あたらしいこどもの本
【休校中のみんなへ】ファンタジーはおもしろい!
「本っておもしろいんだ!」と感動したことをおぼえています。
(それまで本はほとんど読んだことがありませんでした。)
それからたくさん図書室で本をかりて、とくに「冒険(ぼうけん)・魔女(まじょ)・妖精(ようせい)・魔法(まほう)」
といったファンタジーがすきでした。
お気に入りは『七人の魔法使い』『魔女の宅急便』『七つの封印』などで、
外国の物語をよく読んでいました。実は、それは大人になった今もかわりません。
(わたしが「読みたい!」と思うオシャレな表紙や、かっこいいタイトルが多いのかも…?)
「司書(ししょ)」という言葉を知ったのは、近くの図書館によく通っていた中学生の時です。
(「司書」とは、図書館ではたらくための資格をもった人のことです。)
そのころから図書館ではたらくことにあこがれて、ラッキーなことに今はこうして司書としてはたらいています。
図書館に来て一年もしないうちに児童室担当(じどうしつの仕事をする人)となりましたが、
それまで自分のすきな本だけ読んでいたので、むずかしそうな物語や、長いあいだ
愛されてきた物語についてぜんぜん知りませんでした。
それでも約三年間、毎日たのしく本とふれ合ううちに、本についてたくさんのことをおぼえました。
『魔法のカクテル』というゆうめいなお話を大人になってから読んで、思ったことがあります。
それは、『はてしない物語』(とてもぶあつい本!)を小学6年生のわたしはとちゅうで
あきらめたけど、大人になって成長した今のわたしなら投げ出さずに読めるかも、ということです。
だから、みんなもすきな時にすきな本を読めばいいし、その時読みたい本を
手にとればいいとわたしは思います。児童書は大人が読んでもとてもおもしろいので、
今はむずかしくて読めないと思っても、大人になってからぜひちょうせんしてほしいです。
ちなみに『魔法のカクテル』は、わたしがすきな魔法も魔女もねこも出てくるので自分で買いました。
マウリツィオというまぬけなねこが出てきます。気が向いたら読んでみてください!(し)
おすすめのファンタジー
『ローワンと魔法の地図』 エミリー・ロッダ/作(933ロッ) あすなろ書房
『フェアリー・レルム』 エミリー・ロッダ/作(933ロ) 童心社
『七つの封印』 カイ・マイヤー/作(943) ポプラ社
『魔女の宅急便』 角野栄子/作(Fカ) 福音館書店
『七人の魔法使い』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(933ショ) 徳間書店
『ルナ・チャイルド』 ムーニー・ウィッチャー/作(973) 岩崎書店
『魔法のカクテル』 ミヒャエル・エンデ/作(943エン) 岩波書店
『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ/作(943エン) 岩波書店
『エルシーと魔法の一週間』 ケイ・ウマンスキー/作(933ウマ) 評論社
【休校中のみんなへ】いつだって本は友だち
子どものころは、家族と学校、同じような年の友だちだけの、
とてもこじんまりとした生活でした。
毎日友だちと、笑ったりけんかをしたり。伝えたいことがあれば、
走って会いに行くという、とてもリアルな毎日でした。
幼稚園だったか小学校だったか、出会ったのが「小公女」の絵本。
見たこともない家具、きれいなドレス、おいしそうな食事。
こんな世界があるのかとおどろき、今でもその色がうかびます。
話の中に出てくるインドなんて、テレビで見たカレーライスの
コマーシャルに出てくる国ということしか知りませんでした。
小学生になり、月2冊ずつ買ってもらった「少年少女世界文学全集」で
特に好きだったのは、森のおたずね者「ロビンフッドの冒険」や、
ありえない世界にまよいこむ「不思議の国のアリス」などのイギリスの話や
アメリカの四姉妹「若草物語」。
「赤毛のアン」や「トムソーヤの冒険」では、孤児院(こじいん)や奴隷制度(どれいせいど)
など、楽しいだけでなく悲しいことがあることも知りました。
学校でくりかえし読んだ「やかまし村の子どもたち」など、
想像もつかなかったスウェーデンの生活。
本はいつも家で待ってくれている大切な友だちでした。
知らない国々、さまざまな世界があることを教えてくれた数々の本、
その本を教えてくれた人たち、ありがとう。
次は私が楽しさを伝える番、というのがこの仕事を選んだきっかけでしょうか。
きのう、子どものときに読んだ『小公女』の絵本らしいものを見つけました。
おぼえていたままの絵で、とてもうれしくなりました。
「名作」といわれ読みつがれてきた物語は、きっと古今東西(ここんとうざい)の
いろいろな世界につれていってくれます。
また、外国のお話は、小さな人でもかんたんに読めるものや、
きちんと翻訳(ほんやく)されたものなど、いろいろあります。
おもしろいものは、あふれています。
あなたが読んでいる本からも、いろいろな世界が広がりますように。(の)
『小公女』バーネット/原作 横山美智子/文 高畠華宵/絵
※図書館にはありません
『小公女』バーネット/作 (933ハ全集名作)
『ロビンフッドのゆかいな冒険』ハワード・パイル/作 (933ハ全集名作)
『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル/作 (933キャ全集名作)
『赤毛のアン』L.Mモンゴメリ/作 (933モ全集名作)
『トムソーヤの冒険』マーク・トウェイン/作 (933ト全集名作)
※児童室の全集名作コーナーでみてください
『やかまし村の子どもたち』リンドグレーン/作 (949) 岩波書店
【休校中のみんなへ】 お気に入りの本はどんな本?
