らしくなってきましたね。
秋の虫のなきごえも、きこえてくるようになりました。
読書の秋、あなたはどんな本をよみますか?
えほん
『お姫さまの大集会』
リスベット・ルナルディ/文 セリーヌ・ラムール=クロッシェ/絵 (Pラ) ワールドライブラリー
お姫さまのでてくるおとぎ話はいっぱいあるけど、たいへんなことばかり。
灰だらけになってはたらいたり、いじわるな魔女のいいなりになったり、ねむらされたり。
王子さまはたいしたことをしていないのになぜ?おこったお姫さまたちが大集会。(の)
『オーケストラ笑う』
小澤一雄/作 (Pオ) ポトス出版
オーケストラってしってる?たくさんの楽器で指揮者にあわせて演奏するんだけど、なんだか人のくらしににてる。
おこったり、笑ったり、うばわれたり、恋もする。休憩もすれば、遊んだりも。
オーケストラをよく知って、楽しむ本。この本読んで、オーケストラをききにいってみる?(の)
『ライフタイム いきものたちの一生と数字』
ローラ・M・シェーファー/文 クリストファー・サイラス・ニール/絵 (Pニ)
一生のあいだに、このクモはたまごを1つだけつくる。
一生のあいだに、このガラガラヘビはおとをならすふしを40こしっぽにつくる。
このアゲハ蝶は900本のはなからみつをすう。このキリンのあみめは200こできる。
いきものと数字のおもしろいかんけいに、「すごい!」とかんどうします。
さて、あなたはのまわりは、どんな数字があるのかな?(の)
『かとりせんこう』
田島征三/作 (Pタ とも) 福音館書店
けむりがもんもん、かとりせんこうのけむりで、かがぽとん、ぽとん、ぽとん、おじさんの
メガネ、おひげ、どんどんいろんなものがおちてぽとん、ぽとん。どこまでけむりはとどくのかな(か)
『のってるのってる』
ますだゆうこ/文 石井聖岳/絵 (Pイ) そうえん社
きょうは、とってもきぶんがいい。うまにのってのはらをはしろう。
ぞうにのって、くもにのって、いろんなものにのって、どこまでもいこう。
のってる、のってる、のってる!さいごのページにたのしいがくふつき。(か)
『おかあしゃん。はぁい。』
くすのきしげのり /作 岡田千晶/絵 (Pオ) 佼成出版社
「おかあしゃん。」「はぁい。」くりかえされる、なにげないことばのやりとりなのに、
なぜかこころがあたたまる。かぞくっていいなとおもえる、そんな絵本です。(か)
『ジェーンとキツネとわたし』
イザベル・アルスノー/絵 ファニー・ブリッド/文 (Pア) 西村書店
想像力をどんどん広げていくのが大好きなエレーヌ。でもあの子たちの悪口がぶちこわしてしまう。
学校にも悪口のらくがきだらけ。そんなクラスのみんなと合宿なんて…!いつのまにかグループができて、
だけど相変わらず一人のわたし。でもある子がきっかけで、なんだか悪口も気にならなくなってきたかも…。
絵本は卒業したいけど、長いお話は苦手なあなたにおすすめの絵本です。(い)
『わらう』
浜田桂子/作 (Pハ とも) 福音館書店
おにいちゃんににらめっこで勝つために、きょうはぜったいにわらわない!と決めた一日。
そしたら、家でも、ようちえんでも、みんなが「けんちゃん、どうしたの?」
ぐあいがわるいと思うみたい。どうしてかな?(ち)
赤ちゃんのえほん
『さんさんさんぽ』
えがらしみちこ/作 (Pエ) 講談社
さんさん、さんぽ、いち、に、さん。おひさまさんさん、なつのおさんぽたのしそう。
おきにいりのぼうしをかぶって、はんかちもって、くつはいて、じゅんびできたよ。
どんなことがまってるかな。いってきまーす。(か)
よみもの
『あめ・のち・ともだち』
北原未夏子/作 市居みか/絵 (Fキ) 国土社
きょうは、トモキのたんじょう日。
とおくへひっこしをしてしまったゴウ君があそびにやってくる。
たのしみにしていたトモキになぞのあんごうがとどいて…。
なかよしのふたりはどんなたんじょう日をむかえるのかな。中学年から(か)
『まぼろし写真館』
福明子/作 (Fフ) 学研
駅前につづく「たそがれ通り」。そこに小さな写真館があります。ひろむじいさんのお店です。
ひろむじいさんは「生きている間にみるものなんて、みんな、まぼろしのようなものだ」というのが口ぐせ。
そんな、ひろむじいさんのお店にやってくるお客さんたち。古い自分のカメラを持ってきた男の子、バスの
運転手さん……なつかしい古い写真を見ているような気分になる物語です。 中学年から(い)
ちしきのほん
『エゾリス』
竹田津実/文・写真 (489) アリス館
北海道に住んでいる獣医のわたしの家に通ってくるようになった、アカキチ。
木の実をかじったり、ほかのリスとあそんだりけんかをしたり。おそろしい天敵にようじんしたり。
野生のエゾリス、アカキチとの4年間の記録。自然の美しさ、きびしさを感じる本。(の)
『広島の木に会いにいく』
石田優子/作 (653) 偕成社
「被爆樹木」を知っていますか?広島には1945年に原子爆弾を受けながらも強く生き続けている
木がたくさんあります。その一本、一本が70年のあいだ、なにを見つめ、感じてきたのか。
広島の過去、現在を知り、未来を見つめるためにドキュメンタリー映像作家の著者が樹木医と街を歩き、
原爆の体験者や木の専門家などに取材したノンフィクション。木の豆知識や被爆樹木マップも掲載。(か)
『ありがとう実験動物たち』
太田京子/著 (480) 岩崎書店
ドキリとするタイトルです。
わたしたちが病気になったとき、お医者さんにいきます。
薬をもらったり、いろいろな治療をうけます。その薬は本当にこうかがあるのか、
ヒトでためすことはできないので、動物で実験します。そして、その動物たちは・・・。
かわいそうだけではない、わたしたちの生きていくためのもんだいです。(の)
『新幹線500』
広田泉・広田尚敬/写真 (546) 講談社
東京オリンピックのあった1964年、初めて新幹線が登場しました。丸い鼻の0系です。
それから50年、最新のE系や、いろいろな試験車両まで、新幹線の写真ばかり500点あつめた写真集です。(ち)
『分解してみました』
トッド・マクラレン/著 (530) パイインターナショナル
シャープペンシルから小型飛行機まで、様々な製品を分解し、部品の数を数えて、ならべた写真集。
部品の数、形状、美しさに驚きます。表紙は2000年のマックのパソコン。(ち)
『鉱物レシピ』
さとうかよこ/著 (459) グラフィック社
スノードーム。天気管。万華鏡。テラリウム。標本。キラキラ光る鉱物で作られた、美しく神秘的なものが
ぎっしり。大人向けの本なので、必ず大人の人と一緒に作りましょう。(ち)
『10歳の質問箱』
日本ペンクラブ「子どもの本」委員会 /編 (159) 小学館
「努力はムダではない?」「友だちはいなくちゃだめ?」「戦争はなぜなくならないの?」
いろいろな悩みに答えてくれるのは、子どもの本・おとなの本の作家や編集者など、日本ペンクラブのおとなたち55人。
子どももおとなも、読んでほしい本です。間にはさまる、絵本作家・鈴木のりたけさんのさしえでは、ぷっと笑えます。(ち)
あたらしく入った本(平成27年7月UP)
もうすぐ夏やすみ。プールやりょこうなど楽しいことがいっぱいかな。
じどうしつも夏やすみにむけて準備(じゅんび)中。しゅくだいもわすれずにね。
えほん
『アントンせんせいおでかけです』
西村敏雄/作(Pニ) 講談社
どうぶつたちににんきのやさしいアントンせんせい。
ヤギからてがみをもらってだかけますが、そのとちゅう、みんなによびとめられて、
てあてをします。ところが、こんどはアントンせんせいがころんで…。たいへん!
『おかお おかお おかおだよ』
スマ/文 山村浩二/絵(Pヤ) 童心社
ゆめちゃんは、クレヨンでおかおをかくのがだぁーいすき。
れいぞうこ、ティッシュのはこ、テレビにかびんまで、つぎつぎおかおをかいてたら
おかあさんにおこられちゃった!
