あたらしいこどもの本
あたらしく入った本(平成28年5月up)
外へお出かけするのも気持ちのいい季節です。
おでかけ先に、としょかんはいかが?
えほん
『北をめざして』
ニック・ドーソン/さく パトリック・ベンソン/え(Pヘ)福音館書店
地球の一番北、北極にはたくさんの動物がいます。そして北極をめざす動物たちも。
広い海、広い空をわたって、彼らは移動していきます。大きな都市の近くを通ることもあります。
そんな彼らの姿を、色えんぴつの優しいタッチで、でも力強く描いた絵本です。(い)
『のっぽのスイブル155』
こもりまこと/作(Pコ)偕成社
古い古いみどりいろのブルドーザーのスイブル。さびだらけで、うごくかどうかもわからない。
ある日、修理されてピカピカになったけど、長いえんとつは何のため?ぼくの仕事は何だっけ?
工事の車が好きな人はぜひ!こんなブルドーザー見たことないと思いますよ。(い)
『「やだ」っていったら、どうする?』
モーリーン・ファーガス/文 チン・レン/絵 (Pレ) 株式会社ワールドライブラリー
子どもに「やだ」って言われると、カッカするか、ため息が出てしまう…。
そんなお父さんお母さん、ちょっとこの本を読んでみませんか。
ここまで気長には付き合えないけど、
たまにはじっくり想像の世界へついていってあげてもいいかも…と思えるかもしれません。(い)
『あしたがすき』
指田和/文 阿部恭子/絵 (Pア) ポプラ社
震災のあと、岩手県釜石市に作られた「こすもす公園」。
手づくりのブランコやすべり台に、子どもたちは大喜びでした。
でも、目の前にある工場の大きな壁が、まるで津波のように見える…。
これじゃいけない!と、大きな壁に明るい絵を描くことになりました。
みんなの想いが壁画になった「こすもす公園」のおはなしです。
明るい笑顔がずっと続きますように。(い)
『ひみつのいもうと』
アストリッド・リンドグレーン/文 ハンス・アーノルド/絵(Pア) 岩波書店
わたしには、おとうさんもおかあさんも知らない、ふたごのいもうとがいる。
バラのしげみのあなの中に。かわいいプードルやウサギたち。
ちいさなニッコや、<キンノアシ><ギンノアシ>。ずっといっしょにいたいけれど…。(い)
『まじょになったら』
ヘルガ・バンシュ/作・絵(Pハ) 株式会社ワールドライブラリー
7ねんにいちどまじょたちは、ちいさなまじょにふさわしいこどもをひとりさがします。
ぴったりのこどもをみつけたらよなかにこっそりベッドからつれだし、まじょのくにへしゅっぱつです。
いちにんまえのまじょをめざしてしゅぎょうがはじまります。どんなことをべんきょうするのかな。(か)
『おしりポケット ウォンバットのあかちゃん』
ゆうきえつこ/文 福田幸広/写真(Pフ) そうえん社
せかいじゅうでオーストラリアだけにすんでいるウォンバット。
まるでおしりから顔をだしているようにみえますが、
ウォンバットのおかあさんにはうしろむきに、あかちゃんをいれるポケットがついています。
あかちゃんはポケットの中でおかあさんとすごしたあと2さいくらいまでおやこでくらします。
ウォンバットおやこのくらしを写真で伝えます。(か)
『ざしきわらしのおとちゃん』
飯野和好/作(Pイ) 小学館
やまのいっけんやにすんでいる、ざしきわらしのおとちゃん。
そのあきやに、あたらしいかぞくがひっこしてくることになりました。
さてひっこしのひ、「あぶないっ」たおれかけたにもつからこどもをたすけるはつしごと。
たのしいようかいえほん。(の)
『うめじいのたんじょうび』
かがくいひろし/作(Pカ) 講談社
かがくいひろしさん、デビューする前に、絵本新人賞の佳作となった、
今まで絵本にはなっていなかった作品です。もう見られないと思っていた新(?)作が、
こんな形で見られてうれしいですね(ち)
『ワンダーガーデン 生命の扉』
クリスティヤーナ・S・ウイリアムズ/絵 ジェニー・ブルーム/文(Pウ) 汐文社
カラーでみせたい、とてもきれいで、大きな本。
世界の5大陸の生きものと植物が、あざやかな色でえがかれています。
いつまでも、うっとりとながめていたい・・・。(ち)
『ライオン一頭』
ケイティ・コットン/文 スティーブン・ウォルトン/絵(Pウ) BL出版
ライオンと目が合う大迫力の表紙!よく見ると写真ではないのです。
でも毛並みの一本一本まで本物みたい!手に取って、じっくり見てほしい絵本です。(い)
赤ちゃんえほん
『そろそろそろーり』
たんじあきこ/さく(P ) ほるぷ出版
あそんでいるねずみさんのうしろから、そろそろそろーり。わ!
ちゅー!びっくりちゅー!ねこさんに、そろそろそろーり。
いぬさんに、くまさんに、そろそろそろーり。わ!びっくりしたのは?(の)
よみもの
『宇宙の法則』
ルーシー・ホーキング/作、スティーヴン・ホーキング/作(933ホキ) 岩崎書店
理論物理学者として有名なホーキング博士の、前作3巻に続く、宇宙を舞台にした冒険物語!
