図書館スタッフおすすめ本

美酒と文学の豊穣な世界へ!


『酔っぱらい読本[正] 』 吉行淳之介/編 講談社 (市立・成人 B/596.7/ /12)
『酔っぱらい読本 続 』 吉行淳之介/編 講談社 (市立・成人 B/596.7/ /13)
『最後の酔っぱらい読本 』 吉行淳之介/編 講談社 (市立・成人 B/596.7/ /14)

これらの3冊の本は「酒」が織りなすアンソロジーです。
阿川弘之、井伏鱒二、内田百間、遠藤周作、大岡昇平、北杜夫、小林秀雄、小松左京、佐多稲子、佐藤春夫、瀬戸内晴美、高橋和巳、田辺聖子、檀一雄、永井龍男、野坂昭如、萩原朔太郎、星新一、堀口大學、丸谷才一、室生犀星、安岡章太郎、山口瞳、李太白…。
古今東西の作家らによるエッセイ・詩に加えて、落語、イラストレポート、吉行淳之介の架空対談も掲載されています。酒にまつわるエピソードから作家たちの隠された素顔が現れる…作家たちの人生物語。酒への趣向を綴ったほろ酔い文学の豊穣な世界を心行くまで堪能してください。

文の名手は食も極める!作家たちをめぐる食にまつわる話は、まだまだ尽きません。
以下の本も合わせて読んでいただければ幸いです。

『文人御馳走帖 』  嵐山光三郎/編  新潮社 ( 市立・ 成人 B/918.6/ /14)
食と酒の話を厳選したアンソロジー。芥川龍之介、川端康成、幸田露伴、坂口安吾、高村光太郎、種田山頭火、堀辰雄、宮沢賢治、森鴎外らの作家18人の小説と随筆34編を収録。

『作家のごちそう帖  悪食・鯨飲・甘食・粗食  』  大本泉/著  平凡社 (市立・成人 910.26/ /14)
開高健、志賀直哉、太宰治、永井荷風、夏目漱石、林芙美子、正岡子規、吉田健一…。文学史に名を残す総勢22名の作家が愛した食から、その知られざる素顔と人生に迫る。

古墳ってかわいい

『奈良の古墳』 まりこふん著 淡交社 (市立・成人 210.2/ /15)

 「古墳をゆるく楽しく愛でる」をモットーとする「古墳にコーフン協会」、その会長を務める
まりこふんさんによる古墳本。

 堅苦しい知識は一切必要ありません。”土ッ器土器(ドッキドキ)”、”最古~(サイコ~)”等の独自の造語も飛び交う、まさしく「ゆるく楽しく」、しかし溢れんばかりの古墳愛に満ち満ちた本です。

 なんとなく古墳が好きだった、でも専門的な知識は苦手。そういう方はぜひ手に取って見てくださ
い。こんな風に古墳が好きでも良かったんだ、と感じさせてくれますよ。

暖かい食べ物でほっこり

「食べるクスリ おかゆ」 崔 智恩(チェ チウン)/著 (市立・書庫 498.5/ /10)

 先日、家族が風邪をひきました。鼻水がひどくガラガラ声で、咳も頻繁に出るようになってきました。かろうじて熱はないものの、この前も同じ症状に始まって熱を出し、寝込むはめになったところです。まずい!今回はそうなる前に何とかせねば・・・病院で診察も受け、薬も出してもらいました。あとは本人のがんばりに期待するだけですが、何か私にできることはないだろうか。

  そんな時、ふと一冊の本のタイトルが私の目にとまりました。「食べる クスリ・・・」。これで何とかなるかもしれない。急いで読んでみました。目次を見てみると“咳が止まらない時”、“のどがイガイガしてきたら”など、今の私にうってつけの内容です。さっそく、ほうじ茶のおかゆをためしてみました。 おかげさまで、かぜの症状も少しずつ良くなっていきました。おかゆの効果は定かではありませんが、毎日の食事が大切なんだということをあらためて思い出させてくれる一冊となりました。

 また、この本は分量もわかりやすく書かれており、おかゆの基本から説明してくれているので初心者にも向いています。何となく体調が良くないなあと感じている人は、ぜひおためし下さい。

子供時代

「子供時代」 リュドミラ・ウリツカヤ/著 ウラジーミル・リュバロフ/絵 沼野 恭子/訳 新潮社
 
                                                  (市立・成人 983/ /15)

 「子供時代」というタイトルにしては少し不気味な表紙に惹かれて手に取りました。

 この本は、いまロシアでもっとも著名な現代作家の一人、リュドミラ・ウリツカヤによって書かれたものです。 第二次世界大戦が終わって間もないソビエト連邦を舞台に、子供たちの日常を描いた6つの短編集となっています。訳者のあとがきによると、この時代は「戦争の惨禍が痛々しく残る、生活するのも容易でない時期」であり、「スターリンがいよいよ独裁をゆるぎないものとした最終段階でもあった」そうです。

 けれどもそうした困難な時代を背景とする一方で、どの話も最後にはあたたかな展開が待っており、中でも最後の一遍の結末はあざやかなものでした。また随所にある挿絵も、この作品の魅力の一つです。もともとこの物語のために描かれたものではないそうですが、絵と文章がそれぞれの作品を引き立てるものとなっています。

 まずは表紙をご覧になり、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

絵でみる江戸の町とくらし図鑑

「絵でみる江戸の町とくらし図鑑」 (市立・成人 210.5/ /11)  廣済堂あかつき株式会社出版事業部

                 

 この本は江戸の町の様子や武家の装束・庶民の着物、江戸三火消など当時の生活がイラストとともに解説されています。なかでも「庶民の生業」の章では、約80頁にわたり様々な商売が紹介されており、こんな仕事もあったんだと新しい発見がいっぱいでした。

 ほのぼのとした温かみのあるイラストで細部まで丁寧に描かれているので、特に江戸の町の様子は絵を眺めるだけでも楽しめますよ。時代小説・時代劇が好きな人はぜひどうぞ。

 姉妹編『絵でみる江戸の女子図鑑』 廣済堂出版 (市立・成人 384.6/ /15)もあります。