ゆめちゃん、クレヨンもってそとへとびだしたけれど・・。
『ごはん』
平野恵理子/作(Pヒ) 福音館書店
本のまえでまず「いただきます」。ページをめくると、でてくるでてくる、たくさんの、おいしそうなごはん!
よだれもでてきて、ページをとじて、はい、「ごちそうさまでした!」
『名古屋うみゃあもんのうた』
長谷川義史/作(Pハ) 佼成出版社
大阪、東北に続く、うまいもんの歌シリーズ、第三弾は名古屋です!
♪なごやーには うーみゃあもんが どえりゃあ あるんだわ~♪
手羽先、ひつまぶし、えびフリャー・・・それから、それから、なにがでるかな?
あかちゃんえほん
『これはまる』
中川ひろたか/文 tupera tupera/絵(Pツ 赤ちゃんえほん) ポプラ社
グレープフルーツやボタンなど、まわりには「まる」がいっぱい。
ひとつ、ふたつ、みっつとならべてあそんだら・・なににみえてくるかな?
『おちゃわんかぞく』
林木林/文 いぬんこ/絵(Pイ赤ちゃんえほん) 白泉社
おとうちゃわん おかあちゃわん おにいちゃわん おちびちゃわん
おちゃわんかぞくがやってきた。おはしかぞくや おわんかぞくも いっしょに
きょうもじゅんびばっちり。 では、いただきまーす!
よみもの
『菜の子ちゃんと龍の子』
富安陽子/作(Fト) 福音館書店
修験道でゆうめいな「大峰山」のふもとの学校にかようトキ子のクラスに転校してきた
菜の子ちゃん。お祭りの夜、ふたりは龍の子をみつけ、そらにのぼるのを助けようとします。
おいかけてくる、だれかの声からにげながらあと少しのところで…。
ふしぎなお祭り夜のおはなし。中学年から
『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』
(911) 冨山房インターナショナル
詩って何?よくわからないし、むずかしい…。いやいや、そんなことありません。
飯野和好の絵がテンポよく描かれていて、本のタイトルの通り、まるでおどっているみたい。
姉妹編に『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』もあります。
『立原えりかのグリム童話』
(943 全集名作) 朝日学生新聞社
表紙がシンプルなので見落としてしまいそうですが、絵がとても豪華です。
宇野亜喜良、黒井健、東逸子、飯野和好、ささめやゆき、長谷川義史などなど。
ワンシーンだけをきりとったおはなしが多いので読みやすい…けど続きが気になる!
グリムの世界へとびこみたくなるかも。
『世界名作ショートストーリー』
(908) 理論社
1巻は『赤毛のアン』のモンゴメリ、2巻は世界の短編小説の名手、サキ。
児童書にはめずらしく、世界の作家の短編ばかりを集めたシリーズ。
長編とは違った楽しさを感じてください。
ちしきの本
『アラヤシキの住人たち』
本橋成一/写真と文(369) 農山漁村文化協会
北アルプスのふもと、車が通る道もない山里。ひとつの大きな屋敷で、
たくさんの人が暮らしています。みんなそれぞれのペースで。ハンディキャップのある人、
遠くから通ってくる人、海外から研修にくる人…。
何か作業をするときは、自然とそれぞれのペースが重なります。
ともに「生活をする」その姿が、しみじみと伝わってきます。同名の映画もありますよ。
『これはなんのようちゅうかな?』
(762) 学研
庭や畑、公園でみつけたようちゅう。おおきくなったら、なんになるのかなぁ。
チョウやガ、カブトムシ?すんでいるばしょもたべものもちがいます。
こんなにたくさんのしゅるいがあったのかと、びっくり!
みつけたはらぺこあおむしが、いったいだれなのかしらべてみよう!
『子どもと本』
松岡享子/著(019研究) 岩波書店
松岡享子(きょうこ)さんは、「うさこちゃん」シリーズの翻訳や、
東京子ども図書館の館長をつとめる、「子どもと絵本」の研究者です。
何十年もの経験と研究から、すばらしい本を書いてくれました。
親、教師、保育者、図書館員、子どもとかかわるすべての人の教科書です。
『スター・ウォーズビジュアル事典 ドロイドの秘密情報』
(778) 講談社
スター・ウォーズには、たくさんのドロイドがでてきますよね。
この本には、そんなひみつじょうほうがいっぱい!12月の映画までに、しっかりみておこう!
『じゃんけん学』
稲葉茂勝/著(798) 今人社
ちょっとしたとき、すぐにじゃんけんで決めるよね。でもじゃんけんって、世界共通?
いつからできたの?どうやったら勝てる?じゃんけんのひみつを教えてくれる本です。
あたらしく入った本(平成27年5月up)
さわやかなきせつになりました。
まどをあけて、本をよむのもいいきもち。
としょかんで、すきな本をさがしてね。
えほん
『白い池 黒い池』
リタ・ジャハーン・フォルーズ/再話 ヴァリ・ミンツイ/絵 光村教育図書
つらいくらしをしていても、心のやさしい少女シラーズ。
亡くなったお母さんの毛糸玉を追いかけて行った先には・・・。
ほんやくされるのがめずらしい、イランの昔話絵本です。
親しみやすい物語と、あざやかな色の絵にひきつけられます。
『ドングリドングラ』
コマヤスカン/作 (Pコ)くもん出版
「ドングリー、ドングラー」ドングリたちは、
うみのむこうの火の山をよみがえらせるため、長いたびをはじめます。
どうぶつにたべられそうになったり、つかれてたおれたりしながら、
ちいさなドングリたちのゆうかんなたびはつづきます。
そして、さいごは…?ドングリの絵もたのしんでね。
『おむかえ』
ひがしちから/作 (Pヒ) 佼成出版社
はじめてほいくえんにはいったこたろうくん。
だいすきなおかあさんとバイバイしたのがかなしくて、
ずうっとないていました。おひるねまでは。
いっしょにかなしくて、いっしょにほっとできる絵本です。
『ねねねのねこ』
おおなり修司/文 北村裕花(Pキ)絵本館
ねごとをいったり、ねぼけたり、いたずらねこはあっちへこっちへおおいそがし!
ねこがすきなひとはもちろん、そうでないひともついつい、わらっちゃう絵本です。
『ももんがもんじろう』
村上康成/作(Pム)講談社
ももんがのもんじろうは、まだせけんをしらない。
おかあさんもおにいちゃんもでかけてしまった夜、すぎのきがブワンとゆれて、
もんじろうをヒュル~と、まっくらな空におくりだした。
もんじろうの、ドキドキたのしいたのしい夜のだいぼうけん。
『ふくしまからきた子 そつぎょう』
松本猛・松本春野/作 (Pマ) 岩崎書店
きょうはそつぎょうしき。 おもいでいっぱいの学校。
でも、まやは、そつぎょうしきにはでません。
ひがしにほんだいしんさいのあと、まやはてんこうしたから。
みんなは元気かな?はなれてしまったけど、だいじな学校。
最後の場面があたたかく、おもわず涙がにじみます。
『ジャガーとのやくそく』
アラン・ラビノヴィッツ/作 カティア・チエン/絵 (Pチ) あかね書房
話したいことはあるのに、ときどき言葉が出なくなってしまうアラン。
動物にはつっかえずに話せるんだ。
動物たちは言葉を話せないけど、きもちは伝わってくる。
いつか自分の声を見つけられたら、きっと動物たちみんなの声を伝えるからね。
今は動物保護をしている、アラン本人のものがたりです。
よみもの
『こぶたのピクルス』
小風さち/文、夏目ちさ/絵 (Fコ) 福音館書店
しっかり者のこぶたのピクルス。でも、ちょっぴりドジかもしれない。
歯がぬけそうになったことを、みんなに知らせにいったりするところは、
小さい子どもの行動そっくり!さし絵もすてきです。
一話ずつゆっくり読んでほしい本です。低学年から。
『お手紙まってます』
小手鞠るい/作 たかすかずみ/絵 (Fコ) WAVE出版
地球のすぐそばにうかんでいるうつくしい星、「カンガルー星」にすむルー君。
森の中で、じぶんの子どもをさがしているママのお手紙をひろいました。
ルー君はその手紙におへんじをかきますが・・。
やさしさとおもいやりのたいせつさをつたえてくれるおはなし。低学年から。
『あまねく神竜住まう国』
荻原規子/作 (Fオ) 徳間書店
平家との戦いにやぶれ、伊豆に流された源頼朝。
一族も生きる希望も失った頼朝の前にあらわれたのは、
かつて頼朝のいのちをつなぎとめた、笛の名手の草十郎。
草十郎たちにささえられながら、土地の神とむきあい、
伊豆に根をおろしていくまでの、若い日の頼朝の物語。
勾玉シリーズにつづく「風神秘抄」の続編。
この本だけでも楽しめますが、前作をよんでみるともっと楽しい!高学年から。
『だれにも話さなかった祖父のこと』
マイケル・モーパーゴ/文 ジェマ・オチャラハン/絵 片岡しのぶ/訳(933モハ)あすなろ書房
なぜ、祖父には手の指や顔にひどいけがのあとがあるんだろう。
ずっと聞いてみたかったけれど、父も母もくわしくおしえてくれない。
ある夏、わたしは初めて一人で祖父の住んでいるシリー諸島へ行くことにした。
二人で過ごすうちに、少しずつわかってきた祖父の本当の姿。
そして、わたしだけに話してくれた秘密。それは祖父の若かりし日のこと。
だれにも話せなかった、つらい衝撃的なできごとだった。高学年から。
ちしきの本
『テンプル・グランディン 自閉症と生きる』
サイ・モンゴメリー/著 (289ク) 汐文社
牛が大好きなテンプルさん。動物をまもる活動をしながら、
食肉施設の設計もしたりしています。
牛が好きなのに、牛を肉にする施設をつくったりするの?不思議に思うかもしれません。
テンプルさんは牛たちの気持ちがわかります。
それは自閉症のひとが、言葉ではなく“絵で考えて”いて、牛たちも同じだからです。
パワフルなテンプルさんと、自閉症のことがちょっとわかる本です。
『<刑務所>で盲導犬を育てる』
大塚敦子/著(326)岩波ジュニア新書
みなさんは盲導犬を知っていますか?