スーパーコンピューターのコスモスがつなぐ宇宙への扉。
なんだか今回はコスモスの様子がおかしい…?気づけば町の様子もおかしくなってる。
量子コンピューターって何だ?インターネットがあるとなんでもできるけど、
もしかすると何もかも支配されてしまうことがあるのかも…?
科学コラムや宇宙の写真もたくさん!科学が大好きな人も、そうじゃない人も、
まずは手に取ってほしい新しい冒険物語です。 高学年から(い)
『へっちゃらトーマス』
パット・ハッチンス/ぶん・え(933ハッ) 大日本図書
『ティッチ』や『おまたせクッキー』などの絵本も有名なハッチンスの、おはなしの本です。
字をおぼえないトーマスは、<きけん>のかんばんを読めずに、ペンキをバシャリ。
ドアを反対にあけては、みんなをひっくり返す。でも、いつだって「かんけいないね」。
でもでも、ついにおまわりさんに、つかまったトーマス!さぁどうする? 低学年から(い)
『うるうのもり』
小林賢太郎/作 (Fコ) 講談社
森で出会った不思議な「うるうびと」。僕たちふたりはうるう年生まれ。
僕たちはともだちになり、毎日楽しくすごしたが、うるうびとにはひみつがあった。
少しおもしろくて、少しかなしい。せつない友情のお話。 高学年から。(の)
『キキに出会った人びと』魔女の宅急便 特別編
角野栄子/作 (Fカ) 福音館
魔女の宅急便のコリコの町にすんでいた人たちのおはなし。おそのさんがパンやさんになったわけ。
コリコの町長さんのないしょばなしや、ヨモギさんにおきたはなし。キキが空を飛ぶのを見ただけの
青年のこと。読んでいると、キキのすがたがうかびます。
「魔女の宅急便」を読んでいない人も、読んだ人も楽しめます。 高学年から(の)
『てんきのいい日はつくしとり』
石川えりこ/さく・え (Fイ) 福音館
きょうは、いいおてんきです。ちえちゃんはあたらしい赤いかごをもって
おばあちゃん、おにいちゃん、おねえちゃんといっしょにつくしとりへしゅっぱーつ!
いちばんつくしはだれがみつけるかな?つくしとりにじゅんびするものや
おいしそうなたまごとじのつくりかたもしょうかいします。 低学年から(か)
ちしきのほん
『絵本に魅せられて』
佐藤英和・文(019 研究) こぐま社
こぐま社の社長として、編集者として、
たくさんの絵本を作り続けてきた著者の、こどもの本に対する思いが伝わります。
「こぐまちゃん」が、「11ぴきのねこ」が、「わたしのワンピース」がこんな
思いで作られたんだなあと思って読み返すと、まだまだ新しい発見がありそうです。(ち)
『私を救ったオットー・ヴァイト ナチスとたたかった真実の記録』
インゲ・ドイチュクローン/作藤森美織 /訳(234) 汐文社
第二次世界大戦中のドイツでは、ナチスという独裁政党が力ずくで国を支配して、
政治体制に反対する人たち、ユダヤ教など別の宗教を信じる人たちはみなぎゃくたいを受けていました。
特にユダヤの人々に対する差別は日ごとにはげしさをましていきました。
そんな時代に目の見えないオットー・ヴァイトは命がけでユダヤ人たちを守ろうとたたかいました。
彼に命をすくわれたユダヤ人の作者がつたえる真実の話。(か)
『ビジュアル版 日本の昔話百科』
石井正巳/著(388研究) 河出書房新社
浦島太郎、かちかち山など日本人ならだれでも知っている、古くから親しまれてきた昔話。
そんな昔話のあらすじや解説などを貴重な図版とともに紹介します。昔話の歴史ものっています。(か)
『伊勢・志摩の民話』
倉田正邦/編(388全集名作) 未來社
伊勢・志摩には、「生けどられた雷公」「モッコ山」「やまんば」などたくさんの民話が古くから伝わっています。
なんとなく知っているものや、はじめて聞くようなお話もあります。もちろん四日市は大入道のお話。
伊勢の神国、志摩の贄国、伊賀のまほろば、熊野のうまし国の四つにわかれ、それぞれのわらべうたつき(の)
『黄砂にいどむ』
高橋秀雄/作(454) 新日本出版社
お天気ニュースでも「黄砂」が話題になったりしますね。空が白っぽく見えたり、
咳がたくさん出てしまったりする日は、たくさん黄砂が飛んでいるのかも。
いったいどこから飛んでくるの?どうして砂がたくさん飛んだりするの?
砂漠化はすごい勢いで広がっています。このまま何もせずにいたら…?
砂漠化をおさえ、黄砂が飛ぶのもおさえる「雑草」を根づかせたい!
「雑草おじさん」と呼ばれた日本人を追いかけよう!(い)
『カラスウリ』
有沢重雄/文 藤丸篤夫/写真(479) そうえん社
夜にさく、うつくしい花。つやつやのまっかな実。花も実もいいカラスウリ。
わたしの子どものころは、ままごとによく使いました。
家の近くの、竹や木の多い場所で探してみてね!(ち)
『虫のしわざ観察ガイド』
新開孝/文・写真(486) 文一総合出版
はっぱのあな、くるくる、あみあみ。木のみきのぼこぼこ・・・。
そういえば、あれはなんであんなのなんだろう?
