図書館スタッフおすすめ本
「気候変動」がますます悪化すると…
『気候崩壊 次世代とともに考える』 宇佐美 誠/著 岩波書店(市立・成人 519//21)
セットで読むなら『地球のために今日から始めるエコシフト15』 箕輪 弥生/著 文化学園文化出版局
(市立・成人 519//23)
(市立・成人 519//23)
25年ほど前だろうか。新聞の広告欄見開きにばーんと載っていたのは清水寺の写真。そして「清水の舞台から飛び込む(?だったと思う)」清水の舞台ぎりぎりまで、なみなみと水が押し寄せている写真だった。もちろん合成。地球温暖化が原因で、海水面が上昇するぞという警告。私は「そんな大げさな…」としか思わなかった。確かに大げさな演出ではあったが、現在の状況を考えると、その頃の私はなぜもっと関心を持てなかったのだろうと思う。本書によると温室効果ガスが温暖化を引き起こすだろうと最初に指摘されたのは1896年だというのに。
海面上昇によって沈む陸地、生きるために気候変動に適応していかなければならない生き物たち、地球に与える影響は恐ろしい。しかし地球が気候崩壊しないためにも、恐ろしく思っているばかりではいけない。紹介したもう1冊も是非読んでほしい。生活の中で実践しやすい事柄が満載だ。わかりやすく、コンパクトにまとめられている2冊である。
ようこそキングの世界へ
『スティーヴン・キング大全』 ベヴ・ヴィンセント/著 河出書房新社(市立・成人 930.2//24)
ステーヴン・キングの作品は映像化されたものが多く、『キャリー』や『スタンド・バイ・ミー』などはご存じの方も多いかと思います。
ホラー作品から社会派もの(例『グリーン・マイル』)などテーマも幅広く、長編やシリーズも多いのでどれから読み始めようかと思っている方にこの『スティーヴン・キング大全』はおススメです!
年代別に分かりやすく紹介されていたり、どんな子ども時代を過ごしていたかなど、キングのこともまるごと知ることができます。
また、作品と作品が実はつながっていた!ということが分かるのも楽しいです。
この本をきっかけにあなたもキングの世界にはまってしまうかもしれませんよ!
知っていますか?「蘭字」
『蘭字ー知られざる輸出茶ラベルの世界ー』 齋田茶文化振興財団齋田記念館/編集・発行 (市立・地域 L675//20)
この資料は、東京にある齋田記念館で行われた「蘭字」をテーマにした展示の図録です。
「蘭字」とは、日本からお茶を輸出する際に茶箱の側面に貼られたラベルの総称。
始まりは定かではないようですが、政府がお茶の栽培と輸出を奨励した明治期頃から、
盛んに製作されていたようです。
蘭字には、種類・品質・産地・ブランド名・輸出商社などの情報が記され、なかには、文字情報と共に日本や西洋をモチーフにした絵柄も施されたものもありました。
カラーで刷られたそれらは、デザイン的にも美しいものが多くあります。
ここ四日市からも多くお茶が輸出され、茶箱には四日市で製作・印刷した蘭字も貼られました。
この資料には、四日市の印刷会社や市内の郷土資料館に残る蘭字やその見本帳なども登場します。
どんな種類のお茶がどこで作られ、どんな商社を通してどこの国へ運ばれていたのか…
蘭字からは、四日市のお茶の歴史とともに、流通の歴史も垣間見ることができます。
デザインの美しさを楽しみ、歴史の一片も知ることのできるこの資料。
ぜひ、2階地域資料室で、手に取ってみてください。
墓マイラーって知っていますか?
『世界のすごい墓』 (地球の歩き方BOOKS W31 旅の図鑑シリーズ) 地球の歩き方編集室/編集 Gakken(市立・成人 629.8//23)
偉人、著名人の墓巡礼をする人のことを墓マイラーというそうです。
日本では墓巡礼の文化は古く、掃苔家(そうたいか)という言葉があり、俳人の松尾芭蕉も古い歌人の墓を訪れていたそうです。
本書は、墓マイラーの名づけ親であるカジポン・マルコ・残月さんの巡礼を続ける理由や心得から始まります。
ページをめくっていくと、世界各国の美しい写真と雑学が楽しめます。さらに観光地、遺跡等には墓や霊廟が多いことに気づきます。それは、巨大な建造物だったり、森の中にひっそりとたたずんでいたり、時には不気味だったり、カラフルで陽気ささえ感じるものもあります。また、埋葬方法や形等からそこに住む人々の死生観や文化を知ることもでき、興味深いです。
世界各国194の墓、霊廟が楽しめます。日本も13か所紹介されています。
私は墓マイラーではありませんが、横浜へ旅行に行った時、三国志で有名な関帝廟を参拝した事を思い出しました。廟に入ると、小説の人物が不思議に身近に感じられ興奮してしまいました。巡礼を旅の目的の一つに加えるだけでも、より思い出深いものになるかもしれません。
あなたも墓マイラーになって、文豪、偉人、著名人を身近に感じる旅に出てみませんか。
絵本を贈ろう
『夢眠書店の絵本棚』 夢眠ねむ/著 ソウ・スウィート・パブリッシング(市立・成人 019.5//23)
子どもの誕生日プレゼント、知人の出産祝いなど、誰かに絵本を贈ったことはありますか?
その時にどんな絵本を選びましたか?思い出に残っている本、好きな本、パッと目についた本……
など、さまざまあるかと思います。
もし、これから贈り物をする時に「どんな絵本が良いのかしら?」と迷っているなら、『夢眠書店の絵本棚』をパラパラとめくってみることをおすすめします。
夢眠ねむさんは、三重県出身の元アイドルで、現在は東京都で絵本を中心とした本屋さん「夢眠書店」を経営しています。
この本では、夢眠書店で購入できるのはもちろん、近くの本屋さんでも入手しやすい絵本ばかりが載っています。
例えば、今大人気の『パンどろぼう』(柴田ケイコ/著 KADOKAWA 児童P/シ/にんき者)や赤ちゃん向けの『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ/作・絵 偕成社 児童P/マ/20)。
でも、人気の本やロングセラーの本は「もう持っているかも」と悩むこともあるかも知れません。そんな時は、ぬいぐるみとセットにしてみたり、しかけがあるものを選んでみたり、“おまけ”があればもっと喜んでくれると思います。
この本では絵本一つ一つに説明が書いてあるので、読んだことがなくても想像しやすいのではないでしょうか。
実際に読んでみたくなったら、図書館でも本屋さんでも手に取ってみてください。
これは個人的な考えですが、絵本は読ませるものではなくて楽しむもの。大人だって嫌いなものは読みたくないですよね。
それと同じように、「楽しんでほしいな」という想いが大切なのだと思います。
絵本のプレゼント選びに困ったら、夢眠書店の絵本棚をのぞいてみるのも良いかも知れませんね。