目の見えない人のために、目のかわりになって助けてくれる犬のことです。
そんな盲導犬を、日本で初めて刑務所で子犬を育てる試みが始まりました。
犬とかかわり、過ごすことによって、人々はどのように変わっていったのか。
「盲導犬パピー育成プログラム」の立ち上げから七年以上も取材を重ねてきた著者が
綴る、希望の書です。
『しかけがいっぱい!紙でつくる楽しいお家』
ムラバヤシケンジ/著 (754) PHP
ロケットの家、電車の家、アナ雪みたいな白いお城、本当に入れるダンボールハウス・・・。
ぜんぶ、紙でつくれます。あなたの住みたい家はどれ?
『バレエの世界へようこそ!』
英国ロイヤルバレエ監修 (754) 河出書房新社
バレエ!チュチュ!トゥシューズ!
女性なら一度はあこがれるであろう夢のバレエの世界を
美しい写真で楽しめる、うっとりな一冊です。
あたらしく入った本(平成27年3月up)
あたたかいきせつになってきましたね。
今回は一年間に入った、たくさんの本の中から、お気に入りの本をえらびました!
みなさんもお気にいりのいっさつがみつかるといいですね。
えほん
『なんのじゅうたい?』
オームラトモコ/作 (Pオ)ポプラ社
あれ?じゅうたい?こうじのおじさんがみにいってみると、いちりんしゃにベビーカー、
ばしゃ、トラクター。サファリバスのうえにはライオンがいるし、どうぶつうんぱんしゃからは
ぶたがにげだした!いちばんまえはどうなっている?さいごはびっくり!50だいの
いろいろなくるまをゆっくりたのしんでね。おっと、としょかんのくるまもあります。
『みんなでつくっちゃった』
長新太/作 (Pチ)大日本図書
もりにおちていた、たくさんのしんぶん。すこしたつとなくなっていました。ドレス、いえ、
すごーい!あとは、なにをつくったのかな。1974年発行の絵本の復刊です。大人は
当時の新聞記事も楽しんでね。
『ぼくはニコデム だって、だって、だって』
アニエス・ラロッシュ/文 ステファニー・オグソー/え (Pオ)光村教育図書
パパやママはいつもいう。「ニコデム!どうして?」ぼくはいつもこたえる。「だって」。
あるとき、あるときパパやママはなにもいわなくなった。「どうして?」。
『カエルと王かん』
なかじまゆうき/文 山田真奈美/絵 (Pヤ)BL出版
もりのいりぐちで、ぴかぴかの王かんをみつけたカエルのビクトール。
王かんをのせたじぶんのすがたにうっとりしていると、ほかのカエルがやってきて
さけびます。「王さま、バンザイ!」。つぎの日、ほかのカエルが王かんをみつけて…。
『ぼくはまいごじゃない』
板橋雅弘/作 シゲリカツヒコ/絵 (Pシ)岩崎書店
おにいちゃんたちとでかけたショッピングモールでまいごになっちゃった!
小さな「ぼく」から見たけしきが、とってもドキドキさせます。どのページにもいる
「まいごりら」もさがしてね!
『ふゆのむしとり!?』
はたこうしろう・奥山英治/作 (Pハ)ほるぷ出版
ふゆに虫なんていないでしょ?……ほんとうに、そうかな?さむいふゆだって、
あっちにもこっちにも、気になる虫がたくさん!ふゆだって、虫とりは面白い!
『クリスティーナとおおきなはこ』
パトリシア・リー・ゴーチ/作 ドリス・バーン/絵 (Pハ)偕成社
ダンボールなんて、ただのゴミ?いやいや、クリスティーナにかかれば、
こんなにたくさんのことができます。想像力の豊かさにびっくりするような絵本です。
大人が読むとどこか懐かしい気持ちになるかも。
『おえかきしりとり』
(P)講談社
ひょうしをよーく見て!鈴木のりたけ、よしながこうたく、高畠那生、新井洋行と、
四人のにがおえ。人気作家がせいぞろい。絵を読みといてしりとりしてもよし、
絵だけをじっくりながめてもよし、誰の絵か考えるのもよし。いろいろたのしい一冊。
絵本ナビ(ネット上の絵本サイト)で、4人の爆笑インタビューが読めます。
『ほうれんそうは ないています』
鎌田實/文 長谷川義史/絵 (Pハ)ポプラ社
農家の人がいっしょうけんめい育てたほうれんそう。おいしくなあれ、おいしく
なあれと、笑いかけていた野菜。 酪農家の人がいっしょうけんめい育てた牛。
おいしいね、おいしいねと、笑いあっていた牛乳。原発事故がおきて、すべて
捨てられてしまいました。その悲しさに気づく絵本です。
『ライオンのひみつ』
マーガレット・ワイルド/文 リトバ・ボウティラ/絵 (Pホ)国土社
図書館の前にいる、石でできたライオン。あるとき、動きたい!と、強く強くねがう
じけんが!図書館ではたらく人は、なにがおこっでもおどろいてはいけません。
『ミスターワッフル!』
ディヴィッド・ウィズナー/作 (Pウ)BL出版
とある家に迷いこんだ、うちゅうじんみたいな生き物。
ネコのワッフルがちょっかいを出しますが、あちらは命がけの争い!
何語をしゃべっているのかわかりませんが、じっと見つめてしまいます。
この面白さに気づいたら、ぜひ同じ作者の絵本も読んでみてください。
『あきちゃった!』
アントワネット・ポーティス/作 (Pホ)あすなろ書房
イヌは「ワン」、ネコは「ニャー」。カラスは「カア」で、ちゃいろいことりは「チュン」。
でも、いっつもおんなじで、つまんない。へんてこりんなうたをうたおう!カラスはすごく
おこるけど……。おもわずわらっちゃう、へんてこりんな絵本です。
『えをかくかく』
エリック・カール/作 (Pカ)偕成社
いろんな色をつかって、「かく かく」どんどん。あおい馬も、きいろい牛も、
むらさきのキツネだって、ステキ!自由に、のびのびと、えをかこう。
わくわくするような絵が、どんどん出てきますよ。
『クレヨンからのおねがい!』
ドリュー・デイウォルト/文 オリヴァー・ジェファーズ/絵 (Pシ)ほるぷ出版
お絵かきしてる?どんな色がすき?あんまり使わない色もあるよね?
ある日、ケビンにとどいた手紙。そこにはクレヨンからのおねがいが、びっしり!