それはね、虫のしわざなんです。(ち)
あたらしく入った本(平成28年3月UP)
花が咲きみだれる、春爛漫(はるらんまん)ももうすぐでしょうか。
2015年図書館に入った本から、児童室担当がおすすめの本をまとめました。
本の森の中から、お気に入りの一冊に出会えますように。
えほん
『りゆうがあります』 PHP研究所
『もうぬげない』 ブロンズ新社 ヨシタケシンスケ/作(Pヨ)
2015年は次々とヨシタケシンスケの絵本が出ましたね!思わず何度も
読み返したくなる面白さ。『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』
『りゆうがあります』も要チェックですよ。
『すーべりだい』『おならをならしたい』
鈴木のりたけ/作(Pス) 小学館
大人はいやがる「おなら」の話。絵本になると、どうしてこんなに
面白くなってしまうのでしょう!子どもたちが好きなはずですね。
どこまでも広がる鈴木のりたけの世界も目が離せません。
『そらいろ男爵(だんしゃく)』
ジル・ボム/作 ティエリー・デデュー/絵(Pテ) 主婦の友社
戦争に行くことになった、飛行機乗りのそらいろ男爵。爆弾のかわりに落としたものは、ぶあつい本。
その本はやがて、物語の本になり、知識の本になり、詩集になり、
そしてさいごに落としたものは…。ことばの、本の、文字の持つ大切なものを感じてください。
『せんそうしない』
たにかわしゅんたろう/文 えがしらみちこ/え(Pエ) 講談社
こどもとこどもは せんそうしない。けんかはするけど せんそうしない。
「せんそうしない」と、はっきり、まっすぐに谷川俊太郎さんが語ります。
『ドングリ・ドングラ』
コマヤスカン/作(Pコ) くもん出版
「ドングリー、ドングラー」ドングリたちが、うみのむこうの火の山をよみがえらせるため、
長いたびにでます。どうぶつにたべられそうになったり、つかれてたおれたり。さあ、さいごは…?
ドングリの絵もたのしんでね。
『なみ』
スージー・リー/作(Pリ) 講談社
少し前に出た本ですが、すすめられずにはいられない!<おしゃべりえほんの会>で発掘された素敵な絵本です。
よせてはかえすなみ。女の子とうみどりがおいかけたり、おいかけられたり。色は白黒と水色だけ。
字のない絵本ですが、おどろくほど表現豊か。まるで波音がきこえてくるようです。
『あーといってよあー』
小野寺悦子/ぶん 堀川理万子/え(Pホとも) 福音館書店
あなたの声はどんな声?口をたたくと、どんな声?むねをたたくと、どんな声?
同じ「あー」でも、いろんな声になるね。大人も子どもも、いっしょに「あー」と言ってみようよ。
『リンドバーグ』
トーベン・クールマン/作(Pク) ブロンズ社
空を飛ぶ夢をもつのは人間だけではありません!
なかまに会うために、空を飛んでいくことを思いついたネズミのリンドバーグ。
失敗や、おそろしい敵にもめげずに、彼が目指した場所は…!
読んでいるうちに、本当に空を飛んだ気分になれますよ。
『あなに』
長谷川集平/作(Pハ) 解放出版社
日曜日のあさ、二人はキャッチボールをはじめた。転校生の「しろう」と「ひろし」
ボールが工事中のあなに落ちてしまった。入れない、けどそこにある。
月曜日、あなはうめられていた。谷川俊太郎作『あな』へのオマージュ作品。
そして現実への深い想いがこめられいます。
『はっきょい どーん』
やまもとななこ/作(Pヤ) 講談社
ゆうしょうがかかったすもうのおおいちばん。ちいさな明の海がよこづなにたちむかう。
はっきょい どーん!がんばれ、明の海!はくりょくのある絵に力がはいります。
さいごは、たちあがって、はくしゅがしたくなるほどです。
あかちゃんえほん
『やさいさん』
tupera tupera/さく(Pツ 赤ちゃんえほん) 学研
はたけで、やさいを、すっぽーん!つぎに抜くやさいさんは、だれかな?
言葉のリズムや、ページが縦に開くのが楽しい絵本です。
『おちゃわんかぞく』
林木林/文 いぬんこ/絵(Pイ 赤ちゃんえほん) 白泉社
おちゃわんかぞくがやってきた。おはしかぞくや、おわんかぞくも
いっしょにきょうもじゅんびばっちり。では、いただきまーす!
『ゴリラのおとうちゃん』
三浦太郎/作(Pミ 赤ちゃんえほん) こぐま社
イケメンゴリラのシャバーニに続け!…というわけではありませんが、
ダイナミックな遊びはおとうさんならでは!ぜひ家で試してみてください。
『おっぱいばいばい』
みついゆきこ/さく くぜじゅんき/え(Pク おかあさんとうさんへコーナー) グランまま社
「あなたがうまれてはじめておっぱいをのんでいたすがたを、
ママはわすれません」はじめて赤ちゃんをだいた日を思い出す一冊です。
『まって』
アントワネット・ポーティス/作(Pホ おかあさんとうさんへコーナー) あすなろ書房
「遅れそう!」「早く早く!」そんなときにかぎって、 子どもは「まって」「まって!」「まって!!」
ついつい無視しちゃうけど、おねがい、ちょっとだけ立ち止まって。
そしたらほら、すてきなものが見えますよ!
