図書館スタッフおすすめ本
お寺の掲示板
お寺の掲示板?
お寺の門前に設置されている掲示板についての私の印象は、そういえば見たことあるような気がするが、なんて書いてあったかな~、お知らせみたいなものではなかったかな~、という程度でした。
この本は、お寺の掲示板の言葉(写真)と僧侶でもある著者の解説が掲載された本です。「深い!」「うまい!」「あの人の、あの言葉」の3つに分けられて掲載されています。
まえがきには、「掲示板のほとんどはそのお寺のご住職や関係者が書いており、お寺の住職が悩みぬいて書かれたものがほとんどです」と書かれています。
本を読んでいくと、一つ一つの掲示板の言葉に、人が生きていくうえでの助けとなるような考えさせられる言葉や、ユニークな言葉で仏教に触れてもらう言葉、そして有名人の名言やギャグなどが掲載された掲示板が紹介されています。
著者の解説を読むことで、その言葉の奥の深さを知ることができます。今年は、お寺の掲示板を注意して見ていただいてはどうでしょうか。
どんなプリンが好きですか?
よく熱を出した子どもの頃、決まって食べていたのはプリンでした。そのためかプリンには特別な思い入れがあります。
『プリン本』を見たとき、郷愁に誘われ思わず手にとってしまいました。出版社情報によると、かき氷やパフェなどのスイーツをテーマにしたガイドブックが数多く出版されているなかプリンをテーマにしたガイドブックは初とのことです。
東京の美味しいプリンをかたさ、あまさ、大きさとともに紹介。何気に食べられるものではないと知りつつ目が釘付けになりました。見ているだけでは満足できない方もご安心ください。
コンビニやスーパーの食べ比べチャートが掲載されておりこれなら気軽に食べ比べができます。お気に入りのプリンを見つけてみてはいかがでしょうか。
さらに、全国にご当地プリンが紹介されています。旅行の楽しみのひとつに加えてみるのもいいかもしれません。
そして究極はなんといっても手作り。好みのかたさやあまさにアレンジして、手軽にフライパンで作れる方法も紹介されています。
日本でのプリンの変遷も辿ることもできて、いろんな角度からプリンが楽しめる一冊です。
いつも心にユーモアを
『ことわざおじさん』 山口 タオ/著 下杉 正子/イラストレーション ポプラ社 (市立・成人 917//13)
解説によれば“ことわざおじさん”とは「ことわざのもじりを専門的に行うナイスミドル」のこと。
この本はことわざのパロディ集です。「負うた子に教えられる」「時は金なり」「逃げるが勝ち」などお馴染みのことわざ達が、プッと笑える姿になり、絶妙のイラストとともに登場します。どんな姿に変身するかは読んでのお楽しみ。あなたのツボを刺激することわざにもきっと出会えるはずです。
「MVP」を紹介します。
『365日のMVP Mie's Valuable Person』 株式会社伊勢新聞社/企画・編集 (市立・地域L280/19) 注:禁帯出の資料です。貸出はできません。
タイトルを聞いて、MVPを「Most Valuable Player(最優秀選手)」と思うかもしれませんが、ここでのMVPは「Mie's Valuable Person」すなわち三重県にゆかりのある頑張る人を意味します。
この本は、伊勢新聞で1年間連載された記事をまとめた本で題目通り「365人のMVP」を紹介しています。選考された人たちのジャンルは幅広く、みんなが知っている会社の社長さんや、テレビでも拝見する有名人、はたまた「こんなすごい人がいるんだ!」と思えるような新しい人など…様々な方にお会いすることができる1冊です。また、「三重県ってこんなに頑張っている人がいるんだ」とも思い、元気をもらえる本でもあります。
どんな人が掲載されているかは、是非とも読んで確認してみてください。
絵本でリフレッシュ!