ケンカしているクレヨンもいるみたい。さてさて、ケビンはどんな絵を描いたのかな…?
小学生の子にもおすすめです。
『いえでをしたくなったので』
リーゼル・モーク・スコーペン/文 ドリス・バーン/絵 (Pハ)ほるぷ出版
45年ほどまえに、アメリカでかかれた絵本。いえでをしたくなった4にんきょうだいが、
あっちへいったりこっちへ行ったり。白黒なのにいきいきとばめんが伝わってきます。
『こけしのゆめ』
チャンキー松本/作 いぬんこ/絵 (Pイ)学研教育出版
「しけこ」と「こけみ」はこけしの姉妹。ふたりにはとってもたのしい、ひみつの
あそびがあります。それは、みやげ屋の前を通る人たちのゆめをのぞくこと!
でも、ふたりをつくってくれたじさまは元気がなくてしんぱいです。どうしたら
また元気になってくれるのでしょうか
『どっとこどうぶつえん』
中村至男/作 (Pナとも)福音館書店
□■■□のように、いろんな色の□ばかりでどうぶつをかいてみたよ!なんのどうぶつか
わかるかな?
『ほんをひらいて』
トニ&スレイド・モリスン/文 シャドラ・ストリックランド/絵 (Pス)ほるぷ出版
ひとりぼっちじゃないよ。こわくないよ。本をひらけばほら!ひろいせかいがみえてくる。
アメリカの、とてもゆうめいなさっか、トニ・モリスンが、本をよむことのたのしさをおしえて
くれます。
『ゆらゆらチンアナゴ』
横塚眞己人/しゃしん 江口絵里/ぶん (Pヨ)ほるぷ出版
すいぞくかんでにんきがでてきている、「チンアナゴ」をしっていますか?
水のそこのすなからひゅーっとのびて、ゆらゆらゆれる、ほそなが~いいきものです。
チンアナゴって、ヘビ?サカナ?ミミズ?こたえは、本をみてね。
『チャーリー、おじいちゃんにあう』
エイミー・ヘスト/文 ヘレン・オクセンバリー/絵 (Pオ) 岩崎書店
おじいちゃんがやってくる!ぼくとチャーリーはえきにむかえにいくことになった。
チャーリーをおじいちゃんにしょうかいするのだけれど、おじいちゃんはいぬとともだちに
なるやりかたをしらないらしい。さあ、ふたりはともだちになれるかな。
『あかり』
林木林/文 岡田千晶/絵 (Pオ) 光村教育図書
あたたかなろうそくのあかりが、生まれてきた赤ちゃんを、女の子を、娘をてらします。
ともに年を取った子どもとあかり。人生とろうそくのあかりが静かにしみいる絵本です。
『かえるの竹取ものがたり」
俵万智/文 斉藤隆夫/絵 (Pサ)福音館書店
日本でいちばん古いものがたりといわれている「かぐや姫」のおはなし。
でも、この絵本にでてくるのはみんな「かえる」。それだけで「かぐや姫」のおはなしが、
なんだかちがった感じ。絵はまるで「源氏物語絵巻」のよう。「源氏物語絵巻」をしらない
人は、図書館できいてね。「かえるの平家ものがたり」もいっしょにどうぞ。
あかちゃんえほん
『さわらせて』
みやまつともみ/作 (Pミ赤ちゃんえほん)アリス館
いぬさんちょっとさわらせて。うさぎさんちょっとさわらせて。
さらさら、もこもこ、ふわふわ、ちょっとさわってみたい、どうぶつのせなかやおなか。
さわると、どんなかんじかな。
『ぽんちんぱん』
柿木原政広/作 (Pカ赤ちゃんえほん)福音館書店
ぱんぱん しょくぱん ぽんちんぱん、
ちぎちぎぱっぱで ぽんちんぱん。おいしそうなぱんがいっぱい!
歌のようなリズムがたのしい写真えほんです。
『ねむいんだもん』
福田幸広/写真 ゆうきえつこ/文 (Pフ赤ちゃんえほん)そうえん社
すやすや すやすや す~やすや どうぶつたちがひるねをしているところをみたことが
ありますか?ウマが、パンダがペンギンが。むにゃむにゃ うとうとうと。「だってねむいん
だもん」どうぶつたちのこえがきこえてきそう。
『ふしぎなにじ かがみのえほん』『きょうのおやつは かがみのえほん』
わたなべちなつ/さく (Pワ赤ちゃんえほん)福音館書店
えほんをまっすぐひらくと、えがうつって、にじがみえたり、まるでふたりでおかしを
つくってたべているかのように立体的にみえる、かがみのような紙で、できている
ふしぎなえほん。ぜひ手にとってよんでみてください。
『とんとんとんとんひげじいさん』
藤本ともひこ/構成・絵 (Pフ赤ちゃんえほん)ひさかたチャイルド
とんとんとんとん、ひげじいさん。きつねさん、たぬきさんがたのしくあそんでいると
・・あれれ?どんどんたぬきさんがへんしん?みんながよくしっているわらべうたが
絵本になりました。赤ちゃんとの手あそびにもぜひどうぞ。楽譜もついています。
よみもの
『てぶくろのふたご』
二宮由紀子/さく フィリケえつこ/え(Fニ)理論社
りりかちゃんのてぶくろはしっかりもののふたごのおんなのこ。おでかけするのが
だいすき!ちょっぴり気の弱いマフラーの男の子やくつしたのふたごたちとのかわいい
おはなしがいっぱい。ふゆのおでかけがたのしくなる本です。低学年から。
『にげだした王さま』
宮下すずか/作 (ミ)くもん出版
本のなかの文字はよるこっそりぬけだして、あさになるともどってきます。
あるよる、「てん」のことで、いばりんぼうの王さまにおこったほかの文字たちが…。低学年から。
『こぶたのぶうくんとしりとり』
小沢正/作 (Fオ)鈴木出版
こうえんのゆうぐにあきたうさぎくんとぶうくん。なにをしようかまよっていると、
「しりとりをしたら」というこえがしました。ふたりでしりとりあそびをはじめると
つぎつぎにふしぎなことが…。ぶうくんのたのしいおはなし2話。低学年から。
『そこから逃げだす魔法のことば』
岡田淳/作 (Fオ)偕成社
ぼくのおじいちゃんはすごい!こたつの妖怪から逃げ出したり、一寸法師に
なったり、安全ピンで海賊とたたかったり。このすごいおじいちゃんの冒険は、
ふたりだけのひみつ。中学年から。
『消えた犬と野原の魔法』
フィリパ・ピアス/作 (933ヒア)徳間書店
『トムは真夜中の庭で』が有名なピアス、さいごのお話です。犬と少年と野原、川、
ちょっとした魔法、おとしより・・・と、ピアスの愛したものがつめこまれています。
イギリスのいなかのように、ゆったりと気持ちのよいお話です。中学年から。
『「少年探偵団」大研究 上下』
(Fエ)ポプラ社
『少年探偵団』『怪人二十面相』のシリーズを読んだことありますか?学校の
図書室の隅にある、ぶきみだけど気になってしまう表紙。みんなのお父さんや
お母さん、ひょっとしたらおじいさんやおばあさんも、子どものころ、むちゅうに
なって読んだはず。登場人物や、個々の作品、舞台の地図など、シリーズの
魅力をすべて網羅した研究本です。高学年から。
『シロガラス ①②③』(つづきあり)
佐藤多佳子/作 (Fサ)偕成社
そんなに仲良くもない同士もいる、五年生の6人。白烏(しろがらす)神社の境内に
ぐうぜん6人がそろったとき、とつぜんなぞの青い光にうたれ、全員がたおれた。
『一瞬の風になれ』の佐藤多佳子による、先が楽しみなファンタジーです。高学年から
『風味さんじゅうまる』
まはら三桃/作 (Fマ)講談社
風味の家「一斗餡」は炭鉱労働者の疲れをいやしてきたあまーい和菓子屋。
むかしながらの味をがんこに守っているが、まちおこしのSS-グランプリに出ることに…。
あまり乗り気でないお父さん、お母さんをよこめにはりきる風味だが、そこに和菓子屋の
修行からにげだしてきたチャラ男の兄も加わって…。高学年から。
『母さんが消えた夏』
キャロライン・アダーソン/著 田中奈津子/訳 (933アタ)講談社
ある朝、母さんがかえって来なかった。6年生のカーティスと5歳の弟アーティーは
ひっしで母さんがいないことをかくしながらがんばりますが・・。とつぜん母親がいなく
なってしまった兄弟のひと夏の冒険物語。高学年から。
『ゴールデンドリーム』
ロイド・アリグザンダー/作 (933アレ)評論社
アメリカの偉大な作家・アリグザンダー最後の作品。地中海や中東を思わせる架空の
舞台で、宝探しに出る少年カルロの物語です。冒険も苦しみも希望も笑いもすべてが
つまっていて、読みだしたら止まりません。アリグザンダーの本を読んだことがない人は
ぜひ挑戦してください。高学年から。
『鹿の王』上下
上橋菜穂子/作 (Fウ)角川書店
3年をかけて書き上げたという、読みごたえたっぷりの物語。
上橋さんの物語はいつも、ただ「生きのびろ!」とせまってきます。
食事の場面が多くてとても食欲をそそるのも、家族や友人との愛情が細やかに
描かれるのも、それが生きることの根源だからでしょう。主人公は、体内に何かを
宿した40歳の戦士と、新しい医術を追い求める若い医師。
エボラ出血熱の流行と重なり、ぞくぞくする物語が展開します。10代から
ちしきのほん
『図解!!やりかた大百科for KIDS』
(033)パイ インターナショナル
こんなことやってみたい!と思っても、わからないことがいっぱい。でもだいじょうぶ。
ストロー・ラッパのふきかた、たこや紙ヒコーキのつくりかた、犬となかよしになる方法。
速球のなげかた、忍者コースのはしり方、おかしの作り方などいろんなことがいっぱい。
えっ!こんなことも?とびっくり。すこしあぶないことは、大人といっしょにしてね。
大人が読んでも面白い!