『おかあさんのいのり』
武鹿悦子/さく 江頭路子/絵(Pエ おかあさんとうさんへコーナー) 小峰書店
その手が武器など握らないように。「へいわ」というたからものが、世界中の子どもたちを守ってくれますように。
すべての親が、子どもに寄せる願いを、やわらかい絵と、やさしい言葉で語りかけています。
よみもの
『ちゃいろいつつみ紙のはなし』
アリソン・アトリー/作(933アト)福音館書店
大事な箱をつつんだちゃいろい紙は、あっちへいったり、こっちへきたり。
ずっと遠くのおうちまで運ばれていきます。そのあとも大事にしまわれて、家の中をながめていました。
そしてまた、同じ箱をつつんだあとは…。低学年から。
『よるのとしょかんだいぼうけん』
村中李衣/作(Fム)BL出版
ぼくはぬいぐるみのくまきち。とおるくんに、としょかんのおとまり会につれてこられた。
つぎつぎとぬいぐるみたちがやってきたけど、とおるくんがいないととってもしんぱい。
そのよる、本の中からあばれぐまがでてきて…。
本の中のじゅうにんと、ぬいぐるみたちの、たのしいだいぼうけん。低学年から。
『がれきの中の小鳥』
カーリ・ビッセルス/作 野坂悦子 /訳 (949)ぶんけい
第二次世界大戦中のオランダ。ナチスドイツからのがれてユダヤ人の少女エルスケは
森の中の「大きな家」にやってきた。かぞくとひきはなされ、名前までうばわれて。
本当の自分をかくしていきなければいけなくなっても、
ささやかな喜びと希望をもとめつづけ、生きぬこうとする少女の物語。中学年から。
『岬のマヨイガ』
柏葉幸子/作 (Fカ)講談社
両親を亡くした少女、夫から逃げてきた主婦、孤独な老女の三人が
東日本大震災をきっかけに狐崎(きつねざき)という場所で出会い、
カッパや地蔵、狛犬(こまいぬ)などの土地の力に守られながらふしぎな共同生活をはじめて…。
本当に大事なもの、安心できる場所を見つけた時、人は少しだけ強くなれるのかもしれません。高学年から。
『べんり屋、寺岡の夏。』
中山聖子 /作 (Fナ)文研出版
小さなべんり屋、寺岡をめぐる人々の物語。家業のべんり屋を継ごうと、がんばる美舟の一年を季節ごとに描きます。
『~寺岡の秋。』『~寺岡の冬。』『べんり屋、寺岡の春。』もぜひ手にとってみてください。高学年から。
『世界名作ショートストーリー』1巻~5巻以下続刊
(908)理論社
『赤毛のアン』のモンゴメリ、『車輪の下』のヘッセ、
人間の強さや弱さを鋭く描いたモーパッサン、世界の短編小説の名手サキ。
児童書にはめずらしく、世界の作家の短編ばかりを集めたシリーズ4冊。
長編とは違った楽しさを感じてください。高学年から。
ちしきのほん
『10歳の質問箱』
(159)小学館
努力はムダではない?」「友だちはいなくちゃだめ?」いろいろな悩みに答えてくれるのは、
子どもの本・おとなの本の作家や編集者など、おとなたち55人。子どももおとなも、読んでほしい本です。
絵本作家・鈴木のりたけさんのさし絵が、ぷっと笑えます。
『にっぽんのおやつ』『にっぽんのおにぎり』
白央篤司/著(383)理論社
47都道府県のそれぞれの地方で愛されているおにぎりやおやつを各地の人々の
声をたよりに写真とともに紹介します。さっそくおでかけして食べにいきたい!
『ありがとう実験動物たち』
太田京子/著(480)岩崎書店
ドキリとするタイトルですね。
わたしたちが病気になったとき、お医者さんにいきます。薬をもらったり、いろいろな治療をうけます。
その薬は本当にこうかがあるのか、ヒトでためすことはできないので、動物で実験します。
そして、その動物たちは・・・。かわいそうだけではない、わたしたちの生きていくためのもんだいです。
『稲と日本人』
甲斐信枝/さく(616)福音館書店
日本人の食事にはかかせないお米。あたりまえのようにあるお米だけれど、
本当はずっとずーっとつないできた、かけがえのない仲間なんですね。
じっくり読むと、噛めば噛むほど味わい深いお米のように、じわーっと、
稲と日本人のつながりが伝わってきます。
『「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット』
前沢明枝/著(930)福音館書店
ガーネットさんはどんな人?「エルマーのぼうけん」はどうやって生まれたのでしょう。
直接インタビューして聞いてみました!どんなおはなしが聞けるでしょうか。お楽しみに!
あたらしく入った本(平成28年1月UP)
さむい冬がやってきました。あたたかいへやの中でゆっくり本をよんでみませんか?
えほん
『くじらさんのー たーめなら えんやこーら』
内田麟太郎/文 山村浩二/絵(Pヤ)すずき出版
ひろいひろいうみのむこうに、くろいかたまり。
うわー!ぎょうさんのぺんぎんと、くじら!そしてあざらし。
くじらさんのーたーめならー」とうみにとびこびました。ふわり。
ひょうざんがうきあがった!つぎつぎといろいろなどうぶつがやってきて…。
『ぱれーど』
山村浩二/作(Pヤ)講談社
とんとんとん ぼくが たいこを たたいたら さあ、しゅっぱつ。
ぱれーどだ!みんないっしょにずんちゃか ずんちゃ
おとをだして あるこう おどろう!