『子どもも大人も絵本で育つ』 湯澤 美紀/著 柏書房 (市立・児童 019)
大人になってから絵本を手に取って開いてみると、子どもの頃とは違った感動を得ることがあります。
この本は、赤ちゃんから未就学児までの成長の過程に応じて、発達心理学の視線も入れながらおすすめの本を紹介してくれます。子育てに関わる大人が子どもにどんな本を読みきかせすればいいのか迷ったとき、子育てに悩んだとき、参考に見ていただくのにはピッタリだと思います。また、絵本に興味があっても、何を選べばいいのか迷ってしまうとお困りの大人の方にも是非、おすすめします。
巻末には、テーマごとに絵本を紹介してくれるブックリストも掲載してあります。そして、掲載されている絵本を求めて、図書館に足を運んでくださいね。
あんこの世界
『ずっしり、あんこ』(おいしい文藝シリーズ) 青木 玉[ほか]/著 河出書房新社 (市立・成人 914.6//15)
あんこを使った食べものと言えば何を思い浮かべますか?おはぎ、饅頭、大福、羊羹、最中、あんぱん、あんみつ・・・、寒い冬はたい焼きや今川焼きもいいですよね。
この本には芥川龍之介や池波正太郎、幸田文、山本一力、酒井順子といったあらゆる作家による「餡」にまつわるエッセイが39篇収められています。永遠の論争テーマ「つぶあん派かこしあん派か」についての話もあれば、伊勢名物のあの銘菓が登場する話もあり。作家たちの餡に対する思い出やこだわりを楽しく、時にはしんみりと感じることができます。一番のお気に入りは、野中柊さんの「餡ドーナツ」。テンポの良い文章と描写で、すぐにでも餡ドーナツが食べたくなってしまいます。みなさんも作家たちの「あんこの世界」を楽しんでみませんか。
おいしい文藝シリーズは「ラーメン」「ごはん」「フルーツ」「チョコレート」など全部で12冊あります。
あのスターのその後
『時間(とき)の花束』 三浦 百恵/著 日本ヴォーグ社 (市立・成人 594.9//19)
かつて彼女は、スターと呼ばれていました。最後のステージでマイクを置き、ファンの前からきっぱりと姿を消しました。
そして30数年経ち、この本が出版されました。ファンであった私は、華やかな世界を引退してからの彼女がどう生きてきたのか、興味に近い気持ちでこの本を手に取りました。そこに綴られていたのは、一人の女性の素敵な時の積み重ねの物語でした。大切な人への想い、感動、感謝を小さな布と、針にこめて紡いでいく。やがてそれが姿を変え、キルトの作品になっていきます。ひと針、ひと針の積み重ね。それは、気の遠くなるような時間のようにも思えます。それを彼女は、楽しみながら、いとおしみながら紡いでいます。キルトを通じて、師や友人、家族との日常、悲しい別れ、様々なエピソードも散りばめられ、美しいキルト作品とともに楽しめる一冊です。
「えっ、この虫なんだ?」と思ったら…
『昆虫探検(エクスプローラ)図鑑1600 』 川邊 透 /著・写真 全国農村教育協会 (市立・参考 R/486.0/ /14)
私は、虫が得意ではありません。見かけたら、うっとなってみて見ぬふり。でも、「えっこの虫なに?」と気になる時も…。虫の苦手な私では、何か調べようと思っても、いったい何の仲間なのか見当すらつかないことがほとんどです。
そんな時にはこの本。見た目や大きさから探せるポスター「写真検索マトリックス」が付いているので、種類が分からなくても、それを元に本編で確認できます。本編には、他の図鑑のように種類ごとに写真と特徴が載っています。身近に見られる昆虫が中心に載っているので、ちょっと見かけたり、捕まえたりした虫を探しやすいです。秋の虫がたくさん鳴く季節です。「気になる昆虫」を見つけた時には一度使ってみてください。図書館では、貸出ができない「参考図書」なので、館内にてどうぞ。
古代から現代へ進化のバトン
『ならべてくらべる 絶滅と進化の動物史』 川崎 悟司/著 ブックマン社 (市立・成人 457.8//19)
古代生物と聞いて多くの人は、マンモスだったり恐竜を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし大昔の地球には、それ以外にも不思議で奇妙な特徴を持つ生物たちが沢山いました。
本書では、現代で見る生物の祖先にあたる様々な生物について(残念ながら途中で種の繁栄が絶えてしまったものもいます)、詳しい解説と詳細なイラストで分かりやすく紹介してあります。「あの生物の祖先はこれだったの!?」「あの生物たちは元々仲間だったの!?」と、きっと驚きながら学べること間違いありません。
パラパラめくって気になるトピックだけ読むもよし。全部をしっかり読み込むもよし。
ぜひお気に入りの古代生物を見つけてみてください。
元気で長生きの決め手は…
『爺(じじい)の暇つぶし もてあます暇をもてあそぶ極意、教えます』 吉川 潮/著、島 敏光/著 ワニブックス (市立・成人 367.7)
元気で長生きの決め手は、「きょういく」と「きょうよう」。なるほど、「教育と教養」は、昔から大切と言われているからなぁ…。と思っていたら、なんと「今日、行くところがあって、今日、やるべき用がある人」は、健康で生き生きと生きられるとのこと。この本は、老後の楽しい余暇の過ごし方を教えてくれる一冊となっています。
図書館には、健康長寿のヒントや充実ライフのポイントなど、“お宝”がいっぱいです。そして、暇つぶしにはもってこいの場所。そんなわけで、皆さんぜひ図書館に足を運んでみてください。