『マップス 新世界図絵』
(290)徳間書店
各地のゆうめいな場所や食べ物、人物などがかかれた世界地図。なんと、文字も
イラストもぜんぶ手がき!さて、日本はどんなことしょうかいされているかな。
世界旅行した気分になれます。
『みんなのチャンス』
石井光太/著 (367)少年写真新聞社
家がなく、学校にも行けず、一日中はたらいている子どもが、地球で4億人いることを
知っていますか?その子どもたちの写真と、日本の日常の写真がならべられ、
問いかけてきます。
『ふたりのママから、きみたちへ』
東小雪、増原裕子/著 (367)イースト・プレス
今、好きな人はいますか?その人は男の子?女の子?
あなたが女の子だったら男の子が好きで、男の子だったら女の子が好きかもしれないね。
それが「あたりまえ」だと思ってたけど、実はそうじゃない人もたくさんいます。
小雪さんと裕子(ひろこ)さんはディズニーランドで初めて、女同士で結婚式をした二人。
二人の出会い、悩み、結婚……男女の恋愛と違うところはなあに?いやいや、
同じところはなあに?どこかの特別なおはなしではありません。あなたの近くにも、
言葉にできず迷っている人がいるかもしれませんよ。
『川の民話集』
(388研究)河川環境管理財団
川。およいであそんだり、魚や貝をとったり。のみ水につかったり。
そんな川もときにははんらんして家や畑をながすことも。
むかしから大切なくらしの場所だった川のいいつたえをあつめた「川の民話集」。
こわい妖怪やかみさまもでてきます。ウソのようなはなしの中には、本当のことが
かくれていたりもします。ぜひいろいろな川のおはなしをたのしんでね。
もちろん、三重県の川もでてきます。
『図鑑大好き!』
(460)彩流社
みんな大好きなずかん。図鑑の歴史や作られかた、学芸員のおすすめ図鑑、
科学者・学者たちのお気に入りの図鑑などがしょうかいされ、とっても
たのしい1冊になっています。子ども向けの本ではないのですが、
ずかん好きはねんれいを問わずぜひ見て!
『トイレをつくる 未来をつくる』
(498)ポプラ社
トイレをつくるということは、うんちをする場所をつくるということだけではない。
環境をととのえて、こどもたちの未来をつくるということだ。
東ティモールでのトイレづくりの写真絵本。日本ではどこにでもあるトイレが
どんなに大切なやくわりをしているかが、とってもよくわかる。
『みんな知りたい!ドクターイエローのひみつ』
飯田守/作 (546)講談社
時刻表にものっていない、新幹線のおいしゃさんドクターイエロー。
名前は知っていてもなかなか見ることのできない新幹線。
なぞにつつまれたドクターイエローのひみつをさがしに、しゅっぱつしんこう!
『バケツで実践 超豪快イネつくり』
薄井勝利/監修 (616)農文協
バケツでイネを育てると、たんぼよりも大きく育つ。
バケツイネの名人が、種モミからしゅうかく、ごはんになるまでをじっくりおしえてくれる。
ひとつぶの種モミのもつ力にびっくり!
『パパママおしえてアートミステリー13話』
(704)辰巳出版
なぜ「モナ・リザ」はほほ笑んでいるの?イエス・キリストはどんな顔していたの?
「アペレストの題」ってなんのこと?などなど、美術作品には疑問難問がいっぱい。
パパママ答えられますか?うーんと思ったらこの一冊。パパとママのための
美術館ガイドつき。
『平安女子の楽しい生活』
川村裕子/著 (910)岩波書店
みなさんは平安時代の女の子たちってどんなイメージですか?
遠い遠い昔の世界と思ってませんか?いえいえ、実は彼女たち平安女子も
今どき女子とかわらず恋バナや占い、進路になやんだりしてたんですよ。
むずかしい古文はでてきません!古典を読むのに必要なインテリア&ファッション用語、
恋のお作法の基本など、楽しく学べます。
『「赤毛のアン」と花子 翻訳家・村岡花子の物語』
村岡恵理/文 布川愛子/絵 (910)学研
名作、「赤毛のアン」を初めて日本に紹介した、村岡花子。彼女はどんな人だった
のでしょうか。子どもたちに夢や希望をもってもらおうと、戦争中も必死に訳し続ける
ことをあきらめなかった一人の女性の物語。
『てつがくのライオン』
工藤直子/文 長新太/絵 (911)復刊ドットコム
かたつむりから、けものの王で哲学的だとおしえられたライオン。
「てつがきてき」になろうとおもい、すわりかたからくふうしてみる。
てつがくてきになるってってどんなだろう。「ふふっ」てわらえます。
工藤直子さんの詩に、長新太さんの絵がぴったり。
あたらしく入った本(平成27年1月up)
新年あけましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
2015年も、図書館をたくさん利用してくださいね。
えほん
『もりのふくろう』
おおなり修司/文 おぼまこと/絵 (Pオ) 絵本館
しずかなよるのもり。リスたちはつかれてぐっすりねむっているし、
キジはたまごをあたためながらうとうとしている。
シカもサルも、どうぶつたちはみんなねむっている。おきているのは…。
しずかなしずかなえほんです。おやすみまえにどうぞ。(の)
『カッパもやっぱりキュウリでしょ?』
シゲタサヤカ/作 (Pシ)講談社
どうしてもキュウリがたべたい!よる、じどうはんばいきでキュウリをかったかえりにカッパがであったのは…。
だれかたおれている!これは…もしかして…。いえにつれてきてかんびょうするカッパだけど…。
おおわらいすることまちがいなし。(の)
『せんひくよろこび』こどものとも年中向き2014年12月号
片山健/作 福音館
みちにせんをひくっておもしろいよね。まっすぐまっすぐ、まがってまがって、ずんずんずんずん。
どこまでひけるかな。あー、やってみたいね。(の)
『ゆでたまごひめとみーとどろぼーる』
刈田澄子/さく 山村浩二/え (Pヤ)教育画劇
おべんとうばこのおしろには、かわいいゆでたまごひめがすんでいます。
あるひ、おしろのたからばこがからっぽになってしまいました。
どうやらはんにんは、まんまるあたまのさんにんぐみ「みーとどろぼーる」のしわざみたい!