『かぜひいた・・・』
小池アミイゴ/作・絵(Pコ)教育画劇
なんだろう?はながむずむず・・くしゃみがはーくしょん。
はなみず、ずるずるー。せき、ごほんごほん。なんだかぶるぶるさむくなってきたぞー。
ねつがでた。それはかぜです!!はやくなおすためにはどうしたらいいのかな。
かぜをひいてしまったおとこのこのおはなし。
『なみ』
スージー・リー/作(Pリ)講談社
少し前に出た本です。今のきせつにこの本?という感じですが、
すすめられずにはいられない。よせてはかえすなみ。女の子と
うみどりがおいかけたり、おいかけられたり。色は白黒と水色だけ。
字のない絵本ですが、おどろくほど表現豊かで、波音がきこえてくるようです。
あたたかい部屋で夏の海を思いうかべてね。
『さかさまさかさ』
ピーター・ニューエル/作(Pニ)亜紀書房
そのまま見たらゾウの顔、さかさから見たらダチョウがいた!
よくよく見ると見えてくる、おかしな絵とおはなしたち。120年前につくられた
アメリカの絵本ですが、とっても新鮮です。
『セッセとヨッコラ ひみつのプレゼントさくせん』
高畠那生/作(Pタ)フレーベル館
こっそりともだちの好きなものをプレゼントしようときいてみたら、
変なものばかりえらんで、いやになっちゃう!しかも、プレゼントをあげることが、
ばれちゃった!はらがたって、いじわるをしたけど…。あらら、いじわるしても、
いいことないね。実はシリーズ2作目です。
『ふまんがあります』
ヨシタケシンスケ/作(Pヨ)PHP研究所
『りゆうがあります』に続く、真剣だけどへんてこりんな、子どもと大人の言い合い合戦。
表紙からして、ふまんいっぱいの女の子。「おとなはズルい」と言われても、
それに答えるおとうさんは、なかなか!でも……最後のページを見た大人は
「こどもってズルい!」って、思わず叫んでしまうかも。
『もうぬげない』(ブロンズ新社)もおもしろい!
『そらとぶ でんしゃ』
アンマサコ/作(Pア)講談社
牛乳パックでつくったでんしゃ。おきゃくさんはクレヨンたち。
せんろをはしって どこまでも!空だって はしっていくよ
よぞらをはしるページが、とてもきれいです。
『おにのサラリーマン』
富安陽子/文 大島妙子/絵(Pオ)福音館書店
赤鬼オニガワラ・ケン。まいにち、地獄カンパニーへスーツでぴしっときめてしゅっきん。
えんまさまにあいさつをして、きょうも、血の池地獄でもうじゃをみはっていますが…。
おおっ!じごくってこんなところ?
あかちゃんえほん
『どうぶつドドド』
矢野アケミ/作 (赤ちゃん絵本) すずき出版
ねずみを ちょこり。うさぎを ぴょこん。さあ、どんどんどうぶつをおいていくよ!
ぽこん。もそっ、ぽふっ、ぬるん、しゃきり、ぱこっ、どてん、のっしん、ばっふん、どっしん。
さいごはドドド・・っと、どうなったかな?
よみもの
『ぜったいくだものっこ』
たかどのほうこ/作(Fタ)フレーベル館
青田くだもの店のつかわれていないへやにある、がくどうほいく「くだものっこ」。
先生は青田さんちのネコのタマ。「くだものっこ」ではいもほりさんぽにいったり、
がっしょうだんをつくったり。たのしいことがいっぱい!低学年から。
『岸辺のヤービ』
梨木香歩/作(Fナ)福音館書店
晴れた夏、わたしは湖の岸辺でふわふわの毛につつまれたちいさなふしぎな
いきものにであった。名前はヤービ。ヤービ一族と まわりに住む生き物たちの、楽しく
ふしぎな話の始まりです。あえて、かつての名作たちのような装丁とさし絵になって
いるのが、またワクワク。「マッドウォーター・シリーズ」として、続いていきそう!高学年から。
『がれきの中の小鳥』
カーリ・ビッセルス/作 野坂悦子/訳(949)ぶんけい
第二次世界大戦中のオランダ。ナチスドイツからのがれてユダヤ人の少女
エルスケは森の中の「大きな家」にやってきた。かぞくとひきはなされ、名前まで
うばわれて。本当の自分をかくしていきなければいけなくなっても、ささやかな喜びと
希望をもとめつづけ、生きぬこうとする少女の物語。中学年から
ちしきのほん
『プラモデルの教科書』
河野嘉之/著(507)新紀元社
気になるけど、難しそうだし手が出せない…と迷っているあなたへ!
プラモデルの選び方、必要な道具、色の塗り方…プラモデルのいろはが
全てわかります!興味のなかった人でも、見ているうちに気になってくるかもね。
プラモデルの世界に飛び込んでみる?
『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』
くさばよしみ/編(289ム)汐文社
2012年リオデジャネイロでの国際会議で話題となった、
元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカさん。彼の生活は、元大統領とは思えないほど
シンプル。そして考え方も。「人生は受け取るままでなく、何より、持っているものを
与えるものだから」力強いメッセージに共感します。まずは、絵本『世界でいちばん
貧しい大統領のスピーチ』(Pナ)を読むのもオススメです。
『ここで土になる』
大西暢夫/著(291)アリス館
樹齢500年をこえそうな田口の大イチョウ。その大イチョウがある村は
ダムに沈むことになり、村の人はみんな引っ越していきました。…しかし、ダムが
作られることはなく、住んでいるのは尾方さんご夫婦だけ。村の暮らしも、村の形も、
いろんなものが変わってしまいました。でも二人の暮らしは変わりません。
ここで生きると決めたのです。大イチョウを眺めながら。
『紙ひこうきクラフトスクール レベル1 はじめて編』
クリストファー・L・ハーボ/著(754)ほるぷ出版
紙ひこうきのおり方、とばし方のコツがイラストでよくわかるよ。まずはレベル1のこの本。
これから、レベル4まで本がでるから、じゅんばんにチャレンジしよう!
