図書館スタッフおすすめ本
もうすぐ四日市萬古祭り
『ひとり鍋派も、ファミリーもGinpo三島に全部おまかせ なんでも土鍋で!』
川上文代/著 小学館 (市立・成人 596/ /14、地域 L573/ /14)
突然ですが、我が家には土鍋が4つあります。一つは家族みんなで囲むお鍋やおでんに使う大きな土鍋。残りの三つは一人用の小さな土鍋です。
一番よく作るのは味噌煮込みうどん!お昼ご飯の定番です。他にも、家族それぞれ好みの味付けでひとり鍋をしたり、風邪を引いた時に一人分のお粥を作ったり。
最近では1合だけご飯を炊いたりもしています。どの料理も一人分をささっと作れるのでとても便利!少々場所はとりますが、食器棚の一番下で常に待機しています。
とても身近な萬古焼きの土鍋ですが、冬のお鍋だけに使っているのなら、もったいない!せっかくなら、普段の料理にもっと活躍させてみませんか?
この本は、国産土鍋トップシェアを誇る有名な土鍋“Ginpo三島シリーズ”を使ったレシピ集です。土鍋は煮る、炊く、だけでなく、焼く、蒸す、電子レンジでチンもOKだそう。オールマイティな調理道具なんですね。
和食だけではなく、洋食ならパエリアやグラタン、オムレツ。パン、焼きそば、茶碗蒸しの作り方なんていうものも紹介されています。
また最近では、おしゃれな萬古焼きのお鍋やプレート、マグカップなどの洋食器も見かけるようになりました。雑誌や本など様々なところで紹介されています。四日市の地場産業、萬古焼きをもっともっと盛り上げていきたいものです。
5月14(土)、15日(日)は第55回四日市萬古祭りです。お気に入りの土鍋を探しに出かけましょう!
他にも萬古焼き関連の本はいろいろありますが、最近、気になったものを紹介します。
『知られざる萬古焼の世界 』 内田 鋼一/著 誠文堂新光社 (市立・地域 L573/ /15)
昨年オープンした「BANKOアーカイブデザインミュージアム」の図録です。これが萬古焼き?とびっくりするようなモダンな色や形の器が紹介されています。
『四日市かぶせ茶レシピ』 四日市市/発行 (市立・地域資料室で閲覧可能。貸出不可)
本ではありませんが、最近配布されているレシピ集です。萬古焼きの急須を使ったかぶせ茶の入れ方が紹介されています。また、かぶせ茶しゃぶしゃぶや魚の蒸し焼き、かぶせ茶茶殻の佃煮など、土鍋でも作れるレシピが載っています。
プラモデルの教科書
「モケジョ」という言葉を知っていますか?
プラモデル、模型が好きな女性のことを「モケジョ」と言うそうです。となると、私もかつて「モケジョ」の一端にいたことがあります。プラモデルにはまりました。う~ん、30数年前の話です。私は全国のお城シリーズを制覇すべく、日々プラモデルを組み立てては、応接間に並べていました。今や、応接間という言葉さえも聞かなくなってしまいましたね。
「かあさん、僕のあのプラモデルはどうしたんでしょうね・・・・。」
そして、先日出会ったのがこの1冊です。名前に惹かれ、「うっ!どれどれ?」と手に取ってみました。パーツの切り方や組み合わせ方。もちろん色の塗り方も、写真付きでわかりやすく解説してくれています。私の「モケジョ」魂を呼び起こしたのは言うまでもありません。
スポーツカーや戦闘機、そしてガンプラにはまったお父さんたち、スマホばかりいじってないで、久しぶりに組み立ててみませんか?