ゆでたまごひめたちがさんにんのあしあとをおいかけていくと…。
おべんとうばこのなかまたちがかつやくするゆでたまごひめの絵本、第二弾。(か)
『コアラのクリスマス』
渡辺鉄太/さく 加藤チャコ/え (Pカ)福音館書店
コアラさんのすむ、もりのなかのどうぶつむらは、あついなつにクリスマスがやってきます。
ことしもどうぶつたちは、じゅんびでおおいそがし。コアラさんが木のうえでうとうとしていると、
「きたのくにぐにが ゆきあらしで みなみのくにまで プレゼントをくばりにいけません」というサンタからの
てがみがとどきました。みんなでそうだんしてコアラさんがサンタになることになり…。
たのしみにしている子どもたちに、プレゼントはちゃんととどくかな?(か)
『ほんをひらいて』
トニ&スレイド・モリスン/文 シャドラ・ストリックランド/絵 (Pス)ほるぷ出版
ひとりぼっちじゃないよ。こわくないよ。本をひらけばほら!ひろいせかいがみえてくる。
アメリカの、とてもゆうめいなさっか、トニ・モリスンが、本をよむことのたのしさをおしえてくれます。(ち)
『ゆらゆらチンアナゴ』
横塚眞己人/しゃしん 江口絵里/ぶん (Pヨ)ほるぷ出版
すいぞくかんでにんきがでてきている、「チンアナゴ」をしっていますか?
水のそこのすなからひゅーっとのびて、ゆらゆらゆれる、ほそなが~いいきものです。
チンアナゴって、ヘビ?サカナ?ミミズ?こたえは、本をみてね。(ち)
『ふゆのむしとり!?』
はたこうしろう・奥山英治/作 (Pハ)ほるぷ出版
ふゆに虫なんていないでしょ?……ほんとうに、そうかな?さむいふゆだって、
あっちにもこっちにも、気になる虫がたくさん!ふゆだって、虫とりは面白い。
虫のこと、もっともっと知りたくなっちゃう楽しい絵本です。(い)
『ぼくのニセモノをつくるには』
ヨシタケシンスケ/作 (Pヨ)ブロンズ新社
やりたくないことはロボットにやってもらおう!ロボットを買って、
ぼくのニセモノをつくる!え、ぼくはどんな人かって?いろいろ答えてるんだけど、
まだ足りないの?えーと、うーんと……ぼくって、どんな人?(い)
『マララさん こんにちは』
ローズマリー・マカーニー/文 (P)西村書店
ノーベル平和賞の受賞者マララ・ユスフザイさん。強い意志をもって勉強を続ける彼女。
教育を受けるのが当たり前の日本では、遠い国の人?いえいえ、世界中のこどもたちが、
まるで友達のようにマララさんを見ていますよ。マララさんと、女の子たちの声を聞いて
みてくださいね。きっと、あなたも挨拶をしたくなりますよ。(い)
『トムテと赤いマフラー』
レーナ・アッロ/文 カタリーナ・クルースヴァル/絵 (Pク)光村教育図書
小さいころ、なくしてしまった赤いマフラー。どうなってしまったのか気になってしかたがありません。
スウェーデンに伝わる小人トムテから、聞こえてきたマフラーと旅のお話…。
もしかしたら、あなたがなくしたマフラーもこんな旅をしてきたのかも?想像をめぐらせたくなる絵本です。(い)
あかちゃんえほん
『きょうのおやつは かがみのえほん』
わたなべちなつ/さく (Pワ 赤ちゃん絵本コーナー)福音館書店
おやつのしたくをはじめよう。ボウルにたまご、こむぎこ、おさとう、ぎゅうにゅうをいれて…。
えほんをまっすぐひらくとえがうつって、立体的にみえるかがみのような紙のふしぎなえほんです。
ぜひ手にとってよんでみてください。(か)
よみもの
『あしたあさってしあさって』
もりやまみやこ/作 はたこうしろう/絵 (Fモ)小峰書店
くまのこのおとうさんは、しばらく、うちをはなれ、とおくのまちでしごとをしています。
おかあさんに「いつかえってくるの?」ときくと「しあさって。」とおしえてもらいました。
はやくしあさってになあれ!うれしくてたまらないくまのこは…。
こころがじんわりあたたかくなるおはなしです。(か)
『シロガラス ①②③』(つづきあり)
佐藤多佳子/作 (Fサ)偕成社
そんなに仲良くもない同士もいる、五年生の6人。白烏(しろがらす)神社の境内に
ぐうぜん6人がそろったとき、とつぜんなぞの青い光にうたれ、全員がたおれた。
『一瞬の風になれ』の佐藤多佳子による、先が楽しみなファンタジーです(ち)
『星のこども』
川島えつこ/作 (Fカ) ポプラ社
五年生の新しいクラスになかなかなじめない「ゆい」。お姉ちゃんは生物の先生。
サンショウウオとか、メダカやイモリなんかをたくさん飼っている。そんなお姉ちゃんが
「あかちゃんがうまれるんだ」って……びっくり!おなかの中の赤ちゃんって、どんな顔をしているのかな?
はたこうしろうさんの、やわらかな絵も素敵な物語です。小学校高学年から(い)
『オリガミ・ヨーダの研究レポート』
トム・アングルバーガー/作 徳間書店(933アン)
ドワイトの指にいつもはまっているオリガミのヨーダ。相談をすると、けっこういい答えをくれるらしい。
ヨーダはもちろん、スター・ウォーズにでてくる偉大なるジェダイマスター。
あちこちにかわいいスター・ウォーズのイラストがちりばめられています。
でもお話は、アメリカのふつうのティーンの日常。アメリカの子どもにとても支持されている本なのです!
オリガミ・ヨーダを考案したのは、日本の折り紙作家・川畑文昭さんですよ。高学年から。(ち)
『ラモーゼ 上下』
キャロル・ウィルキンソン/作 (933ウィ) くもん出版
エジプトに暮らす王子ラモーゼ。父王の後妻に暗殺されかけたが、生きのび宮殿をぬけだす。
初めてのことばかりで戸惑うラモーゼ。奴隷の女の子との友情や、見知らぬ生活。
王宮に戻ることはできるのか…。下巻では予想外の展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
西洋のファンタジーとは違う、エジプトの神話や空気が伝わる作品です。高学年から(い)
ちしきのほん
『みんなのチャンス』
石井光太 (367)少年写真新聞社
家がなく、学校にも行けず、一日中はたらいている子どもが、地球で4億人いることを知っていますか?
その子どもたちの写真と、日本の日常の写真がならべられ、問いかけてきます。
どんなにひどい環境でも、笑顔を向ける子どもたち。一枚の写真は、どんなことばよりも、事実を伝えてくれます。(ち)
『<できること>の見つけ方』
石田由香里・西村幹子/著 (369) 岩波ジュニア新書
視覚障害を持ちながら、和歌山を出て東京の大学に通い、フィリピンやイギリスに留学している石田さん。
前向きな生き方をしているようにみえても、親に「お前さえいなかったら」と言われ、
何度も何度もくじけています。今、生きることに疲れている人、進路に悩む人、
自分とはなにかわからなくなっている人、すべての人に読んでほしい1冊です。(ち)
『地雷をふんだゾウ』
藤原幸一 (489) 岩崎書店
東南アジアでは野生のゾウより、家畜のゾウのほうが多いと言われているそうです。
地雷を踏んでしまい足をなくしてしまったゾウは、重い体重を支えきれずに死んでしまうこともあります。
地雷の怖さと、家畜のゾウのつらい現実が目に飛び込んできます。(い)
『みんな知りたい!ドクターイエローのひみつ』
飯田守/作 (546) 講談社
時刻表にものっていない、新幹線のおいしゃさんドクターイエロー。名前は知っていてもなかなか
見ることのできない新幹線。ドクターイエローはどんなことをしているの?そんななぞにつつまれた
ドクターイエローのひみつをさがしに、しゅっぱつしんこう!(の)
『親子で楽しむ!プラバンでつくる本格マスコット』
NanaAkua/作 (751) 日東書院本社
絵をかいてオーブントースターにいれて、あっというまにできてしまうプラバンのマスコット。
おーっ!これならできるとおもうものがいっぱい。やけどをしないようにちゅういして、がんばってつくってみてね。(の)
あたらしく入った本(平成26年11月up)
みんなもかぜをひかないように気を付けてね。
えほん
『こけしのゆめ』
チャンキー松本/作 いぬんこ/絵 (Pイ)学研教育出版
「しけこ」と「こけみ」はこけしの姉妹。ふたりにはとってもたのしい、ひみつの
あそびがあります。それは、みやげ屋の前を通る人たちのゆめをのぞくこと!