続きの本が読みたかったのに…。
新しく読む本を探そうとしていたのに…。
急に図書館が休館になり、残念に思っている人も多いと思います。こんなときは、
おうちにある本をもう一度読み直してみるのはいががでしょう?
私は小学生のころ、気に入った本を何度も繰り返し読んで楽しんでいました。なかでも
『大どろぼうホッツェンプロッツ』は大のお気に入りでした。
世にも恐ろしい大どろぼうと、大どろぼうをつかまえようとふんとうするゼッペルと
カスパールの勇気ある二人の男の子、そしてちょっと間の抜けたおまわりさんとの
やりとりがとにかく面白く、毎回笑いながら、とても楽しい気持ちになって読んで
いたのを覚えています。
魔法使いに命じられ、そんなに!という量のじゃがいもの皮をひたすらむかなけれ
ならないシーンでは、この本はドイツのお話だからなのかな?など、自分のふだんの
生活とのちがいにも、面白さを感じたのを覚えています。(どんな量かは、読んで
みてくださいね。)
今でも図書館でよく借りられていて、ああ、読んでくれている子どもたちがいる、と、
とてもうれしく思っています。
他にも、『ふらいぱんじいさん』や『もりのへなそうる』、高学年に、なってから
『大草原の小さな家』シリーズなど、振り返ると、楽しい本との思い出が次々と出てきます。
そんな楽しい読書体験が、今のこの仕事につながっているのかもしれませんね。
さて、私の話はさておき、みなさんも小さかったころによく読んだ本だったり、お気に
入りの本があれば、あらためて読んでみてください。楽しい気持ちを思い出したり、
もしかしたら前と違った感想を持つかもしれませんし、これまで気付かなかった新しい
発見があるかもしれませんよ。
図書館が開館したら、また、本との出会いを求めて図書館に来てくれるのを楽しみに
待っています。(ま)
『大どろぼうホッツェンプロッツ』プロイスラー/作(943フロ19) 偕成社
『ふらいぱんじいさん』神沢利子(Fカ) あかね書房
『もりのへなそうる』わたなべしげお(Fワ) 福音館書店
『大きな森の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー/作(933ワイ) 福音館書店
【休校中のみんなへ】 あなたは司書になる?
タブレットの授業はどうですか?このページはタブレットから見ることができるのかな?
わたしたちはいま、毎日たくさん返ってくる本の片付けや修理、あちこちの部署との調整に追われています。
開館したとき、みなさんに気持ちよく使ってもらえるように、できる限りの準備をしているところです。
さて、この休校中、私が小学生や中学生だったらどう過ごしただろう?と考えてみました。やっぱり、本を
読んだかなあ(マンガもふくめて)・・・
わたしは小学生のころ、学校の図書室や、地区市民センターの図書室で、いつも本をかりていました。
市民センターの図書室は、学校にないようなおもしろい本がたくさんあって大好きでした。(おとなになってから、
子どもの本屋メリーゴーランドの増田さんが本屋を始めたばかりのときに選んだ本だと聞きました!)