あたらしく入った本(平成27年11月UP)
葉っぱが少しずつ赤く色づいてきましたね。
あしもとには、どんぐりなどの木の実がみつけられるかも。
気になる葉や木の実があったら調べにきてくださいね。
えほん
『どうぶつうんどうかい』
さとうあきら/写真 さえぐさひろこ/文(Pサ) アリス館
きょうはどうぶつたちのうんどうかい。どんなことするのかな?サルくんはとくいなジャンプ。
しろくまくんはザッブーン。おうえだんもおおきなこえでいっしょうけんめい。
かけっこ、ぼうはこび、すもうもあるよ。みんながんばれー!
すてきなどうぶつたちにあえる写真絵本です。(か)
『はっきょい どーん』
やまもとななこ/作(Pヤ) 講談社
ゆうしょうがかかったすもうのおおいちばん。ちいさな明の海がよこづなにたちむかう。
はっきょい どーん!がんばれ、明の海!はくりょくのある絵に力がはいります。
さいごは、たちあがってはくしゅがしたくなります。(の)
『そらいろ男爵(だんしゃく)』
ジル・ボム/文 ティエリー・デデュー/絵(Pテ) 主婦の友社
戦争にさんかしなければいけなくなった、飛行機乗りのそらいろ男爵。爆弾のかわりに落としたものは、ぶあつい本。その本はやがて、物語の本になり、知識の本になり、詩集になり、そしてさいごに落としたものは・・・。
ことばの、本の、文字の持つ大切なものを感じてください。(ち)
『せいめいのれきし』
バージニア・リー・バートン/作(Pハ) 岩波書店
「ちいさいおうち」のバートンが1962年にアメリカで発表した絵本で、地球の誕生から現代までを、絵でやさしく教えてくれます。日本でも1964年に出版されましたが、50年たち、古代や恐竜について、どんどん新しい発見がなされ、科学的に正しくなくなってきた部分が増えてきたため、最新の知識に合わせたものが、改訂版として出版されました。まだ読んだことのない人は、ぜひ一読を!(ち)
『せんそうしない』
たにかわしゅんたろう/文 えがしらみちこ/え(Pエ) 講談社
こどもとこどもは せんそうしない。けんかはするけど せんそうしない。
「せんそうしない」と、はっきり、まっすぐに谷川俊太郎さんが語ります。みんなで考えたい一冊。(ち)
『みんな』
きくちちき/作(Pキ) WAVE出版
たのしいものも、こわいものも、きれいなものも、きたないものも、
ぜーんぶいっしょになっちゃう子どもの世界。
勢いのあるイラストに、大人はドキドキしてしまうかも…!?(い)
『ぼくらが5歳の子ども兵士だったとき -内戦のコンゴで-』
ジャシカ・ディー・ハンフリーズ、ミシェル・チクワニネ/作 クローディア・ダビラ/絵(Pタ) 汐文社
1993年、コンゴという国で起きた話。昔のことのように思えるけど、つい最近の話。
その時子どもだった人が、大人になって話した本当の話。なんのまえぶれもなく
兵士にさせられて、むりやり人殺しをさせられた。知りたくない?でも知ってほしい。
コミックのような絵で読みやすく、でも、ぐっと胸に刺さります。(い)
『ことらちゃんの冒険』
石井桃子/お話 深沢紅子/絵(Pフ) 河出書房新社
トラになりたい「ことら」ちゃん。動物園に行ったり、犬にとびのってみたり。弟と妹ができても
やんちゃな「ことら」ちゃん。40年以上前の絵本の復刻版ですが、今も読んでも愛らしいです。
短いおはなしが全部で8話。おやすみ前の読み聞かせにもいかが?(い)
『シルヴィーどうぶつえんへいく』
ジョン・バーニンガム/作 (Pハ) BL出版
あるひ、しんしつのかべのドアにきがついたシルヴィー。ドアをあけると、そこにはどうぶつえん。
まいにち、ちがったどうぶつをつれてきていっしょにねむるシルヴィー。ところがあるあさドアをしめわすれてでかけてしまって…。
かえってきたら、へやにはたいへんなことに。どうぶつがだいすきなひと、うらやましくなります。(の)
あかちゃんえほん
『そおっとそおっとね』
たんじあきこ/作(Pタ赤ちゃんえほん) ほるぷ出版
そおっとそおっといちごのおかしをもっていくよ。おっとっと!