でも、ふたりをつくってくれたじさまは元気がなくてしんぱいです。どうしたら
また元気になってくれるのでしょうか(か)
『ひみつのかんかん』
花山かずみ/作 (Pハ)偕成社
わたしには、おばあちゃんのおかあさん、ひいばあちゃんがいます。
ときどきおかあさんとあそびにいくけど、いつもおなじことをきくし、
いっしょにあそばないから、あまりなかよしってわけではありません。
でもある日、ひいばあちゃんのたくさんの思い出とひみつがつまった宝物のかんかんをみつけて・・。
女の子とひいばあちゃんとのあたたかな会話が楽しい絵本です。(か)
『いえでをしたくなったので』
リーゼル・モーク・スコーペン/文 ドリス・バーン/絵 (Pハ)ほるぷ出版
45年ほどまえに、アメリカでかかれた絵本。
いえでをしたくなった4にんきょうだいが、あっちへいったりこっちへ行ったり。
白黒なのに、いきいきとばめんが伝わってきます。(ち)
『ウルトラ怪獣あいうえお』
(P)交通新聞社
ウルトラかいじゅうのなまえで、「あいうえお」を、おぼえよう!
お父さんやおじいちゃんが絵本をよむきっかけにもなるかも。(ち)
『おえかきしりとり』
(P)講談社
ひょうしをよーく見て!鈴木のりたけ、よしながこうたく、高畠那生、新井洋行と、
四人のにがおえ。人気作家がせいぞろい。絵を読みといてしりとりしてもよし、
絵だけをじっくりながめてもよし、誰の絵か考えるのもよし。いろいろたのしい一冊。
絵本ナビ(ネット上の絵本サイト)で、4人の爆笑インタビューが読めます。(ち)
『ぞうまうぞ・さるのるさ』
石津ちひろ/文 高畠純/絵 (Pタ)ポプラ社
「ぞうどうぞ」「ぞうくさくうぞ」「さるのるさ」
「さる くま うま くるさ」「さる・・・」
上からよんでも下からよんでもおなじことばですすむおはなし。
おもわずアハハっとわらってしまいます。 絵とことばもぴったり!(の)
『しょうてんがいはふしぎどおり』
内田麟太郎/文 村田エミコ/絵 (Pム)佼成出版
あけぼのしょうてんがいは、おばあちゃんとでかけるとふしぎどおりにかわる。とけいや
さんのすなどけいがさばくになったり。あっ、たぬきのおきものがおじさんに・・・。
あっ、おあげをかいにきた人のかげが・・・。楽しい版画絵本。(の)
『クリスティーナとおおきなはこ』
パトリシア・リー・ゴーチ/作 ドリス・バーン/絵 (Pハ)偕成社
ダンボールなんて、ただのゴミ?いやいや、クリスティーナにかかれば、こんなにたくさんのことができます。
想像力の豊かさにびっくりするような絵本です。大人が読むと、どこか懐かしい気持ちになるかも。(い)
『クジラにあいたいときは』
ジュリー・フォリアーノ/文 エリン・E・ステッド/絵 (Pス)講談社
クジラにあいたいときは……どうしようかな? うみに いこうかな。いかないと
あえないかな? じっと まどから そとを みてみる。なぜだか、せかせかして
しまう大人の方にもおすすめ。眠る前の読み聞かせにもいいかもしれません。(い)
『ぱっぴ ぷっぺ ぽん』
もろかおり/絵 うしろよしあき/文 (Pモ)ポプラ社
おもわず口ずさみたくなる楽しい絵本。カラフルな色も楽しい。とにかく楽しく遊びたくなる絵本です!
大きな声で、子どもも大人も「ぱっぴ ぷっぺ ぽん」!(い)
『クレヨンからのおねがい!』
ドリュー・デイウォルト/文 オリヴァー・ジェファーズ/絵 (Pシ)ほるぷ出版
お絵かきしてる?どんな色がすき?あんまり使わない色もあるよね?
ある日、ケビンにとどいた手紙。そこにはクレヨンからのおねがいが、びっしり!ケンカしているクレヨンもいるみたい。
さてさて、ケビンはどんな絵を描いたのかな…?小学生の子にもおすすめです。(い)
『希望の牧場』
森絵都/作 吉田尚令/絵 (Pヨ)岩崎書店
原子力発電所の事故のあと、近くの牧場の牛は、食べられなくなったので殺すことになりました。
でも、生きている牛です。毎日、お世話をした牛です。だから殺さなかった牧場もあります。
もう食べられないけれど、殺さなかった。どうして?どうしたらいい?なにが『希望』なんだろう?
もう一度、考えてほしい。何度だって考えてほしい。そんな絵本です。(い)
『かえるの竹取ものがたり」
俵万智/文 斉藤隆夫/絵 (Pサ)福音館書店
みんなもよく知っている、日本でいちばん古いといわれている「かぐや姫」のおはなし。
でもこの絵本にでてくるのはみんな「かえる」。それだけで「かぐや姫」のおはなしが、なんだかちがった感じ。
絵はまるで「源氏物語絵巻」のよう。「源氏物語絵巻」をしらない人は、図書館できいてね。
「かえるの平家ものがたり」もいっしょにみてね。(の)
赤ちゃんえほん
『とんとんとんとんひげじいさん』
藤本ともひこ/構成・絵 ひさかたチャイルド
とんとんとんとん、ひげじいさん。きつねさん、たぬきさんがたのしくあそんでいると・・
あれれ?どんどんたぬきさんがへんしん?みんながよくしっているわらべうたが絵本になりました。
あかちゃんとの手あそびにもぜひどうぞ。楽譜もついています。(か)
よみもの
『鹿の王』上下
上橋菜穂子/作 (Fウ)角川書店
3年をかけて書き上げたという、読みごたえたっぷりの物語。
上橋さんの物語はいつも、ただ「生きのびろ!」とせまってきます。
食事の場面が多くてとても食欲をそそるのも、家族や友人との愛情が
細やかに描かれるのも、それが生きることの根源だからでしょう。
主人公は、体内に何かを宿した40歳の戦士と、新しい医術を追い求める若い医師。
エボラ出血熱の流行と重なり、ぞくぞくする物語が展開します。 10代から(ち)
『こぶたのぶうくん』
小沢正/作 (Fオ)フレーベル館
おふろに入るのを、いやがってにげだした、こぶたのぶうくん。タオルやセッケンが
おいかけますが、はだかんぼのまま、どんどこどんどこ にげだします。セッケンに
つかまりそうになってつるりとすべり、ころげおちたところは、おふろずきの
オオカミのおうち。どこかにいそうな、こぶたのぶうくんのおはなしです。
小学低学年から。(の)
ちしきのほん
『ゾウのひみつ』
池田菜津美/文 松橋利光/写真 神田めぐみ/イラスト(489) 新日本出版社
「どうして耳がおおきいの?」「歯はどんなかたち?」などなどどうぶつえんの
にんきもの、ゾウのひみつをわかりやすくおしえてくれる写真えほんです。
ゾウクイズやくわしいちしきなど、もりだくさん。ゾウ博士をめざそう!(か)
『100冊の絵本と親子の3000日』
(019)研究 教育出版
18組の親子の、0歳から八年間の読み聞かせを、専門家が研究した記録です。
といっても硬い本ではなく、絵本の読み聞かせが与えてくれる、すてきな時間を教えてくれます。
年齢ごとの子どもの様子や、子どもの発達の解説、絵本リストもあります。
絵本とともにプレゼントしてもいいですね。(ち)
『粒でできた世界』
結城千代子、田中幸/作(431) 太郎次郎社エディタス
科学の世界を、ゆっくり楽しむ「ワンダー・ラボラトリ」シリーズ。
むずかしい知識や数式は必要なし。ちょっと想像力をプラスすれば、
まるで新しいものがたりを読んでいるよう……な気持ちになるかもしれません。
理科や科学と聞くと、なんだか逃げたくなる、そんなあなたへ贈ります。(い)
『「もしも?」の図鑑 珍獣大決戦』
今泉忠明/作(480) 実業之日本社
「動物」ってなに?じゃあ、「珍獣」ってどんな動物?うーんと考えこんだ人は読んでみて。
珍獣がどこにすんでいてどんなことをしているかがわかります。
珍獣と人間の「もしも」の対決にもびっくり!これであなたも珍獣博士。(の)
あたらしく入った本(平成26年9月up)
あきです。虫ののなきかたもとってもじょうずになってきました。
おいしいあき、たのしいあき、しずかなあき。
みんなのすきなあきはどんなかな?