また、四年生のころ、なぜかおばがくれた、アーサー・ランサムの『オオバンクラブの無法者』にハマり、
お年玉をもらうとメリーゴーランドに行って『アーサー・ランサム全集』を買い、自分で全12巻をそろえました。
中学生の時はそんなに読んでなかったと思うのですが、横溝正史やコナン・ドイル、コバルト文庫の新井素子
(トシがばれる)を読んでいたかな・・・
翻訳のものも日本のものも、ミステリーもファンタジーも児童文学も好きでした。
わたしは、この図書館に来てからかなり長い年月が過ぎました。そのながーい経験から、図書館の司書として
必要なのは、本への愛、体力、聞く力、伝える力、の四つだと考えています。
本をたくさん読んでいなくても、本への愛だけは欠かせません。
本は重いし、立っている時間が長いので、体力腕力も重要です。
そして、本を求めている人の話をよく聞き、必要なことを聞き出し、それについてわかりやすように伝えることが
できなければいけません。
本が好き、だけでよいというわけには、いかないのですね。
もし、図書館の司書っていいなあ、と思ってるのであれば、お客さんがたくさん来る仕事でアルバイトなどを
経験しておくと、役に立つと思います。
ただし、残念ながら現在は、非正規の司書がほとんどです(すべてではありませんが)。そこも考えてくださいね。
わたしはすべてひっくるめて、司書をやれていてよかったなあ、と思っています!(ち)
『アーサー・ランサム全集』全12巻 岩波書店 (児童 933ラ)
『ランサム・サーガ・シリーズ』岩波少年文庫
※岩波少年文庫版は、『オオバンクラブの無法者』が『オオバンクラブ物語』と改題
『シャーロック・ホームズ全集』コナン・ドイル/作(児童 933ト 全集名作)
『横溝正史自選集』(成人 918.68 ヨコ)
『星へ行く船』新井素子/作 集英社コバルト文庫版(Fア 児童書庫)
出版芸術社 改訂版(成人 913.6 アラ)
あたらしくはいった本(令和3年9月UP)
思うように出かけれない日が続いていますが、
本の中では、自由にどこにでも行けますよ!
冒険の世界も、笑いの世界も、知識の世界も!
本の中でいろいろな世界をのぞいてみてくださいね。
★えほん★
『おはよう!げんき?』
村上勉/作(Pム) 講談社
あさ、ありがどんどんのぼるみどりのみち。いろいろないきものにであって、
たどりついたのは・・・!いっぱいにひろがった絵にわくわく。
『お月さんのシャーベット』
ペク・ヒナ/作(Pへ) ブロンズ新社
あんまりあつくてとけだしたお月さん。おばあちゃんがシャーベットをつくってみんなにわけると、
みんなつめたくてあまーいゆめをみた。お月さんのたのしいはなし。
『ちょとつ』
立川治樹/文 くすはら順子/絵(Pク) 絵本塾出版
ぼくイノシシ。まっすぐしかはしらへんで。
かんにんやで。はたけも、よそのいえのなかも、しんごうがあかのどうろも。
でもこんなときは・・・。
がんがんはしるイノシシに、おもわずわらってしまう。
『ぱったんして』
松田奈那子/作(Pマ) KADOKAWA
あかいてんとあかいまる ぱったんすると りんご!
かみをおって、えのぐをだして、ぱったん。
色あそびがどんどんうかぶ、楽しいえほん。
『ねえさんの青いヒジャブ』
イブティハージ・ムハンマド&S・K・アリ/文 ハテム・アリ/絵(Pア) BL出版
イスラム教の女性が、髪をおおうためにつけるヒジャブ。それを初めてつけて学校へ行った日。
ねえさんはどんな気持ち?ママのセリフも胸を打ちます。
『かみなのに』
たにうちつねお/作(Pタ) 大日本図書
紙の楽しさは無限大!はねて、のびて、こわい!…かみなのに?
ぜひいっしょに遊んでみてください。
『カラフルなひとりごと』
種村有希子/作(Pタ) ほるぷ出版
こころのなかでおしゃべりしたことあるよね?あのこもこのこもおしゃべりしているよ。
どんなおしゃべりかきいてみない?
『うちゅうひゃっかてん』
黒岩まゆ/作(Pク) 小学館
ちいさなほしをまるまるかいぞうした「うちゅうひゃっかてん」には、いろいろなほしから
おきゃくさんがやってきます。おや、なんだかおかしなおきゃくさんがやってきましたよ。
『アレッポのキャットマン』
アイリーン・レイサム、カリーム・シャムシ・パシャ/文 清水裕子/絵(Pシ) あかね書房
シリアにあるアレッポという街が戦争によってこわされ、多くのねこたちが取り残されました。
しかしそのねこたちを助ける活動が世界中に広まり、支援によってねこのみならず街を救うこととなりました。
世界中の人々を動かした一人の故郷を思う心に胸が打たれます。
『ついてくる』
小川育/作(Pオ) 教育画劇
くらい道をあるいているとだれかがあとをついてくるような…。
うしろが気になってドキドキしちゃう。そして、あっ!とおどろくラストです。大人もぜひ。
『ばけねこ』
杉山亮/文 アン マサコ/絵(Pア) ポプラ社
あるひ、ねこのタマがいなくなってしまいました。おんなのこは、タマをさがしに
こわいうわさがあるねこみみやまにむかいましたが…。
ちょっぴりぶきみでふしぎなおはなしです。
『おおきなかべがあったとさ』
サトシン/文 広瀬克也/絵(Pヒ) 文溪堂
めのまえにのぼれないくらいたかいかべがあったらどうする?