ふぅ。あぶないあぶない。ちゃんとテーブルまでぶじにはこべるかな。
おてつだいがたのしくなってきちゃう絵本です。(か)
『おっぱいばいばい』
みついゆきこ/さく くぜじゅんき/え (Pク)おとうさんおかあさんへコーナー グランまま社
「あなたがうまれてはじめておっぱいをのんでいたすがたを ママはわすれません」
はじめて赤ちゃんをだいた日を思い出す一冊です。(ち)
『まって』
アントワネット・ポーティス/作 (Pホ)おとうさんおかあさんへコーナー あすなろ書房
「遅れそう!」「早く早く!」そんなときにかぎって、子どもは「まって」「まって!」「まって!!」
ついつい無視しちゃうけど、おねがい、ちょとだけ立ち止まって。そしたらほら、すてきなものが見えますよ!(ち)
『おかあさんのいのり』
武鹿悦子/さく 江頭路子/絵 (Pエ)おとうさんおかあさんへコーナー 小峰書店
その手が武器など握らないように。「へいわ」というたからものが、世界中の子どもたちを守ってくれますように。
すべての親が、子どもに寄せる願いを、やわらかい絵と、やさしい言葉で語りかけてます。(ち)
よみもの
『波の底にも』
末吉暁子/作(Fス) 偕成社
水底の国のタマオの前に、上つ国からおちてきた帝と名のる少年。
大君に命じられ、少年のなくした宝剣をさがしにタマオたちは旅にでる。
平家物語をもとにした日本のファンタジー。高学年から(の)
『天(あめ)と地(つち)の方程式 第一巻・第二巻』
富安陽子/作(Fト) 講談社
新しくできた「栗栖の丘学園」は、生徒もまだ70人程度。しかしアレイをはじめその中の数人は、
それぞれが特殊能力を持つ、選ばれたものだった。そして今、黄泉ツ神を黄泉へと送り返す戦いが始まった。
古事記をモチーフにしたファンタジー開幕!10代の人にぜひ読んでほしい!面白いぞ!高学年から(ち)
『ちゃいろいつつみ紙のはなし』
アリソン・アトリー/作(933アト) 福音館書店
大事な箱をつつんだちゃいろい紙は、あっちへいったり、こっちへきたり。
ずっと遠くのおうちまで運ばれていきます。そのあとも大事にしまわれて、家の中を
ながめていました。そしてまた、同じ箱をつつんだあとは…。低学年から(い)
ちしきのほん
『子どもたちへ、今こそ伝える戦争 子どもの本の作家たち19人の真実』
長新太・和歌山静子・那須正幹 他/文(210 人権) 講談社
戦後70年の今年。戦争のことをしっている人が少なくなってきました。
二度とあのひげきをくりかえさないために、子どもの本の作家たち19人がかきおろしの文と
絵で子どもたちにかたるたいけん記。しりょうとして年表、地図付き。
イラストや文中の言葉について、かいせつものっています。(か)
『稲と日本人』
甲斐信枝/さく(616) 福音館書店
日本人の食事にはかかせないお米。その稲と、長い長い歴史。あたりまえのようにあるお米だけれど、
本当はずっとずーっとつないできた、かけがえのない仲間なんですね。じっくり読むと、噛めば噛むほど
味わい深いお米のように、じわーっと、稲と日本人のつながりが伝わってきます。(い)
『その道のプロに聞く 生きものの持ちかた』
松橋利光/著(480) 大和書房
こんちゅう、ペット、はちゅうるいから、サソリ、タランチュラまで!!それぞれの正しい持ちかたを
写真で教えてくれます。え、そんなとこ持ってよかったの!?と、意外に知らないものですよ(ち)
あたらしく入った本(平成27年9月UP)
あつさもやわらぎ、秋らしくなってきましたね。
秋の虫のなきごえも、きこえてくるようになりました。
読書の秋、あなたはどんな本をよみますか?
えほん
『お姫さまの大集会』
リスベット・ルナルディ/文 セリーヌ・ラムール=クロッシェ/絵 (Pラ) ワールドライブラリー
お姫さまのでてくるおとぎ話はいっぱいあるけど、たいへんなことばかり。
灰だらけになってはたらいたり、いじわるな魔女のいいなりになったり、ねむらされたり。
王子さまはたいしたことをしていないのになぜ?おこったお姫さまたちが大集会。(の)
『オーケストラ笑う』
小澤一雄/作 (Pオ) ポトス出版
オーケストラってしってる?たくさんの楽器で指揮者にあわせて演奏するんだけど、なんだか人のくらしににてる。
おこったり、笑ったり、うばわれたり、恋もする。休憩もすれば、遊んだりも。
オーケストラをよく知って、楽しむ本。この本読んで、オーケストラをききにいってみる?(の)
『ライフタイム いきものたちの一生と数字』
ローラ・M・シェーファー/文 クリストファー・サイラス・ニール/絵 (Pニ)
一生のあいだに、このクモはたまごを1つだけつくる。
一生のあいだに、このガラガラヘビはおとをならすふしを40こしっぽにつくる。
このアゲハ蝶は900本のはなからみつをすう。このキリンのあみめは200こできる。
いきものと数字のおもしろいかんけいに、「すごい!」とかんどうします。
さて、あなたはのまわりは、どんな数字があるのかな?(の)
『かとりせんこう』
田島征三/作 (Pタ とも) 福音館書店
けむりがもんもん、かとりせんこうのけむりで、かがぽとん、ぽとん、ぽとん、おじさんの
メガネ、おひげ、どんどんいろんなものがおちてぽとん、ぽとん。どこまでけむりはとどくのかな(か)
『のってるのってる』