としょかんにさがしにきてね。
えほん
『かがみのなか』
恩田陸/作 樋口佳絵/絵 (Pヒ)岩崎書店
いえのなか、おみせ、まちかど、まいにちみているかがみ。
右手をだせば左手をだす。でもときどきまちがえる。えっ?きゃーっ!
読んだあと、かがみをみられるかな。
こわいの大好きな人、ぜひどうぞ。(の)
『いろいろいろのほん』
エルヴェ・テュレ/絵 たにかわしゅんたろう/訳 (Pテ)ポプラ社
ページをひらくと色がいっぱい。さわってみたりゆすってみたり、
あっ色がかわった!
絵具をぺたぺた手につけてさわっているみたいなきもちになれる本。(の)
『ライオンのひみつ』
マーガレット・ワイルド/文 リトバ・ボウティラ/絵 (Pホ)国土社
図書館の前にいる、石でできたライオン。あるとき、動きたい!と、
つよくつよくねがうじけんにであいます。そして・・・。
図書館ではたらく人は、なにがおこってもおどろいてはいけません。(ち)
『そうちゃんはおこってるんだもん』
筒井頼子/文 渡辺洋二/絵 (Pワ)福音館書店
ちょっとしたことですねて、つくえの下にもぐりこんだそうちゃん。
なにもかもタイミングが悪くて、もうおこっているのかどうかわからなく
なっても、つくえの下から出られません。そんなことって、あるよね。
子どもにも、親にもあるある、の1冊。(ち)
『ふしぎなともだち』
たじま ゆきひこ/作 (Pタ)くもん出版
島にひっこしてきた「ゆうすけ」が出会った、自閉症の子「やっくん」。
どんなふうに接したらいいのかな?この絵本を読むと、
少しわかってくるような 気がします。つかず離れず、
クラスみんなのあたたかいまなざしが伝わってくるようです。(い)
『ヨハンナの電車のたび』
カトリーン・シェーラー/作 (Pシ)西村書店
さて、白い紙を用意して、これからお話を作ります。
まずは電車を描いているところ。いろんな動物が電車に乗っています。
次はブタさんを描いて……おや?ブタさんが話しかけてきました。
なんだかおもしろいたびになりそうです。(い)
『オオサンショウウオ』
福田幸広/写真 ゆうきえつこ/文 (Pフ)そうえん社
80センチにもなる大きないきもの!川の中ではどんなふうに動いているのかな?
卵を育てているときは、ちょっとびっくりする行動をします。
大切な赤ちゃんに、うっかりハプニングもおこったり…。
あんまりオオサンショウウオが好きじゃなかった人も、
ちょっと好きになるかも。(い)
『きみの すきな どうぶつ なあに?』
(P)ポプラ社
エリック・カールと13人のなかまたちが、大好きな動物の絵をかきました。
いろんな動物、いろんな絵。絵本が好きな大人が見ると、もっと楽しいかも。
最後に絵本作家たちの、子どものころの写真もあります。
見ているうちにあなたも動物の絵を描きたくなるかもしれませんよ。(い)
『はーいミミせんせいですよ!』
やなせたかし/作・絵(Pヤ)フレーベル
うさぎのミミ先生のことを子どもたちはみんなだいすき。
だっていつでも「まかせて!」とかいけつしてくれるんです。
やなせたかし作「ミミ先生は好きよ」の歌にそった、
ミミ先生と子どもたちのお話です。
アンパンマンもでてくるよ!がくふや歌のふりつけもついている、
歌っておどれる楽しい絵本です。(か)
赤ちゃんえほん
『わらってるわらってる』『ないてるないてる』
クレヨンハウス 赤ちゃんえほん
わらっている顔、ないている顔ばかりあつめた字のないえほん。
二十の顔は、二十人の作家が一つずつかいています。
赤ちゃんと一緒にながめているだけでも楽しいけれど、大人は、
誰の絵かあててみたり、最後のページのコメントを読むのも楽しい!(ち)
よみもの
『ダンゴムシだんごろう』
みおちづる/作 (Fミ)
おいら、ダンゴムシのだんごろう。
おっかさんと99ひきのおとうとたちのため、たびにでるでござる。
まいごのアリをたすけ、よわむしのカブトムシのかわりにすもうをとり、
ちいさなだんごろうはだいかつやく。えっ、どんなふうにって?
それは読んでのおたのしみでござる。低学年から。(の)
『たんぽぽの目』
村岡花子/ 作 (Fム)
テレビでも話題の「赤毛のアン」のほんやく者、村岡花子さんの童話集。
「たんぽぽの目」のほか「なみださん」「みみずの女王」など
おはなしがいっぱい。
やさしくていねいな文章で心にしみわたります。中学年から。(の)
ちしきのほん
『学校図書館の対話力』
渡邊重夫/著 (071研究)青弓社
昨年は、日本国内で、『はだしのゲン』を自由にみられないようにしたり、
『アンネの日記』関係図書がたくさん破られたり、という、
子どもの本に関する事件が起こりました。
それらは、本のまわりで働く者にとって、重大な問題です。
子どもたちの未来のために、図書館や学校は、どう考え、
どう教えるべきかを論じたこの本、たくさんの人に読んで、
考えてもらいたいものです。(ち)
『語りつぎお話絵本 せんそうってなんだったの?』シリーズ
(210)学研
戦争のこと、考えるのはむずかしい……
そんな人に、まずはじめに読んでほしい本。
まるで戦争を体験した人に、目の前で話をしてもらっているようです。
「集団的自衛権(しゅうだんてきじえいけん)」とはどんなものか考える時、
やっぱり戦争のことも知っておくべきなのかもしれませんね。(い)
『日本の妖怪完全ビジュアルガイド』
小松和彦/監修,飯倉義之/監修(388)カンゼン
日本全国の妖怪150種類以上をデータ化。
大迫力のカラーイラストと解説がついています。
妖怪の言い伝えや昔話がある地域をマップで表記、
歴史的資料も掲載されています。
日本全国、妖怪さがしめぐりをしてみてはいかがですか?
これを読めばきっとあなたも妖怪博士!(か)
『図鑑大好き!』
(460)彩流社
みんな大好きなずかん。図鑑の歴史や作られかた、学芸員のおすすめ図鑑、
科学者・学者たちのお気に入りの図鑑などがしょうかいされ、
とってもたのしい1冊になっています。子ども向けの本ではないのですが、
ずかん好きはねんれいを問わずぜひ見て!(ち)
『13歳からの料理のきほん34』
アントラム栢木利美/著(596)海竜社
塩少々とひとつまみのちがいってなに?1カップと1合ってちがうの?
などなど料理の本を読んでいてもわからないことってたくさんありますよね。
そんなきほんからじょうしきまでわかりやすくかいせつしてくれる本です。
これから料理をはじめようかなと思っている子どもたちから、
料理の苦手な大人まで役立つことまちがいなしです。(か)
『ずかんフルーツ』
(625)技術評論社
日本ではあまりなじみのない熱帯フルーツ。
どこでどんなふうに育っているのかな?
いったいどうやって食べたらいいの?
では調べてみましょう。熱帯フルーツが
生まれてみんなのもとへやってくるまでがよくわかります。(の)
『ちょこっとできる びっくり!工作』シリーズ
(750)偕成社
わごむ、ストロー、せんたくばさみ、かいちゅうでんとうを使って、
いろんな工作をしてみよう!ちょっと工夫すると、
おもしろい形ができあがるよ。
たくさん用意して作ると、本よりもすっごいものができるかもね。(い)
『パパママおしえてアートミステリー13話』
(704)辰巳出版
なぜ「モナ・リザ」はほほ笑んでいるの?
イエス・キリストはどんな顔していたの?
「アペレストの題」ってなんのこと?などなど、
美術作品には疑問難問がいっぱい。
パパママ答えられますか?
うーんと思ったらこの一冊。芸術の秋にぴったり。
パパとママのための美術館ガイドつき。(の)
『新聞紙とガムテープでこんなのつくれた!』
関口光太郎/著 (750)講談社
よういするのは、新聞紙とガムテープだけ。
作れるものは、むげんだい!むずかしさのめやすも書いてあり、
ちいさい人からつくれます!(ち)