はしごをかけたり、よじのぼったりできるね。
でも、もっとたかいかべがあったら…。なかまといっしょならのりこえられるかも!
『アリィはおとどけやさん』
大久保雨咲/文 吉田尚令/絵(Pヨ) ひさかたチャイルド
アリのアリィのお仕事は、おとどけやさん。
「アリィにおまかせ!」って、きっちりはこんでくれるんです。
そんなアリィが、ともだちのイモムーのためにしたことは、何かな?
『とうもろこしぬぐぞう』
はらしままみ/作(Pハ) ポプラ社
夏にとうもろこしは食べたかな?かわはついてた?
けっこうたいへんなかわむき、ぬぐぞうはじぶんでがしがしぬいでいきます!
かわをむくだけなんだけど、すごくすっきりした気分になります。
『学校が大好き アクバルくん』
長倉洋海/作(Pナ) アリス館
この顔!表紙を見ただけで読みたくなる!
写真家の作者も、教室に入ったとたん、アクバル君に目が行ったそう。
アフガニスタンの子どもたちがずっと、こんな顔でいられる世界になってほしいと
心からいのります。
『子どもの本で平和をつくる』
キャシー・スティンソン/文 マリー・ラフランス/絵(Pラ) 小学館
戦争で傷ついた子どもの笑顔を取り戻したのは、あちこちの国から贈られた本でした。
本でつながることが、平和につながる。イエラ・レップマンの思いは今に続いています。
『真夜中のちいさなようせい』
シンソンミ/作(Pシ) ポプラ社
ある日、熱を出してしまった男の子が出会った、ちいさなようせいたち。
実は、ママがこどもだったころ、おともだちだったことがわかり・・・。
ちいさかったころのママと男の子の心の交流を描く、美しくあたたかな物語。
チマチョゴリの女の子のイラストが絵画のように美しく描かれていて、大人も楽しめる絵本。
『すいめん』
高久至/作(Pタ) アリス館
上から見る。下から見る。真ん中で見る。魚が見る。人が見る。
それぞれで景色を変える、水面。美しくはかない写真集です。
★赤ちゃんえほん★
『びりびり』
中新井純子/作(Pナ) 童心社
びりびり びりり。いろがみをやぶってみると、いろいろなものにへんしん。
さあ、いっしょに!あっ、ほんはやぶらないでね。
★よみもの★
『トムと3時の小人』
たかどのほうこ/作(Fタ) ポプラ社
お母さんと入った古道具屋さんで見つけた本。
どうしても気になって図書館でさがして読んだつとむ。
ところが続きがなくて・・・。
3時にあらわれる小人とトムの楽しいおはなし。 中学年から
『ランペシカ』
菅野雪虫/作(Fス) 講談社
師匠のチポロについて弓の修行をするランペシカは、つらい記憶を忘れることができない。
そんな時ふたたびあらわれたヤイレスーホ。村の平和は守られるのか。
アイヌファンタジーの完結編。 10代から
『すみれちゃんとようかいばあちゃん』
最上一平/作(Fモ) 新日本出版社
すみれちゃんがとまりにきたのは、山の中のようかいばあちゃんの家。
きつねや、てんぐさまのともだちというばあちゃん。こんな家にとまってみたいな。
低学年から
『正吉とヤギ』
塩野米松/作(Fシ) 福音館書店
おじいがつれてきた小さな子ヤギ。
自分の友だちやまるで子どものように、よろこんで世話をはじめた正吉でしたが、
せんそうがすぐそばまでやってきていたのです。 中学年から
『あしたもオカピ』
斉藤倫/作(Fサ) 偕成社
ふしぎなよつば月の日は、どうぶつたちのねがいごとがかなう日。
どうぶつえんにいるオカピやぞうたち、どんなことをおねがいをしたのかな。
低学年から
『ボーダレス・ケアラー』
山本悦子/作(Fヤ) 理論社
夏休みの間だけ、認知症のおばあちゃんの面倒をみることになった海斗。
もういなくなった犬との散歩を始めたら不思議なことが…。
ヤングケアラーが話題になる中、茶化すような物語はどうかなと迷いましたが、
読み始めたら止まりませんでした。 10代から
『世界とキレル』
佐藤まどか/作(Fサ) あすなろ書房
山奥のサマースクールに3週間。食べるものはオーガニックなものだけ。
デジタル・デトックスのためスマホは没収。
そんなのありえない!スマホもない、お菓子も食べられない、
ないないづくしの場所から飛び出した舞は…。 10代から
『イナバさんと雨ふりの町』
野見山響子/作(Fノ) 理論社
ちょっとうっかりなイナバさん(白うさぎで、はたらくおとな)。
今回も、場所も時間も飛び越えたトラブルにまきこまれます。ゆるっと楽しい一冊。
中学年から
『パラゴンとレインボーマシン』
ジラ・ベゼル/作(933ヘセ) 小学館
色の見えないオーデン、新しい小学校の友だちヴィヴィ、不思議なロボット…?パラゴン。
おじさんの死と、パラゴンの役割。僕たちが求めているのは一つだけ。
本当のことを知りたい!近未来の冒険譚。 10代から
『りぼんちゃん』
村上雅郁/作(Fム) フレーベル館
転校生の大きなりぼんをつけた女の子、理緒と出会った朱里。
ある出来事をきっかけに彼女の心の闇や痛みを知ってしまう。
友達を守るためにはどうしたらいいのか?