そう言えば、ガンプラを必死に組み立てていた少年が、「将来はバンダイで働きたい。」と言っていたことを思い出しました。そういう夢、大好きです。夢は叶ったのかな?叶ってるといいな・・・。
ノボさん・小説 正岡子規と夏目漱石
『ノボさん・小説 正岡子規と夏目漱石』 伊集院 静/著 講談社 (市立・成人 913.6/イシ/13)
江戸から明治へと大きく時代が変わった頃、多くの若者が大志を抱いて東京へやってきました。その中の一人が、ノボさんこと正岡子規です。四国松山に生まれた子規は、幼名の升(のぼる)からノボさんと慕われていました。彼が詠んだ句、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は有名ですね。
私がこの小説を手に取ったきっかけは、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』で、主人公の友人として描かれていた子規に興味を持ったからです。勉強嫌いで、野球と食べることが何より好き。まるで我が息子のようです。35歳という若さで早世しますが、死の直前まで食べることへのこだわりは強かったそうです。また、野球を日本に広めた人物としても知られ、2008年には野球殿堂入りを果たしています。
そんな子規の周りには沢山の友人が集まってきます。夏目漱石もその一人です。秀才といわれながらどこか不器用な漱石と子規との熱い友情がこの小説の軸になっています。
自分の命が短いことを知りながらも最期まで筆を握り、夢を追いかけ続けた子規。明治という熱い時代の青春群像に、ぜひ浸ってみてください。
本当はすごいぞ三重!
図書館2階にある地域資料室には、県内の市町史・県史をはじめとする郷土の資料がたくさんあります。今回はその中から、誰にでも気軽に読める3冊の本を紹介します。
これらの本を読んだ方が、三重のことを少しでも知り、三重を通じて楽しい気持ちになっていただければ幸いです。今年は、伊勢志摩サミットが開催されます。三重を好きになって、三重を誇りに思ってほしいと思います。
◎『三重あるある』 金木 有香/著 TOブックス (市立・成人 361.4/ /14、 地域 L290/ /14)
この本には、238もの三重に関する「あるある」が登場します。共感できるネタもあれば、初めてきくネタもあるかも知れません。
・中日が優勝すると「燃えよドラゴンズ」を口ずさむ自分がいる。
・人口当たりのミニストップ店舗数が全国一多い。
・炊き込みご飯のことを「味ご飯」というのは標準語だと思っていた
・「ちょけとったらあかんに~」「おおきん」「もらいものは『めぼ』『めんぼ』」
◎「三重のおきて」 三重県地位向上委員会/編 東京 アース・スターエンターテイメント (市立・地域 L290/ /15)
サブテーマに「ミエを楽しむための48のおきて」と書いてあります。
・赤福は三重県民のソウルフード
・イオンのことをいまだにジャスコと呼んでしまう。
◎「三重の法則」 三重の法則研究委員会/編 (市立・地域 L290/ /15)
三重県民がうなずく「あるあるネタ&うんちく300」が掲載されています。
東海なの?関西なの?存在感は薄いが本当はすごいぞ三重!
頑張れと言えない時代ですが、頑張ってみようとする方へ
「栄光の岩壁」 新田次郎/著 新潮社 (市立・成人 B/913.6/ニツ/12)
実在の登山家であった芳野満彦(1931-2012年)をモデルにした小説です。
主人公は、1948年(昭和23年)高校2年生の時に八ヶ岳の主峰赤岳で遭難。凍傷で両足の指全部と土踏まず部分の半分を失い、足の大きさは12センチになりました。しかし、歩く登山は困難でも、両手が使える岩登りなら、もう一度山の頂に立つことができると考え、未踏峰の岩壁に挑戦していきました。
1957年(昭和32年)3月の前穂高岳IV峰正面壁積雪期初登攀(はつとうはん)など多くの初登攀を記録し、1965年(昭和40年)、渡部恒明とともにマッターホルン北壁の日本人初登攀を達成するなど、不屈の精神で登山を続け、「5文足のアルピニスト」と尊敬の念を込めて呼ばれました。
現在のシニア層の方の中には、若い頃に新田次郎のこの作品や「銀嶺の人」「孤高の人」などを読んだことがきっかけで、山登りを始めた方も沢山みえると思いますが、私は20代の頃にこの作品に出会い、ずいぶん勇気を頂きました。
今は他人に頑張れと言えない時代ですが、自分で頑張ってみようとする方へお奨めします。