図書館スタッフおすすめ本
謀反の理由
大河ドラマ「麒麟がくる」が始まりましたね。
明智光秀に関する本でも読もうと思いましたが、有名な小説はほぼ読んでしまい、光秀ゆかりの人に関する小説でもと探していると、この1冊を見つけました。
『桔梗の旗』 谷津矢車/著 潮出版社 (市立・成人 913.6/ヤツ/19)
光秀が主人公かと思いきや、光秀の息子である光慶が主人公です。
武功をあげ、光秀の力になりたいにもかかわらず、父からは茶の道や詩歌に励むように言われ、信長にもなかなかお目通りかなわず、歯がゆい思いをする光慶。
しかし、父には別の思惑があり・・・。
なぜ本能寺の変が起きたのか、今までにない理由で驚かされます。
他にも、『明智光秀の足跡をたどる旅』 「明智光秀の足跡をたどる旅」製作委員会/著 東京ニュース通信社,講談社 (市立・成人 289/アケ/19)を一緒に読むと、光秀になったつもりで、より一層楽しめます。
特撮ってやっぱりいいですね
ゴジラ、ガメラ、ウルトラマン、スーパー戦隊はもちろん、オカルトから牙狼まで多彩な特撮作品を集めたこの1冊!
この作品子どもの頃映画館で見たなー、とか、懐かしさも感じつつ読みました。普段なかなかピックアップされることがないけれど、特撮に欠かせない造形やデザイナー、特殊メイクの方々が語る、今だからこその裏話など、読みごたえもあって、あっという間に時間が過ぎていました。見ていた当時はあまり意識していなかった、脚本や特技監督といったスタッフさんが作品紹介と一緒に載せてもらっており、この特技監督さんこの作品にも関わってたんだ、と新たな発見もあり、また色々と作品が見たくなる1冊でした。
もちろん図書館には昭和時代の作品を集めた本もあります。手に取ってみると懐かしい思い出と出会えるかもしれません。
たいようのすむところ
『たいようのきゅうでん』 三輪 滋/著 (市立・児童 P/ミ/14)
図書館で働いていると、ふと手に取った絵本が子供のころに読んだ絵本だったということがたまにあります。タイトルも内容もほとんど覚えていなかったのに、絵を見た瞬間、あ!これ知ってる!という絵本に出会うととても嬉しく、夜寝る前に母に読み聞かせしてもらったなぁと懐かしく思い出し、その時の記憶がよみがえり温かな気持ちになります。
この『たいようのきゅうでん』も図書館で再会した一冊です。一人の旅人が、深い森の中で、大きな宮殿をみつけます。その宮殿の中には噴水があったり、とても大きなベッドがあったり。いったい誰が住んでいるんだろう?と旅人は不思議に思うのですが、なんとそこは太陽が住んでいる宮殿だったのです。旅人はお客としてこの宮殿に一晩泊めてもらい、雨宿りにきた星たちと、太陽が作ってくれた夕ご飯「すぱげってぃ」をごちそうになり、楽しい夜を過ごします。天井が割れて突然あらわれる太陽に驚いたこと、太陽がつくる美味しそうなスパゲッティがうらやましかったこと、太陽と旅人と雨宿りにきたたくさんの星たちがみんなで眠りにつく場面が大好きだったなぁと色々思い出し、また図書館でこの絵本に出会えることができて本当によかったと思いました。
独特な構図と色合いの絵や楽しそうな太陽や星たちの表情、太陽が宮殿に住んでいて人間のように暮らしているというユニークな設定など、大人になってもおもしろい!と思える絵本です。ぜひ読んでみてください。
お寺の掲示板
お寺の掲示板?
お寺の門前に設置されている掲示板についての私の印象は、そういえば見たことあるような気がするが、なんて書いてあったかな~、お知らせみたいなものではなかったかな~、という程度でした。
この本は、お寺の掲示板の言葉(写真)と僧侶でもある著者の解説が掲載された本です。「深い!」「うまい!」「あの人の、あの言葉」の3つに分けられて掲載されています。
まえがきには、「掲示板のほとんどはそのお寺のご住職や関係者が書いており、お寺の住職が悩みぬいて書かれたものがほとんどです」と書かれています。
本を読んでいくと、一つ一つの掲示板の言葉に、人が生きていくうえでの助けとなるような考えさせられる言葉や、ユニークな言葉で仏教に触れてもらう言葉、そして有名人の名言やギャグなどが掲載された掲示板が紹介されています。
著者の解説を読むことで、その言葉の奥の深さを知ることができます。今年は、お寺の掲示板を注意して見ていただいてはどうでしょうか。
どんなプリンが好きですか?
よく熱を出した子どもの頃、決まって食べていたのはプリンでした。そのためかプリンには特別な思い入れがあります。
『プリン本』を見たとき、郷愁に誘われ思わず手にとってしまいました。出版社情報によると、かき氷やパフェなどのスイーツをテーマにしたガイドブックが数多く出版されているなかプリンをテーマにしたガイドブックは初とのことです。
東京の美味しいプリンをかたさ、あまさ、大きさとともに紹介。何気に食べられるものではないと知りつつ目が釘付けになりました。見ているだけでは満足できない方もご安心ください。
コンビニやスーパーの食べ比べチャートが掲載されておりこれなら気軽に食べ比べができます。お気に入りのプリンを見つけてみてはいかがでしょうか。
さらに、全国にご当地プリンが紹介されています。旅行の楽しみのひとつに加えてみるのもいいかもしれません。
そして究極はなんといっても手作り。好みのかたさやあまさにアレンジして、手軽にフライパンで作れる方法も紹介されています。
日本でのプリンの変遷も辿ることもできて、いろんな角度からプリンが楽しめる一冊です。