だれにでも起こりうる、人生にふりかかる「わざわい」というオオカミとたたかうために
朱里や理緒が出した答えとは・・・? 10代から
『チョコレートのおみやげ』
岡田淳/作(Fオ) BL出版
神戸にある異人館、風見鶏、そしてチョコレートから始まる不思議なおはなし。
チョコレートは時間がとけていくみたい。ゆっくり想像しながら読んでみて。
10代から
★ちしきの本★
『ににんがし!』
吉田戦車/作(410) 学研プラス
九九をおぼえる前によむと、いい?
虫たちが個性的すぎて、そちらのほうが気になってしまうかもしれませんけどね!
『チバニアン誕生』
岡田誠/著(456) ポプラ社
方位磁石が北を指すのは、N極が北にあるから。実は、大昔にひっくり返ったことがあったらしい。
それがわかる場所が千葉県。いったい何が起こった?どうしてわかる?世界的な発見に注目!
『水族館 いきものとひとのいちにち』
ほりかわあやこ/作(480) 福音館書店
まちの水族館のいちにちと、はたらく人のようすがよくわかります。
イラストなので、すっきり見やすく、小さい人にもおすすめ!
くすっと笑えるうらばなしもあちこちにかかれています。
『なぜからはじまる体の科学』
(491) 保育社
「聞く・話す」「見る」「食べる・出す」の3冊。
「見る」であれば、目のしくみだけでなく、目の病気や検査の機械、見えにくい、見えない人のことや、
それを助けるための道具や仕組みについても詳しく書かれていることがすばらしい。
『くさい!』
クライヴ・ギフォード/作(491) 河出書房新社
くさいにはわけがある!身を守るため?きずなのため?新しい未来のための発見も!
最強くさいから新しい技術まで、においパワー炸裂の一冊。
『たいせつなぎゅうにゅう』
キッチンミノル/著(645) 白泉社
わたしたちがいつも飲んでいる牛乳は、どうやって作られるのかな?
「ぎゅうにゅうができるまで」をダイナミックな写真とあたたかいまなざしで伝えます。
『食べ物の「なぜ」を探ろう!キッチン実験室』
(596) オレンジページ
身近な食べ物の「なぜ?」を実際に作って、さまざまな変化のふしぎにせまってみよう。
『学研の図鑑LIVEpetit もふもふ動物の赤ちゃん』
(480) 学研プラス
もふもふでかわいい動物の赤ちゃんがいーっぱい!
ぬいぐるみみたいなすがたにキュンキュンしまくりです。
ハムスターやハリネズミなどのちいさな動物たちがすきな人には
『ミニミニ動物』もおすすめです。
『なぜなのママ?』『なぜなのパパ?』
きたざわきょうこ/作 やなせたかし/絵(367) 復刊ドットコム
あかちゃんはどこから?の最初の一冊にこの本を。
子どもの見慣れたやなせたかしさんの絵で、文も長すぎずわかりやすくすばらしい。
1972年に出版されたものの復刊です。でも、いまの本よりうんとすてき。
『命の境界線』
今西乃子/著(489) 合同出版
奈良県では神様の使いとして大切にされ、あるところでは害獣として駆除される鹿。
同じ生き物でも対応は違う。ペットと野生動物もそう。その境界線は?
読んで考える、読書感想文にもいいかもしれません。