ますだゆうこ/文 石井聖岳/絵 (Pイ) そうえん社
きょうは、とってもきぶんがいい。うまにのってのはらをはしろう。
ぞうにのって、くもにのって、いろんなものにのって、どこまでもいこう。
のってる、のってる、のってる!さいごのページにたのしいがくふつき。(か)
『おかあしゃん。はぁい。』
くすのきしげのり /作 岡田千晶/絵 (Pオ) 佼成出版社
「おかあしゃん。」「はぁい。」くりかえされる、なにげないことばのやりとりなのに、
なぜかこころがあたたまる。かぞくっていいなとおもえる、そんな絵本です。(か)
『ジェーンとキツネとわたし』
イザベル・アルスノー/絵 ファニー・ブリッド/文 (Pア) 西村書店
想像力をどんどん広げていくのが大好きなエレーヌ。でもあの子たちの悪口がぶちこわしてしまう。
学校にも悪口のらくがきだらけ。そんなクラスのみんなと合宿なんて…!いつのまにかグループができて、
だけど相変わらず一人のわたし。でもある子がきっかけで、なんだか悪口も気にならなくなってきたかも…。
絵本は卒業したいけど、長いお話は苦手なあなたにおすすめの絵本です。(い)
『わらう』
浜田桂子/作 (Pハ とも) 福音館書店
おにいちゃんににらめっこで勝つために、きょうはぜったいにわらわない!と決めた一日。
そしたら、家でも、ようちえんでも、みんなが「けんちゃん、どうしたの?」
ぐあいがわるいと思うみたい。どうしてかな?(ち)
赤ちゃんのえほん
『さんさんさんぽ』
えがらしみちこ/作 (Pエ) 講談社
さんさん、さんぽ、いち、に、さん。おひさまさんさん、なつのおさんぽたのしそう。
おきにいりのぼうしをかぶって、はんかちもって、くつはいて、じゅんびできたよ。
どんなことがまってるかな。いってきまーす。(か)
よみもの
『あめ・のち・ともだち』
北原未夏子/作 市居みか/絵 (Fキ) 国土社
きょうは、トモキのたんじょう日。
とおくへひっこしをしてしまったゴウ君があそびにやってくる。
たのしみにしていたトモキになぞのあんごうがとどいて…。
なかよしのふたりはどんなたんじょう日をむかえるのかな。中学年から(か)
『まぼろし写真館』
福明子/作 (Fフ) 学研
駅前につづく「たそがれ通り」。そこに小さな写真館があります。ひろむじいさんのお店です。
ひろむじいさんは「生きている間にみるものなんて、みんな、まぼろしのようなものだ」というのが口ぐせ。
そんな、ひろむじいさんのお店にやってくるお客さんたち。古い自分のカメラを持ってきた男の子、バスの
運転手さん……なつかしい古い写真を見ているような気分になる物語です。 中学年から(い)
ちしきのほん
『エゾリス』
竹田津実/文・写真 (489) アリス館
北海道に住んでいる獣医のわたしの家に通ってくるようになった、アカキチ。
木の実をかじったり、ほかのリスとあそんだりけんかをしたり。おそろしい天敵にようじんしたり。
野生のエゾリス、アカキチとの4年間の記録。自然の美しさ、きびしさを感じる本。(の)
『広島の木に会いにいく』
石田優子/作 (653) 偕成社
「被爆樹木」を知っていますか?広島には1945年に原子爆弾を受けながらも強く生き続けている
木がたくさんあります。その一本、一本が70年のあいだ、なにを見つめ、感じてきたのか。
広島の過去、現在を知り、未来を見つめるためにドキュメンタリー映像作家の著者が樹木医と街を歩き、
原爆の体験者や木の専門家などに取材したノンフィクション。木の豆知識や被爆樹木マップも掲載。(か)
『ありがとう実験動物たち』
太田京子/著 (480) 岩崎書店
ドキリとするタイトルです。
わたしたちが病気になったとき、お医者さんにいきます。
薬をもらったり、いろいろな治療をうけます。その薬は本当にこうかがあるのか、
ヒトでためすことはできないので、動物で実験します。そして、その動物たちは・・・。
かわいそうだけではない、わたしたちの生きていくためのもんだいです。(の)
『新幹線500』
広田泉・広田尚敬/写真 (546) 講談社
東京オリンピックのあった1964年、初めて新幹線が登場しました。丸い鼻の0系です。
それから50年、最新のE系や、いろいろな試験車両まで、新幹線の写真ばかり500点あつめた写真集です。(ち)
『分解してみました』
トッド・マクラレン/著 (530) パイインターナショナル
シャープペンシルから小型飛行機まで、様々な製品を分解し、部品の数を数えて、ならべた写真集。
部品の数、形状、美しさに驚きます。表紙は2000年のマックのパソコン。(ち)
『鉱物レシピ』
さとうかよこ/著 (459) グラフィック社
スノードーム。天気管。万華鏡。テラリウム。標本。キラキラ光る鉱物で作られた、美しく神秘的なものが
ぎっしり。大人向けの本なので、必ず大人の人と一緒に作りましょう。(ち)
『10歳の質問箱』
日本ペンクラブ「子どもの本」委員会 /編 (159) 小学館
「努力はムダではない?」「友だちはいなくちゃだめ?」「戦争はなぜなくならないの?」
いろいろな悩みに答えてくれるのは、子どもの本・おとなの本の作家や編集者など、日本ペンクラブのおとなたち55人。
子どももおとなも、読んでほしい本です。間にはさまる、絵本作家・鈴木のりたけさんのさしえでは、ぷっと笑えます。(ち)